Friday, April 29, 2022

シアトルの春 イエスなる人物の正しい位置づけが、  The Spirit of Silver Birch-The Best Gospel for Humanity on Earth >






地上人類の最高の福音 10章 幼児期を過ぎれば、幼稚なオモチャは片づけるものです


生誕後はや二千年もたった今日でさえ、イエスなる人物の正しい位置づけが、スピリチュアリズムにおいても時おり論議の的となる。ある者はイエスも一人間だった――ただ並はずれた心霊的能力を持ち、それを自在に使いこなした勝れた霊覚者だったと主張するし、又ある者は、やはりイエスは唯一の“神の子”だったのだと主張する。

当然のことながら、毎回ほぼ一時間半も続いたシルバーバーチの交霊会においても、たびたびその問題ならびに、それに付随した重大な問題が提出されてきた。出席者は異口(いく)同音に、その一時間半があっという間に過ぎた感じがするのが常だったと言う。

さて、そんなある日の交霊会で、一牧師からの投書による質問が披露された。“シルバーバーチ霊はイエスを宇宙機構の中でどう位置づけておられるのでしょうか。また〈人間イエス〉と〈イエス・キリスト〉とは、どこがどう違うのでしょうか”というのがそれである。これに対してシルバーバーチはこう答えた。


「ナザレのイエスは、地上へ降誕した一連の予言者ないし霊的指導者の系譜(※)の、最後を飾る人物でした。そのイエスにおいて、霊の力が空前絶後の顕現をしたのでした。


※――メルキゼデク→モーセ→エリヤ→エリシャ→イエスという系譜のことを言っているのであるが、こうした霊的系譜は各民族にある。ただ、世界的視野でみた時、イエスが地上人類としては最大・最高の霊格と霊力をそなえていたことは間違いない事実のようで、モーゼスの『霊訓』の中でもインペレーター霊がまったく同じことを述ベている。今スピリチュアリズムの名のもとに繰り広げられている地球浄化と真理普及の運動は、民族の別を超え、そのイエスを最高指導霊とした、世界的規模で組織された霊団によるものである。

イエスの誕生には何のミステリーもありません。その死にも何のミステリーもありません。他のすべての人間と少しも変わらない一人の人間であり、大自然の法則にしたがってこの物質界へやってきて、そして去って行きました。が、イエスの時代ほど霊界からのインスピレーションが大量に流入したことは、前にも後にもありません。イエスには使命がありました。それは、当時のユダヤ教の教義や儀式や慣習、あるいは神話や伝説の瓦(が)れきの下敷きとなっていた基本的な真理のいくつかを掘り起こすことでした。

そのために彼は、まず自分へ注意を引くことをしました。片腕となってくれる一団の弟子を選んだあと、持ちまえの霊的能力を駆使して、心霊現象を起こしてみせました。イエスは霊能者だったのです。今日の霊能者が使っているのとまったく同じ霊的能力を駆使したのです。偉かったのは、それを一度たりとも私的利益のために使わなかったことです。

又その心霊能力は法則どおりに活用されました。奇跡も、法則の停止も、廃止も、干渉もありませんでした。心霊法則にのっとって演出されていたのです。そうした現象が人々の関心を引くようになると、こんどは、人間が地球上で生きてきた全世紀を通じて数々の霊覚者が説いてきたのと同じ、単純で、永遠に不変で、基本的な霊的真理を説くことを開始したのです。

それから後のことはよく知られている通りです。世襲と伝統を守ろうとする一派の憤怒と不快を買うことになりました。が、ここでぜひともご注意申し上げておきたいのは、イエスに関する正しい記録はきわめて乏しいのですが、その乏しい記録に大変な改ざんがなされていることです。ずいぶん多くの、ありもしないことが書き加えられています。したがって聖書に書かれていることには、マユツバものが多いということです。出来すぎた話はみな割り引いて読まれて結構です。実際とは違うのですから……

もう一つのご質問のことですが、ナザレのイエスと同じ霊、同じ存在が今なお地上に働きかけているのです。死後さらに開発され威力を増した霊力を駆使して、愛する地上人類のために働いておられるのです。イエスは“神”ではありません。全生命を創造し人類に神性を賦与した、宇宙の大霊そのものではありません。

いくら立派な地位(くらい)ではあっても、本来まったく関係のない地位に祭り上げることは、イエスに忠義を尽すゆえんとはなりません。父なる神の右に座しているとか、“イエス”と“神”とは同一義であって、置き替えられるものであるなどと主張しても、イエスは少しも喜ばれません。

イエスを信仰の対象とする必要はないのです。イエスの前にひざを折り、平身低頭して仕える必要はないのです。それよりも、イエスの生き方を自分の生き方の手本として、さらにそれ以上のことをするように努力することです。

以上、大変大きな問題について、ほんの概略を申し上げてみました」

メンバーの一人「“キリストの霊”Christ Spiritとは何でしょうか」


「ただの用語にすぎません。その昔、特殊な人間が他の人間より優秀であることを誇示するために、聖なる油を注がれた時代がありました。それは大てい王家の生まれの者でした。“キリスト”という言葉は“聖油を注がれた”という意味です。それだけのことです。(※)」


※――イエスの死後、イエスこそそれに相応しい人物だったという信仰が生まれ、それでJesus Christと呼ばれるようになり、それがいつしか固有名詞化していった。

「イエスが霊的指導者の中で最高の人物で、模範的な人生を送ったというのが、私には理解できません」


「わたしは決してイエスが完全な生活を送ったとは言っておりません。わたしが申し上げたのは、地上へ降りた指導者の中では最大の霊力を発揮したこと、つまりイエスの生涯の中に空前絶後の強力な神威の発現が見られるということ、永い霊覚者の系譜の中で、イエスにおいて霊力の顕現が最高潮に達したということです。イエスの生活が完全だったとは一度も言っておりません。それは有り得ないことです。なぜなら、彼の生活も当時のユダヤ民族の生活習慣に合わせざるを得なかったからです」

「イエスの教えは最高であると思われますか」


「不幸にして、イエスの教えはその多くが汚されております。わたしはイエスの教えが最高であるとは言っておりません。わたしが言いたいのは、説かれた教えの精髄(エッセンス)は他の指導者と同じものですが、たった一人の人間があれほど強力に、そして純粋に心霊的法則を使いこなした例は、地上では空前絶後であるということです」

「イエスの教えがその時代の人間にとっては進みすぎていた――だから理解できなかった、という見方は正しいでしょうか」


「おっしゃる通りです。ランズベリーやディック・シェパードの場合と同じで(※)、時代に先行しすぎた人間でした。時代というものに、彼らを受け入れる用意ができていなかったのです。それで結局は、彼らにとって成功であることが時代的にみれば失敗であり、彼らにとって失敗だったことが時代的には成功ということになったのです」


※――George Lansburyは一九三一年~三五年の英国労働党の党首で、その平和主義政策が純粋すぎたために挫折した。第二次大戦勃発直前の一九三七年にはヨーロッパの雲行きを案じて、ヒトラーとムッソリーニの両巨頭のもとを訪れるなどして戦争阻止の努力をしたが、功を奏さなかった。Dick Sheppardは生前キリスト教の牧師だったこと以外は不明。なおこの当時二人ともシルバーバーチ霊団のメンバーだったことは他の資料によって確認されている。

「イエスが持っていた霊的資質を総合したものが、これまで啓示されてきた霊力の始源であると考えてよろしいでしょうか」


「それは違います。あれだけの威力が発揮できたのは、霊格の高さのせいよりも、むしろ心霊的法則を理解し、かつそれを自在に使いこなすことができたからです。

ぜひとも理解していただきたいのは、その後の出来事、つまりイエスの教えに対する人間の余計な干渉、改ざん、あるいはイエスの名のもとに行われてきた愚行が多かったにもかかわらず、あれほどの短期間に全世界に広まり、そして今日まで生き延びてこれたのは、イエスの言動が常に霊力と調和していた(※)からだということです」


※――ここでは背後霊団との連絡が緊密だったという意味。『霊訓』のインペレーター霊によると、イエスの背後霊団は一度も物質界に誕生したことのない天使団、いわゆる高級自然霊の集団で、しかも地上への降誕前のイエスはその天使団の中でも最高の位にあった。地上生活中のイエスは早くからその事実に気づいていて、一人になるといつも瞑想状態に入って幽体で離脱し、その背後霊団と直接交わって、連絡を取り合っていたという。

かつてメソジスト派の牧師だった人が尋ねる――

「いっそのこと世界中に広がらなかった方がよかったという考え方もできませんか」


「愛を最高のものとした教えは立派です。それに異議を唱える人間はおりません。愛を最高のものとして位置づけ、ゆえに愛は必ず勝つと説いたイエスは、今日の指導者が説いている霊的真理と同じことを説いていたことになります。教えそのものと、その教えを取り違え、しかもその熱烈な信仰によってかえってイエスを磔刑(はりつけ)にするような間違いを何度も犯している信奉者とを混同しないようにしないといけません。

イエスの生涯を見て、わたしはそこに物質界の人間として最高の人生を送ったという意味での完全な人間ではなくて、霊力との調和が完ぺきで、かりそめにも利己的な目的のためにそれを利用することがなかった――自分を地上に派遣した神の意志に背くようなことは絶対にしなかった、という意味での完全な人間を見るのです。イエスは一度たりとも、みずから課した使命を汚すようなことはしませんでした。強力な霊力を利己的な目的のために利用しようとしたことは一度もありませんでした。霊的摂理に完全にのっとった生涯を送りました。

どうもうまく説明できないのですが、イエスも、生をうけた時代とその環境に合わせた生活を送らねばならなかったのです。その意味では完全では有り得なかったと言っているのです。そうでなかったら、自分よりもっと立派な、そして大きな仕事ができる時代が来るとイエス自身が述べている意味がなくなります。

イエスという人物を指さして“ごらんなさい。霊力が豊かに発現した時は、これほどの仕事ができるのですよ”と言える、そういう人物だったと考えればよいのです。信奉者の誰もが見習うことのできる手本なのです。しかもそのイエスは、わたしたちの世界においても今、わたしの知るかぎりでの最高の霊格をそなえた霊(※)であり、自分を映す鏡として、イエスに代わる霊はいないと考えております。


※――地球神界での話。『ベールの彼方の生活』では“各天体にキリストがいる”と述べられている。要するに神庁の最高位の霊のことで、イエスなる人物はそのすべてではないが直接の表現だったということであろう。

わたしがこうしてイエスについて語る時、わたしはいつも“イエス崇拝”を煽(あお)ることにならなければよいが、という懸念があります。それは、わたしがよく“指導霊崇拝”に警告を発しているのと同じ理由からです。

あなたは為すべき用事があってこの地上にいるのです。みんな、永遠の行進を続ける永遠の巡礼者です。その巡礼に必要な身支度は、理性と常識と知性をもって行わないといけません。それは書物からでも得られますし、伝記からでも学べます。ですから、他人がすすめるから、良いことを言ってるから、あるいは聖なる教えだからということではなく、自分の旅にとって有益であると自分で判断したものを選ぶべきなのです。それがあなたにとって唯一採用すべき判断規準です。

このわたしとて、無限の叡智の所有者などではありません。霊の世界のことを一手販売しているわけではありません。地上世界のための仕事をしている他の大勢の霊の一人にすぎません。完全であるとか、間違ったことは絶対に言わないなどとは申しません。みなさんと同様、わたしも至って人間的な存在です。ただ、みなさんよりは生命の道をほんの二、三歩先を歩んでいるというだけのことです。その二、三歩が、わたしに少しばかり広い視野を与えてくれたので、こうして後戻りしてきて、もしもわたしの言うことを聞く意志がおありなら、その新しい地平線をわたしといっしょに眺めませんかと、お誘いしているわけです」

