Tuesday, May 30, 2023

シアトルの春 皆さんも無限の可能性を秘めていらっしゃるのです。が、

You too have limitless potential. but,

オレンジのユリと白樺の丘のイラスト [194103513] - イメージマート

 

 あなたには果たしきれないほど沢山の仕事が用意されております。ただ、前にも一度申し上げたことで、改めてここで繰り返させていただきたいことがあります。皆さん方のように霊的知識を手にした方でもうっかりすると忘れがちなことですが、私たち霊界の者はあくまでも私たちにとって都合のよいタイミングで私たちの方法でしか仕事ができないということです。

 言いかえれば、あなた方の都合に合わせてあなた方の方法でするわけにはいかないということです。地上へ働きかけるには、極めて微妙で繊細な影響力、この上なく複雑な取り扱いを必要とするバイブレーションを行使しなくてはならないからです。

 ところが人間は何かとせっかちであるために、往々にしてその性急さが、本来ならもっと楽に叶えられるはずの条件を阻害して、結局は実現を遅らせることになります。

私たちから要請したいのは受容性に富み、確信に満ち、冷静でのどかな精神、それに、とにかく自分にとって一番良いものがもたらされるのだ──ただしその機が熟した時に、ということを一点の疑念もなく洞察できる能力です。

 それにしがみつくのです。あせってはなりません。地上世界の一ばん困った点は、何かにつけてせっかちであることです。

 私たちが皆さんを目覚めさせるまでにどれだけの時を費やしたかご存じでしょうか。霊に関わることは〝早く片付ける〟ということが不可能なのです。無限なる叡智が案出した摂理に従わねばならないのです。

 もう一度繰り返します。真理は何度繰り返し述べてもよいでしょう。私たちは私たちのやり方で私たちのタイミングで事を運びます。あなた方の都合に合わせて行うわけにはいかないのです。

 霊的にみてどうなることが自分にとって一ばん良いかは、人間自身には正しく判断できません。人間の祈りを聞いておりますと、その願いどおりにしてあげたら霊的にはとんでもないことになると思われるものがよく見られます。

そこで私たちの判断に基づいて皆さんにとって一ばん良い形で援助します。指導してあげます。けっして裏切りません。見放しません。見捨てるようなことはいたしません。

 霊の威力についてはこれまで数々の証拠をお見せしてきました。私たちと歩みを共にしてこられた方には、霊力がどれだけのことを為しうるかをよくご存じのはずです。

(訳者注──『霊訓』 のインペレーター霊団と同じように、シルバーバーチ霊団も高等な思想を説く前に霊の威力を見せつけるための手段として、物理的心霊現象を演出して見せている。これはスピリチュアリズム思想の歴史的な発展全体についても言えることで、最初は目に見える現象的なものが盛んに行われ、それが次第に精神的なものへ移行し、そして現在では思想的教訓が主流となっている)
 
 私たちは地上世界のための仕事を請け負っております。数からすれば決して多いとは言えませんが、この仕事のために私たちを派遣したのは上層界の霊団なのです。その高級神霊は幾億と知れぬ人間に慈愛に満ちた影響力を行き亘らせるために、私たちを通じて霊力を行使し続ける任に当たっております。

 地上には暗黒と疑念と当惑と絶望の中で生きている魂が多すぎます。私たちはそういう人たちに手を差し伸べねばならないのです。神の愛の存在を教えてあげなければならないのです。精神的に生まれ変わって豊かな生きがいある人生を送る、その原動力となる霊力の存在を知らしめなくてはならないのです。
 しかし私たちは着実に困難を突破し、新たな地点に橋頭保を築きつつあります。これ迄に成就し得た成果をよろこび、皆さんの援助があればこれからもそれ以上のことが為し得ることを知ってください。

 霊的知識をたずさえた者に楽な仕事はありません。知識が増えれば増えるほど、ますます困難に遭遇するものと覚悟してください。こんなことを言うから私は人気が出ないのでしょうね。

 しかし、内在する霊的資質を顕現せしめるためには、幾つかの困難を覚悟し、それを挑戦目標として歓迎し克服して行かねばならないのです。もしも霊的知識を授かった者が安易な仕事しか授からないとしたら、それは神の公正を愚弄することになります。

ですから、いかなる困難に出会っても絶望してはなりません。自分の内部にも背後にも、それを克服するだけの力が存在することを確信して、それを一つの挑戦として迎え撃つのです。

 われわれが従事している仕事は実に重大な意義があります。数こそ少数派ですが、背後に控える力は絶大です。それが地上へ顕現するにつれて神の計画に組み込まれた役割を果たしてまいります。現時点でそれがどれほどの成果を上げているかは、皆さんにはお分かりになれません。

地上にはそれを計量する道具がないのです。しかし、魂が感動を覚え、精神が開かれていく人が着実に増えつつあります。

 地上の先輩の一人が〝子供は無限の可能性の宝庫である〟と述べています。皆さんも無限の可能性を秘めていらっしゃるのです。が、地上では普通そのほんの一かけらしか発揮させていません。

もしも高級界との波長が合い、霊力をふんだんに受けることができれば、思いも寄らなかったことが成就されるのですが・・・・・・

 私は霊的知識に照らして楽観的な福音を説いております。霊的な知識を携えた者には悲観的になる根拠はどこにも見当たりません。人生の出来事には一つ一つ目的があります。幸運、偶然、奇跡といったもので動いているのではありません。改正も廃止もない永遠不変の摂理によって動いているのです。

 神は完全です。その神の無限の叡智と愛を超えるものは、この宇宙には存在しません。その叡智と愛をあなたも頂けるのです。すべてではありません。受け入れ能力が増すにつれて、それだけ多くの叡智と愛を頂くことができ、それだけ生活が豊かで、雄大で、高潔なものとなってまいります。

 私がお届けするのは永遠の実在を基本とした崇高な真理です。神は決して裏切りません。大自然の摂理はこれからも作用を止めることはありません。いかなる危機が迫りつつあっても、いかなる問題に遭遇しても、あなたの内部にそれを克服する力が秘められていることを忘れてはなりません。

同時に、それ以上の強力な力が背後に控えているのです。それを呼び寄せることもできるのです。

 困難に悩まされた時は───それは人間としては避けがたい宿命です───地上の喧騒から身を引いて瞑想の世界へ入ることです。そこで霊的意識を広げ、あたりに漂う光輝を存分に吸い込むのです。

 私は何一つ新しいことは申し上げておりません。真理には真新しいものはないのです。その表現の仕方がいろいろあるだけです。


──決断に迷った時は導きを求めるべきでしょうか。それともあくまで自分の意志で判断すべきでしょうか。私たちは時として大きな決断を迫られることがあります。そんな時に思い切って突進すべきか、自然に道が開けるのを待つべきかで迷うのです。とても難しいことがあります。

 閉め切られたドアを忙しく叩いてはいけません。自然に開くのを待つのです。宇宙全体だけでなく一人一人の人間にも、きちんとした計画(プラン)があります。そのプランが実行に移されて行くのです。

 ここにおいでの皆さんには何度も申し上げていることですが、私達はそのプランのもとに、私たちのやり方で私たちのタイミングで事を運ぶしかないのです。人間側の都合に合わせるわけにはいかないのです。

 その理由の一つは、人間には自分にとってどうなるのが一ばん良いかが判断できないからです。物質的に、精神的に、そして霊的にあなたに何が一番望ましいかを判断するには、私たちの方が有利な立場にあります。

 待つのです。きっとドアは開かれます。これまでも幾度となく開かれてきております。

シルバーバーチ

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