Monday, July 7, 2014

シアトルの夏  ”鯉の滝登り”





”シアトルは雨が多すぎる” のが理由で、向かいのお宅がフロリダに引っ越すとことになり、その家の鯉たちを私たちがアダプションすることになりました。

それも一匹や2匹のお話ではなく、総勢200匹近いそうですよ。
「できる限り養子先を見つけておいてくれよ」我が家の親父が頼んでいました。

数週間前にやってきた白地に赤い点々の20cm程の鯉は、我々の不手際で敢え無く一晩で他界。

’彼らは我々には鯉をもう託さないね。”

ところが ”何の何のそんなこともあるさ” 向かいの人たちは気にもせず、昨日は全身赤塗りの鯉がやってきました。

”こんどヤッチマッタラ言い訳がたたん” 娘と息子は慎重に取り組んでいました。

いきなり他家の水に放り込むのではなく、一先ずバケツの中で水に慣れさせながら、とかなり大きなバケツに放しておきました。

”ヤッ! どうしたの?” 娘の叫び声を小耳にしながら夕飯の支度を忙しくしていました。

やがて息子がやってきて、「鯉がバケツから飛び出てしまった」

「なるほど日本で、"鯉の滝登り”って諺があるよ。彼らのジャンプ力は格別なのよ。」

鯉国の面目を掛けて、家人達に教えてあげました。

  鯉が滝をのぼること。また、勢いのよいことのたとえ。
  《黄河の上流にある滝、竜門を登ることのできた鯉は竜になるという故事から》立身出世することのたとえ。