霊言の愛読者の一人から“スピリチュアリストもキリスト教徒と同じようにイエスを記念して〈最後の晩餐〉の儀式を行うべきでしょうか”という質問が届けられた。これに対してシルバーバーチはこう答えた。


「そういう儀式(セレモニー)を催すことによって、身体的・精神的・霊的に何らかの満足が得られるという人には、催させてあげればよろしい。われわれとしては最大限の寛容的態度で臨むべきであると思います。が、わたし自身には、そういうセレモニーに参加したいという気持は毛頭ありません。イエスご自身も、そんなことをしてくれたからといって、少しもうれしくは思われません。わたしにとっても何の益にもなりません。まったくなりません。霊的知識の理解によってそういう教義上の呪縛(じゅばく)から解放された数知れない人々にとっても、それは何の益も価値もありません。

イエスに対する最大の貢献は、イエスを模範と仰ぐ人々が、その教えの通りに生きることです。他人のために自分ができるだけ役に立つような生活を送ることです。内在する霊的能力を開発して、悲しむ人々を慰め、病に苦しむ人々を癒し、疑念と当惑に苦しめられている人々に確信を与え、助けを必要としている人々すべてに手を差しのべてあげることです。

儀式よりも生活の方が大切です。宗教は儀式ではありません。人のために役立つことをすることです。本末を転倒してはいけません。“聖なる書”と呼ばれている書物から、活字のすベてを抹消してもかまいません。讃美歌の本から“聖なる歌”をぜんぶ削除してもかまいません。儀式という儀式をぜんぶ欠席なさってもかまいません。それでもなおあなたは、気高い奉仕の生活を送れば立派に“宗教的人間”でありうるのです。そういう生活こそ、内部の霊性を正しく発揮させるからです。

わたしとしては、みなさんの関心を儀式ヘ向けさせたくはありません。大切なのは形式ではなく、生活そのものです。生活の中で何を為すかです。どういう行いをするかです。〈最後の晩餐〉の儀式がイエスの時代よりさらに遠くさかのぼる由緒ある儀式であるという事実も、それとはまったく無関係です」

別の日の交霊会でも同じ話題を持ち出されて――


「人のためになることをする――これがいちばん大切です。わたしの意見は単純・明快です。宗教には“古い”ということだけで引き継がれてきたものが多すぎます。その大半が宗教の本質とは何の関わりもないものばかりです。

わたしにとって宗教とは、何かを崇拝することではありません。祈ることでもありません。会議を開いて考え出した形式的セレモニーでもありません。わたしはセレモニーには興味はありません。それ自体は無くてはならないものではないからです。

しかし、いつも言っておりますように、もしもセレモニーとか慣例行事を無くてはならぬものと真剣に思い込んでいる人がいれば、それを無理して止めさせる理由はありません。

わたし自身としては、幼児期を過ぎれば、幼稚なオモチャは片づけるものだという考えです。形式を超えた霊と霊との交渉、地上的障害を超越して、次元を異にする二つの魂が波長を合わせることによって得られる交霊関係――これが最高の交霊現象です。儀式にこだわった方法は迷信を助長します。そういう形式はイエスの教えとは何の関係もありません」




祈り

あなたの目の前に人類は一つ……


これより皆さんとともに、可能なかぎりの最高のものを求めて、お祈りいたしましょう。

ああ、大霊よ、わたしどもは、あなたを有るがままの姿、広大なこの大宇宙機構の最高の創造主として、子等に説き明かさんとしております。あなたは、その宇宙の背後の無限の精神にあらせられます。あなたの愛が立案し、あなたの叡智が配剤し、あなたの摂理が経綸しているのでございます。

かくして、生命現象のあらゆる側面があなたの摂理の支配下にあります。この摂理は可能なかぎり、ありとあらゆる状況に備えたものであり、一つとして偶発の出来事というものは起きないのでございます。

あなたはこの宇宙に、あなたの神性の一部を宿した個的存在を無数に用意なさいました。その神性があればこそ、崇高なるものを発揮することができるのでございます。その神性を宿せばこそ、すべての人間はあなたと、そして他のすべての同胞と霊的につながっていることになるのでございます。民族の別、国家の別、肌の色も階級も教義も超えて、お互いに結ばれているのでございます。あなたの目の前に人類は一つなのです。

誰一人として忘れ去られることも見落とされることもございません。誰一人として無視されることも、あなたの愛が届かぬこともございません。孤独な思いに沈むのは、あなたの絶妙な摂理というものが存在し、心がけ一つで誰でもその恩恵にあずかることができることを知らぬからにほかなりません。

子等が霊の目と耳とを開きさえすれば、高級界からの美と叡智と豊かさとが、ふんだんに注がれるのでございます。その高級界こそが、すべてのインスピレーション、すべての啓示、すべての叡智、すべての知識、すべての愛の始源なのでございます。

わたしたちの使命は、子等に内部の神性と霊的本性に気づかせ、地上はいっときの仮住まいであって、永遠の住処(すみか)は霊界にあること、地上生活の目的は、そうした崇高なる霊的起原と誉れ高き宿命に恥じないだけの霊格を身につけることであることを理解せしめて、しかるべき導きを与えることでございます。

ここに、あなたの僕の祈りを捧げます。


Thursday, April 28, 2022

シアトルの春 その(神の)働きの邪魔だてをしているのは、 "It is none other than myself who is interfering with that (God's) work.





“光”を差し出されても、

結構です、私は“闇”で結構です、

というのであれば、それによって傷ついても、

それはその人の責任です。

その(神の)働きの邪魔だてをしているのは、

ほかならぬ自分自身なのです。

自分の無知の暗闇を追い出し、

正しい知識の陽光の中で生きなさい。

シルバーバーチ




"It's okay to give out" light ", 
I'm okay with" darkness ", 
and if it hurt you, it's your responsibility."
"It is none other than myself 
who is interfering with that (God's) work. 
Drive out the darkness of your ignorance
 and live in the sunlight of the right knowledge."

Silver Birch

Tuesday, April 26, 2022

シアトルの春 子供の宗教教育 無用の悲劇に終止符を…… End the useless tragedy ...

 




ここで参考までに、別の交霊会で子供の宗教教育についてシルバーバーチが語ったものを紹介しておこう。


「今日の子供は明日の大人であるという、ごく当り前の考え方でこの問題と取り組んでみましょう。当然それは、学校教育を終えたあとの社会生活において、その社会の重要な責務を担う上での備えとなるベきものであらねばなりません。

意義ある社会の一員として、いかなる事態においても、社会のため、人類のために貢献できる人物に育てるための知識を授けることが、教育の根本義なのです。 
それには何よりもまず、宇宙の摂理がいかなるものであるかを説いてやらねばなりません。人間が有する偉大な可能性を教え、それを自分自身の生活と、自分の住む地域社会に役立てるために開発してやらねばなりません。

子供は感受性が強いものです。知能的にも、教えられたことが果たして真理であるかどうかを自分で判断することができません。とても従順ですから、教えられたことは何もかも本当のことと信じて、そのまま呑み込んでしまうのです。

このように、子供を教育することは、実に貴重でしかもデリケートな原料を扱っていることになります。教え込んだことがそのまま子供の性格のタテ糸とヨコ糸となって織り込まれていくのですから、教育者たるものは、まず教育というものの責任の重大さを自覚しなくてはなりません。 
その子の潜在意識にかかわることであり、教わったことはそのまま潜在意識に印象づけられ、それがその子のその後の思想を築いてゆく土台となるのです。その意味で、筋の通らぬ勝手な訓えを説く宗教家は、動機がどうあろうと、人類とその文明に大きな障害を築いていくことになり、罪を犯していることになるのです。

子供に種々さまざまな可能性が宿されていることを知らない人、霊的真理に通じていない人、子供が大人と同様、本来が霊的存在であり神の子であることを知らない人、宇宙における人間の位置を理解していない人――こうした人に育てられた子供は、健全な精神的発育を阻害されます。

ここで子供の物的生活における必須の要素について語るのは、わたしの領分ではありません。それについては、すでに十分な知識が普及しております。 
あらゆる分野の科学と、あらゆる分野の生命現象についての教育、地上なりの豊かな文学と芸術と教養の真価を味わえる精神を培う上で役立つもの、それを授けてやるべきであることは明白です。

そこで、宗教の問題にしぼって申せば、宗教とは個々の魂が人生のあらゆる闘いに堂々と対処し、そして克服していく上での指導原理なのですから、教育上きわめて重大な意義を有することは明らかです。 
子供の一人ひとりが神の一部であり、本質的に霊的存在であるからには、“自由”がもたらすあらゆる恵みを受けて生きるように意図されております。その魂を幼い時期から拘束し自由を奪うようなことをすれば、それは魂の基本的権利を無視することになります。隷属状態に陥らせることになります。霊的奴隷としてしまうことになります。

“自由”こそが教育の核心です。わたしの観るところによれば、宗教についての正しい真理を教わった子供は、自由闊達に成長します。教育にたずさわる人が、子供に真の自由を与えようという意図からでなく、古い神話や寓話への忠誠心を植えつけたいという願望から物事を教えていけば、それは子供の精神の泉を汚染することになります。 
知性が十分に発達していれば拒絶するはずの間違った教義を教え込むことは、宗教的観点からみても教育的観点からみても、その子にとって何の益にもなりません。

それだけでは済みません。そのうちきっといつか、魂が反発を覚える時期がまいります。無抵抗の幼い時期に間違ったことを教えてくれた人々に対して、背を向けるようになります。 
幼い魂は、若木のように、たくましく真っすぐに生長するように意図されております。それが間違った育て方をされるということは、存在の根をいじくり回されることであり、当然、生長が阻害されます。

霊について、神とのつながりについて、正しい真理を教えずに、倒れかかった教会を建てなおし、空席を満たそうとする魂胆から、誤った教義を押しつけんとする者すべてに対して、わたしは断固として異議を唱えます。宗教についての真実を申せば、真理のすべてを説いている宗教など有りえないということです。 
どの宗教も、真理の光のほんの一条(すじ)しか見ておりません。しかも悲しいかな、その一条の光すら、永い年月のうちに歪められ、狂信家によって捏造(ねつぞう)されております。

子供には、宗教とは人のために自分を役立てることであること、ややこしい教義に捉われることなく、まじめで無欲の生活を送り、自分が生活している社会のために尽すことであること、それが神に対して真に忠実に生きるという意味であることを教えてやらねばなりません」

祈り

無用の悲劇に終止符を……

これより大霊の祝福を求めて、お祈りをいたします。変幻きわまりない生命現象の背後に控える摂理と目的とを、地上の子等に啓示するための仕事の一環として、わたしたちが知識と叡智と悟りを広めんとする努力は、大霊のご加護なくしては報われません。

宇宙の大霊なるあなたは、これまで子等によって誤解され続け、誤り伝えられてまいりました。復讐心を燃やし、血に飢え、犠牲(いけにえ)を求め、ある者は可愛がってある者は見捨て、限られた少数の者だけに恩恵を与え、自分に背を向ける大衆は無視する神(ゴッド)として、恐怖の中で崇められてまいりました。

それに代わってわたしたちは、あなたを生命の法則――不変・不滅の自然法則、悠久の過去より存在し悠久の未来へも存在し続ける摂理として啓示いたします。魂の働きを束縛する迷信という名のくさりを解きほどき、魂の目を見えなくしている目隠しを取り除き、魂の耳栓を取りはずし、心の扉を開いて、天命の全うヘ向けての導き手となるべく、より大きな真理、より大きな叡智、より大きな視野を受け入れる用意を整えさせるのは、その知識をおいて他にないとの認識のもとに、その普及に尽力しているのでございます。

わたしたちは、大自然の摂理についての誤解が生み出す無用の悲劇に終止符をうち、当然の権利として人類が手にすべき平和と調和の障害となっている、あらゆる専制的非道、理不尽な既得権、自己中心主義を排除したいと願っております。永いあいだ人類の視野を曇らせ、調和と福祉と協調的生活の達成の障害となってきた、無知という名の霧を晴らすべく努力いたしております。

わたしたちは、持てる力とインスピレーションと愛を、受け入れる用意のある者には惜しみなく授けます。いかなる差別もいたしません。子等が神(ゴッド)と呼んでいるところの父なるあなたの存在に触れて、あなたの聖なる力と叡智を我がものとなし、生活の中にそれを顕現させ、かくして無用の悲しみと悩みと苦しみに代わって、新しい知識、新しい目的、新しい悟りの中で暮らすことになってほしいと、ひたすらに祈るものです。

For reference, here's what Silver Birch said about children's religious education at another séance.

