大霊は無限の存在であり、あなた方はその大霊の一部です。もしも完ぺきな信念をもち、正しい人生を送れば、大霊の恩寵にあずかることができます。
地上界の全ての人が完ぺきな信念をもてば、大霊はそれぞれの願いを嘉納されることでしょう。魂が真剣に求め、しかも大霊に対する絶対的信念に燃えていれば、必ずやその望みは叶えられるでしょう。
神の摂理はそのようにして働くのです。つまり摂理に順応した生活を送っていれば、望み通りの結果が生じるようになっているのです。結果が出ないということは、生き方のどこかに摂理に順応していないところがあることの証拠です。
歴史をひもといてご覧なさい。最も低い界層、最も貧しい民の中から身を起こして、厳しい試練の末に偉大なる指導者となっているケースが少なくありません。試練に耐えずして神に不平を言ってばかりいる人を相手にしてはいけません。
もちろん時には挫折して不遇に喘ぐこともあるでしょう。しかし、完ぺきな信念に燃えていれば、いつかはきっとこの世的な不遇から立ち直ることが出来ます。大霊の象徴である太陽に向かってこう言うのです――「私は大霊の一部だ! 私を破滅させ得るものは何もない。永遠の存在なのだ! 無限の可能性を秘めた存在なのだ! 限りある物質界の何一つとして私を傷つけることは出来ないのだ!」と。
もしもこれだけのことが言えるようであれば、あなたが傷つくことは絶対にありません。
誰しも心に恐れを抱きつつ出発します。望み通りにならないのではなかろうかという不安です。その不安の念がバイブレーションを乱すのです。しかし「完全なる愛は恐れを取り除く」(ヨハネ一)と言い、「まず神の国とその義を求めよ。そうすればそれらのものは皆お与えくださるであろう」(マタイ六)と言われております。
これは、遥か遠い昔、摂理を完ぺきに理解した人物によって述べられた教えです。それを彼は見事に実践してみせたのです。あなた方も、摂理が働けるような条件を整えれば、必ずや望み通りの結果が得られます。
しかし、もう一つ別の摂理をお教えしましょう。何の代価も支払わずして入手できるものは、この地上界には一つもないということです。霊的能力の値打ちが上がるということは、霊的感度が増すということです。
それをおろそかにして金儲けにうつつを抜かすと、そちらの世界では金持ちと言われても、こちらの世界では哀れな貧しい魂になってしまいます。
人間はその内部に何よりも貴重な神性という富を宿しています。大霊の一部です。地上のどこを探しても、それに匹敵する富や宝は存在しません。その魂の内部の鉱脈をいかにして探査し、肉体的本性の奥に埋もれたダイヤモンドを引き出すか、それをお教えしようとしているのです。
そのためには霊の世界の最高の界層のバイブレーションに反応するようになっていただかねばなりません。また、あなた方は一時として一人ぼっちでいることはないこと、周囲には常にあなた方を愛する大勢の人々が見守り、導き、援助し、鼓舞せんとして待機していることを知っていただきたいのです。
そうした中で霊性が開発されて行くにつれて少しずつ大霊に近づき、その摂理と調和して行くのです。
大霊に奉仕すると言っても、それは大霊の子である地上の同胞に奉仕することになります。同胞のために役立つことをしている時、神の無限の腕に抱かれ、その愛に包まれ、それが完全なる安らぎをもたらしてくれることになります。
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