"Let's tackle this problem with the very common idea that today's children are tomorrow's adults. Of course, it's an important social responsibility in social life after school. It must be a preparation for the school.

As a member of a meaningful society, it is the basis of education to give knowledge to nurture people who can contribute to society and humankind in any situation. First and foremost, we must explain what the providence of the universe is. We must teach the great potential of human beings and develop them to help our lives and the communities in which we live.

Children are sensitive. Even intelligently, we cannot judge for ourselves whether what is taught is really the truth. He is so obedient that he believes that everything he is taught is true and swallows it as it is.

In this way, educating children is dealing with truly valuable and delicate raw materials. Since what is taught is woven into the warp and weft threads of the child's character, the educator must first be aware of the importance of the responsibility of education. It is related to the subconscious of the child, and what is taught is directly impressed by the subconscious, which is the basis for building the child's subsequent thoughts. In that sense, religious people who preach unreasonable and selfish lessons, whatever their motives, will create great obstacles to humankind and its civilization, and will be guilty of it.

Those who do not know that children have various possibilities, those who do not understand spiritual truth, those who do not know that children are spiritual beings and children of God, like adults. , Those who do not understand the position of humans in space-children raised by these people are impaired in their healthy mental development.

It is not my territory to talk about the essential elements of a child's physical life here. Sufficient knowledge is already widespread about it. It is clear that we should bestow what is useful in cultivating the spirit of science in all fields, education in all fields of life phenomena, rich literature on earth and the true value of art and culture.

So, focusing on the issue of religion, religion is of great educational significance because it is the guiding principle for individual souls to openly deal with and overcome all the struggles of life. Is obvious. Since each child is part of God and is essentially a spiritual being, he is intended to live with all the grace that "freedom" brings. If you do something that restrains the soul from an early age and deprives you of your freedom, it will ignore the basic rights of the soul. You will be in a state of enslavement. You will end up as a spiritual slave.

"Freedom" is the core of education. From my point of view, a child who has been taught the correct truth about religion will grow up openly. If an educator teaches things not from the intention of giving the child true freedom, but from the desire to instill loyalty to old myths and parables, it pollutes the child's spiritual fountain. Will be. Teaching the wrong doctrine that would be rejected if the intellect is well developed does not benefit the child, either religiously or educationally.

That's not all. Someday, the time will come when the soul will feel a repulsion. You will turn your back on those who have taught you what you did wrong when you were a non-resisting child. The young soul, like a young tree, is intended to grow strong and straight. If it is raised in the wrong way, it means that the roots of existence are tampered with, and naturally growth is hindered.

I am determined to all who try to impose false doctrines from the soul of rebuilding a fallen church and filling vacant seats without teaching the right truth about the spirit and the connection with God. Disagree as. If you tell the truth about religion, there can be no religion that preaches all the truth. Every religion sees only one line of the light of truth. Moreover, alas, even the light of that one is distorted over a long period of time and is forged by fanatics.

For children, religion is about helping oneself for others, living a serious and selfless life without being caught up in complicated doctrines, and serving the society in which one lives. I must teach you that it means to live truly faithfully to God. "


prayer

End the useless tragedy ...

From now on, I pray for the blessing of the Spirit. Our efforts to spread knowledge, wisdom, and enlightenment as part of our work to reveal to the children on earth the providence and purpose behind the unchanging life phenomenon are the blessings of the spirits. You won't be rewarded without it.

You, the spirit of the universe, have been misunderstood and misunderstood by children and others. Burning revenge, hungry for blood, seeking sacrifices, some abandoning those who are loved, benefiting only a limited few, ignoring the masses who turn their backs on themselves As a god who does, he has been worshiped in fear.

Instead, we revelate you as the law of life-the immutable and immortal law of nature, the providence that exists from the eternal past and continues to exist into the eternal future. Unravel the mystery that binds the work of the soul, remove the blindfold that obscures the soul's eyes, remove the soul's earplugs, open the door of the heart, and guide towards the fullness of heaven. We are committed to disseminating it, recognizing that there is no other way to prepare for accepting greater truth, greater wisdom, and greater horizons as much as possible. ..

We have put an end to the useless tragedy created by misunderstandings about the providence of nature, and all the tyrannical and unreasonable vested interests that are the obstacles to the peace and harmony that mankind should have as a matter of course. , I want to eliminate self-centeredness. We are striving to clear the fog named ignorance, which has long clouded the horizons of humankind and has been an obstacle to the achievement of harmony, welfare and cooperative life.

We generously bestow the power, inspiration and love we have on those who are willing to accept it. We will not discriminate in any way. Touching your existence as a Father, what the children call God, and taking your holy power and wisdom into your own, revealing it in your life, and thus unnecessary sadness and worries. Instead of suffering, I pray earnestly that I will live in new knowledge, new purpose, and new enlightenment.

Wednesday, April 20, 2022

シアトルの春 人間は生まれる前も、今も、そしてこれからもずっと霊です。Humans are spirits before, now, and forever.




別の日の交霊会でも、世界中の読者から寄せられた質問が取り上げられた。そのうちの一つは“他界後の行き先はわかったのですが、いったい霊はどこから来るのでしょうか”というものだった。するとシルバーバーチらしい返答が返ってきた。


「その方は本当に他界後の行き先がわかっていらっしゃるのでしょうか。どこへ行くのでしょう?」

この問いかけに、右の投書を読み上げたメンバーが「次の世界へ行くという意味だと思いますが……」と言うと――


「そういうふうに皆さんは“次の世界”などという実にあいまいな用語を用いられますが、生命の世界は一つなのです。それに無数の段階があるということです。皆さんは今も立派に霊界にいらっしゃるのですし、これからも永遠に霊界にいらっしゃるのです。バイブレーションの波長が異なるというだけのことです。同じ意味で、人間は今から立派に霊的存在であり、これからもずっと霊的存在です。“死”が霊にするのではありません――一ミリたりともあなたの霊性を高めてはくれません。

人間は生まれる前も、今も、そしてこれからもずっと霊です。現在はその肉体という機関を通して顕現している部分だけを意識していらっしゃるのです。いわゆる“死”のあとの進化にともなって、それまで顕現していなかった部分が次第に発揮されていきますが、“霊”としては、どこかへ行ってしまうわけではありません。どこから来たのでもありません。無窮の過去から存在し、今も存在し、これからも無窮に存在し続けます」

メンバーの一人「地上的表現形態をもつ前はどういう形で表現していたのでしょうか。この質問者が聞きたいのはそのことだろうと思うのです」


「霊としてはずっと存在しているのですが、その物質という形態に宿るまでは、個体としての存在はありません。霊が個別性をもつのは物的身体と連結した時です」

「それは、人間に飼われている動物の個別性が飼い主とのつながりによって促進されるのと同じと考えてよろしいでしょうか」

「結構です」

Another day's séance also addressed questions from readers around the world. One of them was, "I know the destination after the death, but where does the spirit come from?" Then I got a response like Silver Birch.


"Does that person really know where he is going after his death? Where are he going?"


To this question, the member who read the letter to the editor on the right said, "I think it means going to the next world ..."


"That way you use the very vague term, such as" the next world, "but the world of life is one. It has innumerable stages. You are still in the spirit world. You are and will be in the spirit world forever. It's just that the wavelengths of the vibrations are different. In the same sense, human beings have been and will continue to be spiritual beings. "Death" does not make you a spirit-it does not enhance your spirituality by a millimeter.


Humans are spirits before, now, and forever. Currently, he is conscious of only the part that is manifested through the institution called the body. With the evolution after the so-called "death", the parts that had not been manifested until then are gradually revealed, but as a "spirit", it does not go anywhere. I didn't come from anywhere. It has existed since the past, it still exists, and it will continue to exist. "


One of the members, "What kind of form did you express before you had a form of expression on the ground? I think that is what this questioner wants to ask."


"Although it has existed as a spirit for a long time, it does not exist as an individual until it dwells in the form of that substance. The spirit has individuality when it is connected to the physical body."


"Is it correct to think that the individuality of animals kept by humans is promoted by the connection with their owners?"


"No thank you"

Tuesday, April 19, 2022

シアトルの春 ハリー・エドワーズ氏とシルバーバーチの問答 Harry Edwards and Silver Birch Questions and Answers




偶然・運命の気まぐれ・奇跡・偶発事故というものは存在しません

病気というのは、その大半は主として精神と肉体と魂との間の連絡が正しく行われていないことに起因しています。正しく行われていれば、つまり完全な一体関係が保たれていれば、健康と安定性と落着きと機敏性をそなえています。もっとも、そういう人物は地上では滅多にお目にかかれませんが……


さて、あなたのもとを訪れる患者は、その人なりの霊的成長段階にあります。人生という梯子(はしご)の一つの段の上に立っているわけです。それがどの段であるかが、その人に注がれる治癒力の分量を決します。それを決する要素の一つが、わたしのいうカルマ的負債です。

その負債が大きすぎて、あなたにも手の施しようのない人がいます。肉体を犠牲にする、つまり死ぬこと以外に返済の方法がない人もいます。もう一度チャンスが与えられる人もいます。そんな人があなたとの縁で完治するということになる場合もあります。精神的要素のために治らない人もいます。そんな場合は、一時的には快方へ向かっても、また別の症状となってぶり返すでしょう」

「ということは、カルマ的負債の方がその人に注がれる治癒力よりも大きいのだと思います」


「おっしゃる通りです。わたしはぜひその点を強調したいのです。それが当人に賦課された税金であり、みずから綴っている物語(ストーリー)であり、その筋書きは、他の何ものによっても書き変えることはできないということです。

初めにわたしは、すべては法則の枠組みの中に存在すると申し上げました。何事もそれを前提として働きます。人間のいう奇跡は生じません。自然法則の停止も、変更も廃止もありません。すべてが原因と結果から成り立っております。そこに、自由への制約の要素があるわけです。もしも因果関係が何らかの理由でキャンセルできるとしたら、神の公正が根本から崩れます。治療家にできることは、魂を解放し、精神に自由を与えてあげることです。その結果が自然に身体に現れます」

「それがカルマ的負債を返済する一助となるのでしょうか」


「そういうことです。わたしが、心霊治療にとっては、その患者の魂の琴線にふれ、自我に目覚めさせ、生きる目的を自覚させることが一ばん重要な役目です、と申し上げる理由はそこにあります」

「わたしたち治療家が例外なく体験することですが、心の奥底からの喜び、高揚、崇高な情感や理念が湧き出るのを感じることがあります。あなたがおっしゃるのは、その時のことだと思います」


「天と地が融合した極限の瞬間――あっという間の一瞬でありながら、すべての障壁が取り除かれた時、人間は自分本来の霊性を自覚します。すぐその束縛を押し破り、霊の本来の感覚であるところの法悦(エクスタシー)の状態に達するのです」

ここでエドワーズ氏が再びカルマ的負債の問題を持ち出すと、シルバーバーチは、スピリチュアリズムの本来の大きな使命にまで敷延(ふえん)して、こう述べた。


「あなたも、わたしも、そしてこれにたずさわる人のすべてが、それぞれに役割分担を担(にな)っているスピリチュアリズムというものの最大の目的は、人類の魂を呼び覚まして、一人でも多くの人間に本当の自分に気づかせること、自分とは一体なにか、誰なのかを知ることによって、ふだんの日常生活の中において霊の本性と属性を発揮することができるように導いてあげることです。

それによって地上生活のすべてが姿を一変し、利己主義という名の雑草の生い繁る荒野から、理想の花咲くパラダイスへと変わることでしょう。われわれは今それを目的として努力しているのであり、まずまずの成功を収めつつあります。光明を見出す人、真の自我に目覚める人、物的な居眠りの生活から目覚める人――こうした人は人間本来の道を見出し、確信と知識とをたずさえて、本当の意味での巡礼の旅に出る魂であると言えましょう」

この言葉に感動したエドワーズ氏が「これだけお教えいただけば十分です。治るということ自体は重要ではないということですね」と述べると、シルバーバーチが――


「わたしたち霊界の者が人間の苦しみに無関心であると言う意味ではありません。病をかかえた人々の悲劇や苦痛や侘(わび)しさに無頓着でいるわけではありません。が、そうした問題の究極の原因に手をつければ、精神と身体と霊との間の不調和に終止符をうつことができ、そうなれば、地上生活が必要としている光輝がふんだんに注がれるのです。神の子が享受すべく意図されている本来のもの――気高さ、崇高さ、威厳、豊かさ、光輝、美しさを見出すことでしょう。

そうした生活の末に死を迎えれば、来世にそなえるための地上生活の大役を果たしてくれた肉体を、何の苦痛もなく脱ぎ捨てて、気持よく霊界の門をくぐり抜けることができます」

 

Illness is mostly due to improper communication between the mind, body and soul. If done correctly, that is, if it is in perfect harmony, it is healthy, stable, calm and agile. However, such a person is rarely seen on the ground ...


Now, the patient who visits you is in his or her own spiritual growth stage. He stands on one step of the ladder of life. The level of it determines the amount of healing power that is poured into the person. One of the factors that determines that is what I call karmic debt.


There are people whose debt is too great for you to deal with. Some people have no choice but to sacrifice their bodies, that is, to die. Some people are given another chance. In some cases, such a person will be completely cured by the relationship with you. Some people do not heal because of mental factors. In such a case, even if it temporarily improves, it will become another symptom and return. "


"I think that karmic debt is greater than the healing power that is poured into that person."


"You're right. I really want to emphasize that point. It's the tax levied on the person, the story he's telling, and the storyline is written by anything else. It means that it cannot be changed.


In the beginning I said that everything is within the framework of the law. Everything works on that premise. The miracle that humans call does not occur. There is no suspension, change or abolition of the laws of nature. Everything consists of cause and effect. That is where the element of freedom is constrained. If the causal relationship can be canceled for some reason, God's justice will be fundamentally destroyed. What a healer can do is to free the soul and give freedom to the mind. The result naturally appears in the body. "


"Will it help pay off karmic debt?"


"That's why. That's why I say that for psychic healing, touching the patient's soul, awakening the ego, and becoming aware of the purpose of life is the most important role."


"As we healers experience without exception, we can feel the joy, uplifting, sublime emotions and philosophies from the bottom of our hearts. I think that's what you're talking about. "


"The extreme moment of fusion of heaven and earth-in a blink of an eye, when all barriers are removed, humans become aware of their true spirituality. Immediately break that bond and spirit. It reaches the state of ecstasy, which is the original feeling of


Now when Edwards raises the issue of karmic debt again, Silver Birch extends to the original big mission of spiritualism, saying:


"You, I, and all the people involved in it, have their own roles. The main purpose of spiritualism is to awaken the souls of humankind and to as many human beings as possible. By making people aware of their true self and knowing who they are and who they are, they will guide them to demonstrate their spiritual nature and attributes in their daily lives.


It will transform everything on earth, from a weedy wilderness called selfishness to an ideal flowering paradise. We are now working towards that and are achieving reasonable success. Those who find the light, those who awaken to the true ego, those who awaken from the life of a physical doze-these people find the way humans are, and with conviction and knowledge, on a true pilgrimage journey. Let's say it's a soul that comes out. "


Mr. Edwards, who was impressed by this word, said, "It is enough to tell me this. It is not important to cure itself," Silver Birch said.


"It does not mean that we in the spirit world are indifferent to human suffering. We are not indifferent to the tragedy, suffering and apathy of the sick, but the ultimate in such problems. By addressing the cause, we can put an end to the incongruity between the spirit, the body, and the spirit, and then the brilliance needed by earthly life will be abundantly enjoyed by the Son of God. You will find what is intended to be-nobility, nobility, dignity, abundance, brilliance, beauty.


If you die at the end of such a life, you will be able to comfortably pass through the gates of the spirit world by taking off the body that played a major role in the earthly life to prepare for the afterlife without any pain. "

Friday, April 15, 2022

シアトルの春 ある年のイースタータイム      One year's Easter time

 





 ある年のイースタータイム シルバーバーチは〝死〟を一年の四季のめぐりに見事になぞらえて、こう語った。


 「四季の絶妙な変化、途切れることの無い永遠のめぐりに思いを馳せてごらんなさい。全ての生命が眠る冬、その生命が目覚める春、生命の世界が美を競い合う夏、そしてまた次の春までの眠りに具えて自然が声をひそめはじめる秋。

 地上は今まさに大自然の見事な顕現───春、イースター、復活───の季節を迎えようとしております。新しい生命、それまで地下の暗がりの中で安らぎと静けさを得てひっそりと身を横たえていた生命がいっせいに地上へ顕現する時期です。

間もなくあなた方の目に樹液の活動が感じられ、やがてつぼみが、若葉が、群葉が、そして花が目に入るようになります。地上全土に新しい生命の大合唱が響きわたります。

 こうしたことから皆さんに太古の非文明化時代(※)において宗教というものが大自然の動きそのものを儀式の基本としていたことを知っていただきたいのです。彼らは移り行く大自然のドラマの星辰の動きの中に、神々の生活───自分たちを見つめている目に見えない力の存在を感じ取りました。

自分たちの生命を支配する法則に畏敬の念を抱き、春を生命の誕生の季節としてもっとも大切にいたしました。

(※シルバーバーチは文明の発達そのものを少しも立派なものとは見ていない。それによって人類の霊的な感覚がマヒしたとみており、その意味でこの表現に〝野蛮〟と言うイメージは込められていない───訳者)

 同じサイクルが人間一人ひとりの生命においても繰り返されております。大自然の壮観と同じものが一人ひとりの魂において展開しているのです。まず意識の目覚めとともに春が訪れます。続いて生命力が最高に発揮される夏となります。やがてその力が衰えはじめる秋となり、そして疲れ果てた魂に冬の休眠の時が訪れます。しかし、それですべてが終りとなるのではありません。それは物的生命の終りです。

冬が終わるとその魂は次の世界において春を迎え、かくして永遠のサイクルを続けるのです。この教訓を大自然から学び取ってください。そしてこれまで自分を見捨てることの無かった摂理はこれ以後も自分を、そして他のすべての生命を見捨てることなく働き続けてくれることを確信して下さい」

    シルバーバーチ


One year's Easter time (*) Silver Birch likened "death" to the four seasons of the year, saying:


(* Easter is a holiday that celebrates the resurrection of Christ, and in the West it is celebrated as big as Christmas. The time may vary slightly depending on the country, but the day is Easter Sunday, the week including that day is Easter Week, 50 days. Is called Easter time ─── translator)


"Think of the exquisite changes of the four seasons, the uninterrupted eternal tour. The winter when all life sleeps, the spring when that life awakens, the summer when the world of life competes for beauty, and until the next spring. Autumn when nature begins to whisper in preparation for the sleep of.


The earth is about to enter the season of the splendid manifestation of nature ───spring, Easter, resurrection───. It is a time when a new life, a life that had been lying quietly in the darkness of the basement with peace and tranquility, will all manifest on the ground.


Soon you will feel the activity of the sap in your eyes, and soon you will see buds, young leaves, clusters of leaves, and flowers. A big chorus of new life echoes all over the earth.


From these things, I would like you to know that religion was based on the movement of nature itself in the ancient non-civilized era (*). In the movement of the stars in the moving nature drama, they sensed the life of the gods-the existence of an invisible power staring at them.


In awe of the laws that govern our lives, we have made spring the most important season for the birth of life.


(* Silver Birch does not see the development of civilization itself as anything splendid. It seems that the spiritual sense of humankind has been paralyzed, and in that sense, the image of "barbarism" is included in this expression. Not done ─── Translator)


The same cycle is repeated in the life of each human being. The same spectacular nature is unfolding in each person's soul. First, spring comes with the awakening of consciousness. Next, it will be summer when the vitality is maximized. In the fall, when its power begins to decline, and the exhausted soul comes to a time of winter dormancy. But that's not the end of everything. It is the end of physical life.


At the end of winter, the soul will enter spring in the next world, thus continuing its eternal cycle. Learn this lesson from nature. And be confident that providence, which has never abandoned you, will continue to work for you and all other life. "

シアトルの春  シルバーバーチの新たなる啓示 訳者あとがき Silver Birch's New Revelation Translator's postscript

 


 
 訳者あとがき

 本書は、多分、シルバーバーチ霊言集の最後の一冊となるであろうと予想されている、Lift Up Your Hearts (直訳すれば〝心を奪い立たせなさい〟)の前半で翻訳である。これまでの霊言集のほぼ二冊分がぎっしりと詰められており(すべて新しいものばかり)、ハート出版との相談の結果、これを二冊に分け、そしてタイトルも別にして出版することになった。

 本書の原典は、編者のトニー・オーツセンにとっても訳者の私にとっても、記念すべき一冊となった。オーツセンにとっては、本書の出版のあと、一年間の引き継ぎの期間の後に、編集長のイスを若いティム・ヘイに譲って、サイキック・ニューズ社を円満に退社する、その最後の出版物となったのからである。

 オーツセンは二十歳の時にサイキック・ニューズ社に入り、バーバネルのもとで親分子分のような関係(オーツセンはバーバネルのことを〝ボス〟と呼んでいた)の中で修行し、バーバネル亡きあと、その編集長のイスに座って多忙をきわめる毎日を送ってきた。

 中でもいちばん力を入れたのがシルバーバーチ霊言集の編纂で、彼一人が編集したものだけでも、本書を含めて六冊もある。彼が編集したものはどれもページ数が多いのが特徴であるが、とりわけこの六冊目は(いつもの霊言集の)倍の分量である。

その編集に取りかかった時はすでに退社を表明していたことから推察して、自分が辞めた後はもうシルバーバーチを編集する者はいないとの判断があって、それで、これまでに公表されていないものを出来るだけ多く、と考えたのであろう。もっとも、わずかではあるが重複する部分があり、そこは私の訳では省いた。

 実はこうしたオーツセンの意気込みを生んだ背景には、全世界のシルバーバーチファンから寄せられる、新しい霊言集の出版を期待する声があった。

そして中には、出版費用に当てて下さいと、寄付を同封してくる人もいた。かく言う私もその一人で、そう大きくはない印税収入から必ず一部を寄付に当ててきた。

 そうした支援者への感謝をこめて、実はこの六冊目の巻頭に三十二の個人と団体の名が列記されている。しかも市販のものはペーパーバックなのに、支援者に限ってクロス張りのハードカバーにそれぞれの氏名のイニシャル(私の場合はKK)を刻印してあるものが贈られている。

私にとってこれに優る記念品はない。これまでの翻訳の苦労がこの一冊で全て報われる思いがしたと言っても過言ではない。


 さて本書の翻訳中に、私にとって意味深長な、ある科学者との出会いがあった。九十歳という高齢にもかかわらず今なおかくしゃくとして第一線で活躍しておられる、サイ科学会会長の関英男先生で、紫綬褒章と勲三等瑞宝章を受章しておられる工学博士である。

 昨年(平成五年)の夏ごろから私は、気功を霊的レベルにまで上げて難病を治療し、今世界中から注目を浴びている中川雅仁氏とのご縁があって、これまでに何度か伊豆下田の沖ヨガ道場で毎月開かれている気功師養成講座に講師として招かれているが、

今年の二月十二日に大阪で催された真気光体験会に、関先生と共に講師として招かれて、それぞれ小一時間ずつ講演をしたあと、中川氏も加わって三人でパネル・デスカッションを行なった。

 国内はもとより世界中を駆け回っておられる中川氏のタフぶりにはいつも感服の念を禁じ得ないのであるが、その日初めてお会いした関先生の頭脳明晰ぶりには、九十歳というお年を考えると、ただただ敬服するばかりだった。

 が、それにもまして驚いたのは、霊的なものに関する理解の広さと深さである。いただいた名刺には〝加速学園代表〟とだけ記されているが、その学園はサイ科学、すなわち物質科学を超えた高次元の科学を学び合う科学者の勉強会のようなものとお聞きしている。

 その研究の範囲は死後の世界はもとより、UFOの問題や異星人(宇宙人)からのメッセージにもわたっていて、昨今テレビに出てムキになって超能力の存在を否定している、どこかの大学教授の御説など、小犬の遠吠えのようにしか聞こえないであろう。

 サイと言うのはサイキックの語源でもあるPsi のことで、これを〝心霊〟と訳さずに〝サイ〟で通しておられるのは、私がスピリチュアリズムを〝心霊主義〟と訳さないのと同じ考えからであろう。

 先生の最新著「高次元科学」(ファーブル館)を通読して、スピリチュアリズムと完全に一致していることを知って驚いたが、強いて特徴をあげれば、スピリチュアリズムが地球圏の霊界からのメッセージ、いわゆる霊界通信に重点を置いているのに対して、サイ科学では別の天体、たとえば俗にスバルと呼んでいるプレアデス星団からのメッセージ、幅広くいえばUFOを送ってくる天体からのメッセージにも関心を寄せていることである。

 が、基本的にはスピリチュアリズムと同じであることは次に一節から充分に窺える。
「私のもとには、さまざまな霊能者や超能力者が情報を持ちよって来てくれます。人間がその頭でどう考えても及ばないことが、霊能者や超能力者には分かります。

人間以外のエネルギー体から、いろいろな形でメッセージが届いているのです。ある人には、勝手に手が動いて自動書記という現象で届いたり、ある人には霊言という言葉で届いたり、夢でお告げがあったりといった具合です。

 いい加減な低級霊の仕業ということもありますので、その情報の取捨には慎重になる必要があるのですが、ほとんどの霊能者・超能力者の言葉で共通しているのが、このさまざまな天変地異の意味です。

つまり、今起こっている天変地異は、地球の自浄作用だということです。環境汚染で病んだ地球が、自らを癒すために生命力を働かせているというわけです」

 さきほど〝私にとって意味深長〟と表現したのは、私をスピリチュアリズムに導いて下さったのが間部詮敦という元子爵の稀れにみる霊覚者で、その指導のお蔭で私は四十年間にわたって曲がりなりにもスピリチュアリズムを日本に紹介する仕事に携わり、

その集大成としてつい最近ハート出版から「霊的人類史は夜明けを迎える」という書き下ろしを出したばかりであるが、このたび科学界の重鎮である関先生との出会いで、先生が他の科学者から異端視されながらも平然として説いておられるその著書の内容が、私の著書の内容と基本的に軌を一にしているからである。

 手短に言えば、来るべき二十一世紀は人類にとって輝かしい世紀となるということで、それまでに〝世紀末的〟といわれる大なり小なりの天災や混乱はあっても、それは、関先生の譬えを借りれば漢方医学でいう〝めんげん〟 現象にすぎず、そのあとに地上天国ともいうべき幸せな生活環境が生まれるというのである。

〝めんげん〟は漢字で〝瞑眩〟と書き〝めんけん〟 とも〝めいげん〟とも読む。これは治療がうまくいって病気(とくに長く患っているもの)が好転し始めた時に発熱したり、吐き気を催したり下痢をしたりする現象のことで、一見悪化したように思えるが、その段階を越えると急速に快復する。

 地球もこれから、地球という天体そのものの自然治癒力によって瞑眩反応を起こし、一時的に〝世紀末的〟な現象を呈するが、人類の滅亡などという深刻なものとはならずに、そのあとに明るい世紀が訪れる、というのがスピリチュアリズムの説である。

最近世界各地で頻発する異常気象や地震、山火事といった天災、そして民族紛争などは、地球がすでに瞑眩期に入っていることを物語っていると私はみている。

 UFOに関して私はこれまで言及を避けてきたが、私自身にとっては早くからごく当たり前の存在である。まだ乗船したことはないが、目撃した回数は十指に余る。そのうち、錯覚かも知れないと思えるものを消去していっても、残る三回は私にわざわざ見せてくれたようなもので、その驚異的というか、人間の常識では考えられない飛行をじっくりと観察させてもらっている。

 実は昨年六月に、私の住んでいる福山市で、全国の〝UFOの会〟の会員五十人ばかりが集まって、観察と体験談を語り合う催しが開かれた。

私は会員ではないが、その日の主催者が私の教え子(近くの大学で美術の講師をしている)で、私の心霊関係の話にも興味を抱いている人だったので、私に基調講演を依頼してきたのだった(本人自身も霊的体験があり、UFOの写真も百枚ばかり撮影している)。

 当日のUFOの観察は夜十一時頃から真夜中の三時頃まで続けたが、残念ながらそれらしきものはついに姿を見せてくれなかった。ただの興味本位のことには異星人も関心はないだろうと予想していたので、私はさほど残念にも思わなかったが、わざわざ関東地方から出席した人たちには、ご苦労さんという気持ちだった。

 が、翌日の三人による乗船体験談はその残念を補って余りあるものだった。どの人の話も説得力があり、作り話とは思えなかった。間違いなくUFOに乗っており、又その発進地である異星まで連れて行かれている。多い人は百回以上も乗船しており、操縦席(コックピット)の説明も得心のいくものだった。

 私にとってとくに興味深く思われたのは、幽体離脱の状態で連れて行かれることが多いということで、UFO発進地である天体では、知的生命体が物質の段階から幽質の段階にまで進化していることを窺わせるものだった。その意味で私の講演も参加者全員に理解のいくものだった。

 関先生の説も全く同じで、だからこそ何千、何万、何十万光年も遠く離れた天体からでも一瞬のうちに飛来できるのだとおっしゃる。一種のテレポーテーションで、アポーツ(物品移動)と原理は同じである。

 ではなぜ満天の星の中のスバルでないといけないのかということになるが、実は、第二次大戦終結直後に地球に派遣されてきた宇宙人がメキシコのチャパラ湖畔に一年間住んでいた事実があり、その宇宙人の家(というのが適切かどうかは別として)が今も存在し、スバルとの交信に使用されているというのである。

関先生も、そして建築家の足立育朗氏も、その家を訪れて何枚かの写真に収めておられるからには、間違いない話であろう。

 譬えて言えば、ラジオで最初に受信した周波がスバルからのものだったというだけのことで、これから受信できる周波数がいくらでも増えていくことであろう。

何しろこの銀河系だけでも地球レベルないしそれ以下の知的生命体が存在している星は千百五十億個あり、地球レベル以上の、自然の摂理に適った生活をしている星は七百億個以上もあるというのである。

スピリチュアリズムでいう四界説を当てはめれば、そんな問題は簡単に片づく。地球を取り囲むように幽界・霊界・神界が存在することはスピリチュアリズムではすでに常識であるが、太陽系全体としても幽・霊・神の三つの界が存在し、銀河系全体としても幽・霊・神の三つの界が存在する。

そして地球の幽界の上層部から霊界あたりになると、太陽系および銀河系全体の幽界とも接触できるようになる。

 その段階に至ると、もはや地上的感覚の距離は消滅し、ちょうど衛星中継で地球の反対側の映像がほぼ同時に見られるのと同じように、宇宙のどこで何が起きても、瞬時に分かるようになる。地上にいても、チャンネルさえ合えば何億光年も離れた星からでも通信を受けることが出来るようになる。

 これには伝導の媒体としてのエーテルの存在が前提となる。エーテルの存在はスピリチュアリズムの先駆者である英国の物理学者で哲学者でもあったオリバー・ロッジがしきりに説いていた。が、それが、アインシュタインの相対性理論が出るに及んで否定されるようになった。

 私にとって実はこれは頭の痛い話で、現代の科学者から「エーテルの存在は否定されていますよ」という批判が来ないかと気懸りだった。

ところが最近のサイキック・ニューズ紙や、サイキック・ワールド紙(月刊)に毎号のように寄稿しているロン・ピアスンという理学博士がエーテルの存在を正面きって説くようになり、アインシュタインの相対性理論にも間違いがあることを明言している(ピアスン博士もシルバーバーチの熱心な愛読者)。

 妙なもので(この辺が〝導かれている〟ということなのか)、この稿を書いている合間に書店をのぞいたところ、徳間書店刊の『アインシュタインの相対性理論は間違っていた』というのと、その続編の『「相対論」はやはり間違っていた』の二冊が並んでいた。前者は窪田登司氏によるもの、後者は八人の学者による共著である。

 私には「相対性理論」はどうでもいいのである。要はエーテルの存在が肯定されるか否定されるかが気懸りなので、パラパラとめくっていくと、やはりエーテルの存在に言及した部分があり、「エーテルの存在は否定できない」とあった。

しかし、僭越ながらこの八人の学者に申し上げたいのは、関先生のお話によると、アインシュタインの相対論が間違っていたのではなくて、その解釈を間違えたというのが真相のようである。『高次元科学』の中で先生はこうおっしゃっている。

 「アインシュタインは光速度不変の法則を基本に相対論を展開し、アインシュタイン以前にマイケルソン・モーレーは実験によって、絶対静止空間に対して運動しても光速度に変化がないことを証明しました。このことは、あたかも真空中の超微粒子、エーテルと呼びますが、その存在を否定したことだと解釈されました。

そして、それ以降の科学はエーテルは存在しない、真空中には何もないことを前提に研究が進められてきました。しかし、最近になって、アインシュタインが言ったことは、空間に絶対的に静止したエーテルがないということで、エーテルが存在しないということではないことが明らかになったのです。

霊能者に話を聞きますと、こうした誤解を生んだことを、あの世でアインシュタインは嘆いているそうですが、確かにその誤解が本当の意味で科学の発展を阻害したことは間違いないでしょう」

 ピアスン博士は「科学は間違いだらけ」という記事を書いている。関先生も「科学者は分かったような顔をして説いているだけで、本当のところは何も分かってはいないのですよ」と笑いながらおっしゃっていた。

私は科学者ではないので、そこまではっきりと言える立場にないが、一つだけ断言できることは、これまでに発見された物理化学の法則だけで心霊現象の実在をうんぬんするのは間違いだということである。次元がまったく違うのである。

 十九世紀後半から二十世紀前半にかけて、世界的に名声のある科学者が積極的に心霊現象の研究に参加し、しかも一人の例外もなくその真実性を肯定する結論を出した。のみならず、そうした現象を生ぜしめているのがわれわれの先輩であるという〝霊魂説〟を打ち出した。

 ところが、その後の科学者たち、なかんずくSPR(心霊研究協会)のメンバーが霊魂説に懐疑的になり、本来はスピリチュアリズムの傘下にあるべき立場を逸脱して一人歩きを始め、スピリチュアリズムとの間が敵対関係を呈するほどになった。

 が、最近になって潮流が大きく変わりつつあることが英国の心霊紙にはっきりと出て来た。その最大の動きは、英国SPRの会長であるアーチー・ロイ氏(エディンバラ大学の天文学教授)が最近の講演で英国スピリチュアリスト同盟(SNU)にラブコールを送るとともに、へっぴり腰の科学者をこっぴどく非難していることである。

 一度スピリチュアリズムの傘下からはみ出たSPRが数十年ぶりで戻ってきたという感じがする。

 「心霊研究の進むべき新しい方向」と題する講演をロイ氏はこう締めくくっている。

 《私は、学者としてあるまじき態度で〝安直〟な否定論を振り回す科学者には、SPRが敢然と挑戦すべきだと考える。

 心霊研究は実に興味津々の時代に入りつつあるとというのが私の実感である。SPRの創設当初の、あの、死後の存続という途方もない事実の可能性を前にして、わくわくする思いで研究にいそしんだ時代に戻る態勢が整ってきたように思う。

 現代的手法を駆使して、人間とは何かという命題に向かってSNUと協力できると考える。否定論者に言いたいのは、正面から堂々と取り組むか、さもなくば黙って引っ込んでなさい、ということである》
  (サイキック・ワールド紙より)

 最後に一九九三年四月二十四日付けのサイキック・ニューズ紙に掲載されたベテランの科学者フランク・ニューマン氏の「科学者よ、シルバーバーチを読め!」と題する寄稿文を訳出しておく。

《シルバーバーチの霊訓を読んでいる人でも、その奥の深い意味まで理解している人は案外少ないものだ。それほどシルバーバーチの教えには含畜がある。

 私に言わせれば、むしろ科学者がシルバーバーチを読めば───そしてその奥に秘められた意味を理解すれば、いま科学者を悩ませている難問への解答を見出すに違いない。

 今科学界が到達した宇宙観によれば、どうやらわれわれが認識している世界が宇宙の全てではないらしいこと───今こうして生活している世界と共存の形で、無数の世界が存在しているらしいこと───それらの中にはこの地球と同じ世界もあれば、まったく違う世界もあるらしい、ということである。

 最新の量子論からいっても、そうした別世界(オールタナティブ)は地上界から絶縁した世界ではなく、この物質の世界と接触し合い、互いの原子が押し合いへし合いをしていても、少しもおかしくはないのだ。

 その見えざるオールタナティブにも、われわれ地上人類と同じ精神構造と身体構造をしている存在が生活している───基本的にはその意識的生活は同じであることも、十分に有り得るのだ。

 結局のところ生命とは、たぶん化学的結合をベースとして、宇宙エネルギーが組織的に形体を具えたもの、その定義に辿り着く。この定義は科学者なら誰しも納得がいく。問題は、目に見えざる世界が存在する、その有りようがしっくりと認識できない点にあるといえる。

 そこでシルバーバーチに登場願うことになる。シルバーバーチは平面的な〝場〟を意味するプレイン plane という用語を用いずに〝状態〟を意味するステイツ state を用いている。シルバーバーチは言う────

「すべてが混ざり合った状態にあるのです。無線電信の波動が宇宙に充満しているのと同じ状態です。いろいろな波長があり、いろいろなバイブレーションがあります。

 が、それらが同時に同じ場に共存できるのです。境界というものはありません。波動が異なるだけです。反応する意識の側面が違うのです。」

 このことから考えると、地上生活というのは、脳髄という物質を通して波動する精神をコントロールしている、ある一定レベルの意識での生活の場ということになる。つまり五感でキャッチしたものが、脳と生命の糸(玉の緒)を通して精神ないしは魂へと伝えられて、それぞれの反応を生じる、ということである。

 このことは、さらに、人の為に役立つ心掛けと中庸の生活こそが意識のレベルを高め、精神の活動の場を広げることになる、という考えを生む。

結局〝死〟というのは、肉体から離れた魂がその意識レベルに相当したバイブレーションのオールタナティブへ移動するだけのことということになる。死後の環境に違和感を感じないというのは当然のことなのである。

 その後の進化についてもシルバーバーチは簡明にこう述べる───

「魂が成長すれば、波動のより高い状態に適応できるようになり、自動的により高い界層で生活することになります」

 その界層のもつ電磁波の作用でそうなるのであろう。となると当然、乱れた生活をしている人間は、その乱れた波動に似合った世界へと引きつけられていくことになる。かくして、聖書の言葉どおり、〝麦ともみがらが選りわけられ〟〝多くの住処が〟生じるわけである。

 英国電子音現象研究センターの所長ギルバート・ボナー氏は、かなり広範囲の波動の他界からのメッセージをキャッチすることに成功している。

 科学者による共同研究がさらに進めば、オーディオとビジュアルの双方による他界からの通信が確立されても不思議ではない。いま生身の霊媒を通して行なわれていることが、そうやって器械によってなされるようになるのが、これからの科学者の目指すべき方向であることは間違いない》

 もっとも、これはいかにも科学者らしい発想で、あのエジソンも考えたことがあるらしいのであるが、本文の四章でシルバーバーチが断言しているように、器械が霊媒の代用となることは有り得ないらしい。愛に根ざした人間的情緒は器械では伝えられないということであろう。

 といって、シルバーバーチも、その方面での研究開発を無駄と決めつけているわけではなかろう。私も、かなりの程度まで可能ではないかと想像している。しかし所詮、手書きの手紙とワープロの手紙との違いにも似た、何か人間味の欠けたものとなるであろうことは想像に難くない。

                     平成六年三月  近藤千雄



Silver Birch's New Revelation 
Translator's postscript

This book is a translation in the first half of Lift Up Your Hearts, which is expected to be the last volume of the Silver Birch Spiritual Collection. Almost two volumes of the spiritual collection so far are packed tightly (all new ones), and after consultation with Heart Publishing, we decided to divide this into two volumes and publish them separately with titles. became.


The original text of this book was a memorable book for both the editor Tony Otzsen and me as the translator. For Otzsen, it was the last publication to leave Psychic News gracefully, handing over the editor-in-chief Chair to young Tim Hay after a one-year takeover period after the publication of this book. Because.


Otzsen joined Psychic News at the age of 20, trained under Barbanell in a parent-molecule relationship (Otzsen called Barbanell the "boss"), and after Barbanell died. , I sat down on the editor-in-chief's chair and sent every day to be busy.


Among them, the one that I put the most effort into was the compilation of the Silver Birch Spiritual Words Collection, and there are six books including this one, even if only one edited by him. All of his edits are characterized by a large number of pages, but in particular, this sixth volume is twice as much (as in the usual collection of spiritual words).


Inferring from the fact that he had already announced that he would leave the company when he started editing, it was judged that no one would edit Silver Birch anymore after he quit, so it has been announced so far. He probably thought that there were as many things as possible that he didn't have. However, there was a slight overlap, which I omitted in my translation.


In fact, behind the enthusiasm of Oatessen, there were voices from silver birch fans all over the world expecting the publication of a new collection of spiritual words.


And some of them included a donation asking them to cover the cost of publishing. I am one of them, and I have always used a part of my royalties income, which is not so big, to donate.


With gratitude to such supporters, the names of 32 individuals and groups are actually listed at the beginning of this sixth volume. Moreover, although the commercially available ones are paperbacks, only the supporters are given the ones with the initials of each name (KK in my case) engraved on the cloth-covered hardcover.


There is no better souvenir for me. It is no exaggeration to say that I felt that all the difficulties of translation so far would be rewarded with this one book.




Now, during the translation of this book, I met a scientist who was meaningful to me. Hideo Seki, the chairman of the Sai Science Society, who is still active on the front lines despite being ninety years old, is a doctor of engineering who has received the Medal with Purple Ribbon and the Order of the Sacred Treasure. ..


Since the summer of last year (Heisei 5), I have had a connection with Mr. Masahito Nakagawa, who has raised Qigong to a spiritual level to treat intractable diseases and is now attracting attention from all over the world. I have been invited as a lecturer to the Qigong teacher training course held every month at the Oki Yoga Dojo in Izu Shimoda several times.


At the Shinkikou Experience Meeting held in Osaka on February 12th of this year, I was invited as a lecturer with Professor Seki, and after giving a lecture for one hour each, Mr. Nakagawa joined in and the panel discussion was held by three people. Was done.


I can't help but be impressed by the toughness of Mr. Nakagawa, who is running around the world as well as in Japan, but when I first met Mr. Seki on that day, he was 90 years old. When I think about it, I just admire it.


What surprised me even more was the breadth and depth of understanding of spiritual things. The business card I received only says "Representative of Acceleration Academy", but I heard that the school is like a study group for scientists who study psychic science, that is, high-dimensional science beyond material science. There is.


The scope of the research extends not only to the world after death, but also to UFO problems and messages from aliens (aliens), and recently appeared on TV and denied the existence of supernatural powers. It sounds like a little dog howling, such as the theory of a university professor.


Sai is Psi, which is also the etymology of psychic, and passing it through "sai" without translating it as "spiritualism" is the same as I do not translate spiritualism as "spiritualism". Probably from the idea.


I was surprised to find out that it is completely in line with spiritualism by reading through his latest book, "High Dimensional Science" (Fabre Insect Museum). Whereas the emphasis is on messages, so-called spiritual communications, Psi Science focuses on messages from other celestial bodies, such as the Pleiades star cluster, commonly referred to as Subaru, or broadly speaking, messages from celestial bodies that send UFOs. Is also of interest.


However, it can be fully seen from the next passage that it is basically the same as spiritualism.
"Various psychics and psychics bring information to me. What humans can't think of in their heads is for psychics and psychics. I understand.


Messages arrive in various forms from non-human energy bodies. Some people move their hands and reach them by the phenomenon of automatic writing, some people reach them by the word spiritual words, and some people have a dream.


Since it may be the work of a sloppy low-ranking spirit, it is necessary to be careful in disposing of that information, but what most psychics and psychics have in common is this variety. It means a natural disaster.


In other words, the natural disaster that is happening now is the self-cleaning action of the earth. The earth, which has been sick due to environmental pollution, is using its vitality to heal itself. "


What I mentioned earlier as "meaningful to me" was the rare spiritualist of the former Viscount, Akinobu Manabe, who led me to spiritualism, and thanks to that guidance, I was forty. Engaged in the work of introducing spiritualism to Japan over the years


As a culmination of this, Heart Publishing has just recently published a new article, "The history of spiritual humanity will reach the dawn." This is because the content of the book, which is viewed in a straightforward manner, is basically in line with the content of my book.


In short, the coming 21st century will be a brilliant century for humankind, and even if there are large and small natural disasters and confusions that are said to be "end of the century", it is a reminder of Professor Seki. If you borrow it, it is nothing more than a "mengen" phenomenon in Chinese medicine, and after that, a happy living environment that can be called heaven on earth is born.


"Mengen" is written in Chinese characters as "Meditation" and read as "Menken" and "Meigen". This is a phenomenon that causes fever, nausea, and diarrhea when the treatment is successful and the illness (especially those that have been suffering for a long time) begins to improve. It recovers rapidly when it exceeds.


From now on, the earth will also undergo a meditation reaction due to the natural healing power of the celestial body itself, which is the earth, and will temporarily exhibit a "end of the century" phenomenon, but it will not become a serious thing such as the destruction of humankind, but it will be bright after that. The theory of spiritualism is that the century will come.


I think that the recent extreme weather, earthquakes, wildfires and other natural disasters, and ethnic conflicts that occur frequently around the world indicate that the earth is already in a period of meditation.


I have avoided mentioning UFOs so far, but it has been quite commonplace for me from early on. I haven't boarded the ship yet, but I have witnessed more than ten. Even if I erased what I thought might be an illusion, the remaining three times seemed to bother me to show it, and it was amazing, or a flight that was unthinkable in human common sense. I am observing.


Actually, in June last year, in Fukuyama City, where I live, only 50 members of the "UFO Association" from all over the country gathered to discuss observations and experiences.


I'm not a member, but the organizer of the day was my student (an art instructor at a nearby university) who was also interested in my psychic stories, so I told him He asked for a keynote speech (he himself had a spiritual experience and took about 100 UFO photos).


The UFO observation on the day continued from around 11 pm to around 3 o'clock in the middle of the night, but unfortunately those things did not show up at last. I wasn't too disappointed because I expected that aliens wouldn't be interested in just being interested, but I felt that the people who attended from the Kanto region had a hard time.


However, the story of the boarding experience by the three people the next day was more than compensated for that regret. Everyone's story was convincing and didn't seem like a myth. He's definitely on a UFO, and he's been taken to the alien where he started. Many people boarded the ship more than 100 times, and the explanation of the cockpit was also good.


What seemed particularly interesting to me was that they were often taken in a state of abscission, and in the celestial body where the UFO started, the intelligent life form went from the material stage to the ghost stage. It was a sign that it was evolving. In that sense, my lecture was also understandable to all the participants.


Seki-sensei's theory is exactly the same, which is why you can fly from celestial bodies that are thousands, tens of thousands, or hundreds of thousands of light-years away in an instant. It is a kind of teleportation, and the principle is the same as the apports (movement of goods).


Then, why should it be Subaru in the starry sky? In fact, there is a fact that an alien dispatched to the earth immediately after the end of World War II lived on the shore of Lake Chapala in Mexico for a year. The alien's house (whether appropriate or not) still exists and is used to communicate with Subaru.


There is no doubt that Mr. Seki and Mr. Ikuo Adachi, an architect, visited the house and took some pictures.


In other words, the frequency that was first received on the radio was from Subaru, so the frequencies that can be received from now on will increase as much as possible.

After all, there are 1,155 billion stars in this galaxy alone that have intelligent life forms at or below the Earth level, and 700 stars that live above the Earth level and are in line with the providence of nature. There are more than 100 million.


If you apply the four-world theory of spiritualism, such a problem can be easily solved. It is already common knowledge in spiritualism that there are ghosts, spirits, and gods that surround the earth, but there are three worlds of ghosts, spirits, and gods in the entire solar system, and ghosts, spirits, and gods in the entire galaxy. There are three worlds of God.


And from the upper part of the Earth's ghost world to the spirit world, you will be able to come into contact with the ghost world of the entire solar system and galaxy.


At that stage, the distance of the earth's senses disappears, and you can instantly see what happens anywhere in the universe, just as you can see images of the other side of the earth at almost the same time on satellite broadcasts. become. Even if you are on the ground, you will be able to receive communications from stars hundreds of millions of light years away, as long as you have the right channels.


This is premised on the existence of ether as a medium of conduction. The existence of ether was constantly preached by Oliver Lodge, a pioneer of spiritualism, a British physicist and philosopher. However, it came to be denied until Einstein's theory of relativity came out.


Actually, this was a headache for me, and I was worried that modern scientists would criticize me that the existence of ether was denied.


However, a doctor of science named Ron Pearson, who contributes to the recent Psychic News and Psychic World (monthly) as every issue, faces the existence of ether.

Wednesday, April 13, 2022

シアトルの春  生きざまによって手本を示す        Set an example by life    




───手本を示すこと以外に、何かもっと良い方法はないものでしょうか。

 「でも、うまく行けば、これほど効果的なものはありませんよ。

 よくお考えなさい。地球が生まれてからずいぶんと年月が経っています。科学者も地質学者も地球の誕生の頃のことはあまりよく知りません。それも無理はありません。百万単位の年数の差も大して問題とならない程、悠久の歴史があるのです。


 言わばその地球の管理人の立場にあるのが大霊です。もちろん人間的存在ではありません。神々しい人間でもありません。私が〝愛と叡知の権化〟と呼んでいる、崇高なる力です。無限の知性であり、全知識と全真理の極致です。

 あなたも、地上界についてある程度の知識をお持ちです。地上の生命活動がことごとく自然法側によって規制されていることもご存知です。結果には必ず原因があります。

自分が蒔いたタネは自分で刈り取るのです。四季は一つ一つ順序よく巡ります。地球の回転も地軸にさからうことはありません。潮は干満を繰り返し、その正確さは数式できちんと計算できるほどです。

 銀河系の大星雲といえども、その中の星の一つ一つ、惑星の一つ一つ、そして星座の一つ一つが、それぞれに定められた軌道上を動いているのです。

あらゆる草木、花、果実、野菜、小鳥、人間の男女、子供の一人一人にいたるまで、不変の自然の法則によって規制され、考え得る限りの行動や変化もきちんと認知されているのです。

 こうした大機構の中にあって人間は、手本によって学ぶように大霊が配慮しておられるのです。あなたは〝他にもっと良い方法はないものでしょうか〟とおっしゃいましたが、そういうものはありません」

   シルバーバーチ 



Set an example by life


─── Is there any better way than to set an example?

"But hopefully, nothing is more effective than this.

Please think carefully. It has been a long time since the earth was born. Neither scientists nor geologists know much about the birth of the Earth. That's not unreasonable. It has a long history so that the difference in the number of years of one million units does not matter much.

So to speak, the spirit is in the position of the caretaker of the earth. He is, of course, not a human being. He is not a divine person either. It is a sublime power that I call "the incarnation of love and wisdom." Infinite intelligence, the culmination of all knowledge and all truth.

You also have some knowledge of the earthly world. You also know that all life activities on earth are regulated by the natural law side. There is always a cause in the result.

You will reap the seeds you have sown. The four seasons go around one by one in order. The rotation of the earth does not depend on the earth's axis. The tide repeats ebb and flow, and its accuracy can be calculated properly with mathematical formulas.

Even in the large nebula of the galaxy, each star, each planet, and each constellation in it is moving in its own orbit.

Every plant, flower, fruit, vegetable, bird, human man and woman, and every child is regulated by the unchanging laws of nature, and all possible behaviors and changes are well recognized.

In such a large mechanism, human beings are considered by the spirit to learn by example. You said "Is there any better way?", But there is no such thing. "







Monday, April 11, 2022

シアトルの春 耐えることも慈善の一つであり      Enduring is also one of charity




 

 忍耐 
痛みは、神によって選ばれた者に贈られる神からの恵みです。だから苦しむとき、不安を感じたらいけません。まず、この世において苦しみを与えることによって天におけるあなたたちの栄光を示してくれた、全能なる神を崇めることです。

 忍耐強くあってください。耐えることも慈善の一つであり、あなたは、神より送られたキリストによって教えられた慈善の法を実践しなければなりません。中でも貧しい人に小銭を与えることは、最も容易な慈善です。しかし、他にも、より苦しく、より賞賛に値する別の慈善があります。

それは、神が私たちの忍耐を試そうと、私たちの歩む道の途中においた人々を赦す、という慈善です。人生が困難であることを、私はよく知っています。

人生はたくさんの取るに足らないことばかりで満ちており、それらが針でつつくように、私たちを痛めつけるのです。

しかし、私たちに課された義務を行うならば、それが一方ではその代償や忠告を受け取ることになって、痛みに比べれば遥かに多数の恵みとなるのだ、ということを改めて知る必要があります。頭をうなだれた時よりも、頭を上げて上を見上げた時の方が、背負って居る荷は軽く感じられるものです。

 友よ、勇気を出してください。あなたの模範をキリストに求めてください。あなたたちの誰よりもキリストは苦しみましたが、それを悔いることはありませんでした。あなたたちはあなたたちの過去を償い、未来へ向けて強くならなければいけないのです。ですから、忍耐強く、キリストの教えを守る者であってください。それがすべてです。(ある友人の霊 ルアーウ“ル、1862年)




Gospel by SP-Cadelac
Patience
Seven, pain is a grace from God given to those chosen by God. So when you suffer, you shouldn't feel anxious. The first is to worship the Almighty God who has shown your glory in heaven by giving suffering in this world.


Please be patient. Enduring is also one of charity, and you must practice the law of charity taught by Christ sent by God. Giving coins to the poor is the easiest charity. But there is another charity that is more painful and more commendable.


It is the charity that God forgives those who are on our way to test our patience. I am well aware that life is difficult.
℘175
Life is full of many trivial things that hurt us as they peck at us.

But we need to know again that if we do the obligations we have, we will receive the price and advice on the one hand, which is far more of a blessing than pain. I have. The load on my back feels lighter when I raise my head and look up than when I lie down.


Friend, please give me courage. Ask Christ for your example. Christ suffered more than any of you, but he did not regret it. You must atone for your past and become stronger for the future. So be patient and keep the teachings of Christ. That's everything. (A friend's spirit, Luau "Le, 1862)

 

Sunday, April 10, 2022

シアトルの春 地上への降誕の目的 Purpose of birth to the earth







 地上への降誕の目的

───われわれは〝神の分霊〟だそうですが、その至尊至高の大霊へ向けて進化して行くのが目的であるならば、なぜ〝分かれた〟のでしょうか。つまり、もともと一つであったものがなぜ分離して、再び大霊に帰一することを目的にしてこの地上界に生まれてくるのでしょうか。

「そのご質問は、この私にではなく大霊に聞いていただきたいですね」と冗談ぽく言ってから、改まった口調でこう述べた。

 「なかなかいい質問なのですが、残念ながらその疑問は、根本的な誤解ないし誤認から生じております。あなたが大霊と〝一体であった〟というとき、それは大霊という唯一絶対の始源から出ているという意味であって、同じ意味で、全ての生命、全ての個的存在、生きとし生けるものすべてが、本質において一つであると言えます。

〝あなた〟という個的存在は、最初から、つまり大霊と一体であった時から今の〝あなた〟だったわけではありません。表現の媒体を得て初めて〝あなた〟という個性を持った存在となったのです。

その目的は内部の神性を顕現させるためです。内部に宿る神性は完ぺきです。が、それは種子が土とか水といった養分を得て発芽し、生長し、花を咲かせるように、顕現という活動を経て初めて、その美しさ、その輝きを外部へ発揮することになるのです。

 地上的な形態での存在の目的もそこにあります。すなわち物的身体に植え付けられた神性の種子が発芽と生長と成熟の過程を体験するためです。その地上生活特有の体験によって、死後に訪れる、次の段階の生活に必要な資質と能力を身につけるのです」


 別のメンバー ───今の質問にはもう一つの意味も含まれていると思うのです。つまり、そうした個的生命も最後は大霊の中に吸収され没入してしまうのかということです。

 「それはその通りです。が、いわゆるニルバーナ(涅槃)に入るというのとは違います。個的存在が消えてなくなる時は永久に来ません。反対に、完ぺきに近づくほど、ますます個性が顕著になっていきます」


───小川が大海に流れ込むようなものでしょうか。

 「それは違います。小川が大海へ流れ込めば、その小川は消滅してしまいます。あなたという存在は、どこまでいっても個としての存在を失うことはありません。パーソナリティ(地上時代の性格)は変わります。特徴や性癖も無くなります。が、個的存在としての顕現は永遠に続きます。

成長と発達に限界というものはあり得ません。個性が発達するほど、それだけ大霊との調和が進みます。霊性が発揮されるほど、その霊的始原に近づくからです」





Purpose of birth to the earth


─── It seems that we are "divine spirits", but if the purpose is to evolve toward the supreme and supreme spirit, why is it "divided"? In other words, why is it that what was originally one is separated and is born in this earthly world with the purpose of returning to the spirit again?


"I want you to ask this question to the ghost, not to me," he joked, and then said in a new tone.


"It's a pretty good question, but unfortunately it comes from a fundamental misunderstanding or misunderstanding. When you say you were" one "with the Spirit, it's from the only absolute source of the Spirit. It means that it is out, and in the same sense, it can be said that all life, all individual beings, and all living things are one in essence.


The individual existence of "you" was not "you" from the beginning, that is, from the time when he was one with the spirit. It was not until I got the medium of expression that I became an existence with the individuality of "you".


Its purpose is to reveal the inner divinity. The divinity that dwells inside is perfect. However, it is only after the activity of manifestation that the seeds germinate, grow and bloom with nutrients such as soil and water, and the beauty and brilliance of the seeds are exhibited to the outside.


There is also the purpose of existence in the earthly form. That is, the divine seeds planted in the physical body experience the process of germination, growth and maturation. Through the unique experience of life on earth, you will acquire the qualities and abilities necessary for the next stage of life that will come after death. "




Another member ─── I think the current question has another meaning. In other words, will such individual life be absorbed and absorbed in the spirit at the end?






"That's right, but it's not like entering the so-called Nirvana. When an individual being disappears, it doesn't come forever. On the contrary, the closer it is to perfection, the more pronounced the individuality. Will become "




─── Is it like a stream flowing into the ocean?


"That's not the case. When a stream flows into the ocean, it disappears. Your existence never loses its individual existence. Personality (the character of the earthly era) changes. However, the characteristics and habits will disappear, but the manifestation as an individual will continue forever.


There can be no limit to growth and development. The more individual you develop, the more harmony you have with the spirit. The more spiritual you are, the closer you are to that spiritual origin. "

Saturday, April 2, 2022

シアトルの春 霊的真理は不変です Spiritual truth is immutable



霊的真理は不変です

残念ながらシルバーバーチは地上時代の身元を最後まで明かしてくれなかった。わかっているのは間違いなく大変な高級霊であること、そして地上と交信するための中継役としてかつて地上で北米インディアンだった人物を霊界の霊媒として使用していたということだけである。「地上時代のわたしは沢山の神様(ゴッド)を崇拝の対象としておりました」というのが、唯一、自分の地上時代のことに言及した言葉である。


そう述べた日の交霊会は次の言葉で始まった。


「生半可な知識は危険であるとよく言われますが、時として知識が多すぎても危険であることがあります。その知識が間違っている場合はとくにそうです。

ある種の知識が脳を占領してしまうと、知性がその脳を通して自由に思考するゆとりが無くなります。その意味で、学び直すべきことや捨てなければならないことが沢山ある“聖職者”を、わたしは気の毒に思います。その思想は人工の砂を基盤としているために、霊的真理の攻勢を受けて、今、揺らぎはじめたその砂上の楼閣を守ろうと必死になっております。

建て方を間違っているのです。ナザレ人イエスのまわりに作り話を寄せ集め、ついに生命の大霊の座に祭り上げてしまいました。しかし、基盤そのものが間違っておりますから、いつかはそれを改めなければならない事態に至ります。が、イザ改めようとすると恐怖心が湧いて出ます。そこで、彼らはキリスト教の教義には何一つ改めるべきものは残されていない――そんなものは有り得ないと言い張っているのですが、それは“事実”ないしは“自然の法則”を基盤としている場合にのみ言えることです。

わたしたちが、地上へ舞い戻ってきた理由はそこにあります。すなわち、いかなる人物であろうと、いかなる書物であろうと、いかなる教会であろうと、いかなる指導者であろうと――それが地上の存在であっても霊界の存在であっても――たった一つのものに盲従してはいけないこと、それよりも大霊が定められた大自然の摂理に従いなさい――これだけは絶対に誤ることがなく、絶対に正しいから、ということを説くためです。

わたしたちが大自然の摂理、それのみを説く理はそこにあります。それをスピリチュアリズムとお呼びになるのは結構です。ただし、あくまでもそれが大霊の定められたものであること、その働きは地上の物的生命も死後の霊的生命も含めた宇宙のあらゆる界層に及んでいることを理解した上ならば、ということです。

地上人類は指導者(リーダー)というものを必要以上に重んじすぎます。そしてその真価を超えた誇張をしてしまいます。そこから神学という厄介なもの――科学者にとって、思想家にとって、そして又、本来ならば自由闊達で理性が承知しないものは受け入れたくない誠実な人にとって、大変厄介なものをこしらえてしまったのです。

わたしたちが大霊の摂理を強調する理由はそこにあります。それを正しく理解することによって、すべての知識が生かされるのです。それだけは決して科学者や哲学者や自由思想家、その他いかなる分野の人の知性も反発させることはありません。永遠にして不変・不易の大霊の働きを基盤としているからです。

皆さんは今、霊界での審議会で用意された叡智がこのわたしを通して届けられるのをお聞きになっていらっしゃるのです。それを広めることによって地上人類の叡智と理解力とが増すにつれて、生活が大霊の御心にそったものとなるでしょう。摂理にのっとったものとなるでしょう。地上世界の悲劇と飢餓、苦労と心痛は、すべてその摂理に従った生き方をしていないところから生じていることを悟るようになるでしょう。その理解が深まるにつれて大霊の庭の美しさを見えなくしている醜い雑草が無くなっていくことでしょう。

それを目標としてわたしたちは、人類の魂を解放し、精神を自由闊達にするだけでなく、物的身体も自然の法則と調和した健康を享受(エンジョイ)できるようにしてあげようと努力しているのです」

ここでシルバーバーチは、自分がほぼ三千年前に地上生活を終えて霊界入りしてからの体験について興味ぶかい話をした。

「わたし自身、そういう考えに到達するまでには、ずいぶん長い年月が要りました。それというのも、地上時代のわたしは沢山の神様(ゴッド)を崇拝の対象としていたのです。その考えを改めて、この宇宙には唯一絶対の大霊が存在し、それが果てしない全大宇宙のあらゆる生命現象をコントロールする永遠・不変の摂理として顕現しているという考えを否応なしに認めざるを得なくなったのです。

こうした教えが地上に行きわたれば、人間界のすべての分裂が無くなります。国家間の障壁が無くなります。人種・階級・肌の色による差別、(英国教会系の)教会(チャーチ)、(非国教会系の)教会堂(チャペル)、(キリスト教以外の)聖堂(テンプル)、(イスラム教系の)寺院(モスク)、(ユダヤ教系の)礼拝堂(シナゴーグ)といった区別が無くなります。それぞれが大霊の真理の一部を宿しており、他の宗教が真髄としているものは自分の宗教が真髄としているものと少しも矛盾しないことが少しずつ解ってくるからです。

かくして表向きは混乱しているかに見えても、その中から霊的な原理が形を整え、調和と平和を生み出します。こうしたことを申し上げるのは、ここにお集まりの皆さんには、そうした大霊の大計画をぜひとも理解していただきたいからです。それは、わたしたち霊界から戻ってきた者が果たさねばならない役目であると同時に、皆さんのお一人お一人が地上生活を終えるまでに果たさねばならない役目でもあります」

   シルバーバーチ 



Spiritual truth is immutable

Unfortunately, Silver Birch did not reveal the identity of the earthly era to the end. All we know is that it is definitely a very high-class spirit, and that it used a former North American Indian on earth as a medium for the spirit world as a relay to communicate with the earth. I used to worship many gods in my time, "is the only word that refers to my earthly era.

The séance on that day began with the following words:

"It is often said that half-baked knowledge is dangerous, but sometimes too much knowledge can be dangerous, especially if that knowledge is wrong.

When some knowledge occupies the brain, the intellect has no room to think freely through it. In that sense, I feel sorry for the "priests" who have a lot to learn and throw away. Since the idea is based on artificial sand, it is desperately trying to protect the tower on the sand that has begun to fluctuate under the attack of spiritual truth.

It's built incorrectly. I gathered myths around Jesus, the Nazareth, and finally raised the festival to the throne of the spirit of life. However, since the foundation itself is wrong, one day we will have to revise it. However, when I try to change Isa, I get afraid. So they insist that there is nothing left to change in Christian doctrine-that is not possible, if it is based on "facts" or "laws of nature." Only can be said.

That is why we have returned to the earth. That is, no one, any person, any book, any church, any leader-whether it is an earthly being or a spiritual being. Do not blindly obey, but rather follow the providence of nature that the Spirit has set-to preach that this is absolutely correct and absolutely correct.

That is the reason why we preach only the providence of nature. It's fine to call it spiritualism. However, if you understand that it is a ghost's stipulation, and that its work extends to all planes of the universe, including the physical life on earth and the spiritual life after death. about it.

Human beings on the ground place too much importance on leaders. And it exaggerates beyond its true value. From there, the annoyance of theology-for scientists, for thinkers, and for sincere people who wouldn't want to accept what would otherwise be free-spirited and unreasonable, they've made it very annoying. ..

That is why we emphasize the providence of the Spirit. By understanding it correctly, all knowledge is put to good use. It never repels the intellect of scientists, philosophers, free thinkers, or anyone else in any field. This is because it is based on the work of the everlasting and immutable spirit.

You are now hearing that the wisdom prepared by the council in the spirit world is delivered through this me. As the wisdom and comprehension of humankind on earth increases by spreading it, life will become in line with the will of the Spirit. It will be providential. You will realize that the tragedy and hunger, hardships and heartaches of the earthly world all come from not living according to that providence. As that understanding deepens, the ugly weeds that obscure the beauty of the spirit garden will disappear.

With that as our goal, we strive not only to free the soul of mankind and free the mind, but also to allow the physical body to enjoy health in harmony with the laws of nature. I'm doing it. "

Here Silver Birch had an interesting story about his experience since he finished his life on earth almost 3,000 years ago and entered the spirit world.

"It took me a long time to reach that idea myself, because in the earthly era I worshiped many gods. Once again, I have to admit the idea that there is only one absolute spirit in this universe, and that it manifests itself as an eternal and immutable providence that controls all life phenomena in the endless whole universe. It is.

If these teachings reach the earth, all divisions in the human world will disappear. There are no barriers between nations. Discrimination by race, class, and skin color, churches (British churches), churches (chapels), churches (non-Christian), temples (Islamic) ) There is no distinction between a temple (mosque) and a (Jewish) chapel (synagogue). Each of them has a part of the truth of the spirit, and it gradually becomes clear that what other religions have as their essence is not inconsistent with what their religion has as its essence.

Thus, even though it may seem confusing on the surface, spiritual principles shape it, creating harmony and peace. I would like to say this because I would like all of you who gather here to understand such a great plan of the spirit. It is a role that each of us who have returned from the spirit world must fulfill, as well as a role that each of you must fulfill by the time we finish our earthly life. "

    Silver Birch