Wednesday, July 20, 2022

シアトルの夏 地上の各地に神の真理普及のための拠点ができ、魂の渇きを潤し知性を納得せしめる真理がふんだんに地上に注がれている。There are bases for the spread of God's truth in various parts of the earth, and the truth that quenches the thirst of the soul and convinces the intellect is poured abundantly on the earth.


モーゼス 霊訓  THE SPIRIT TEACHINGS

 神は汝の想像以上に働きかけを強めておられる。地上の各地に神の真理普及のための拠点ができ、魂の渇きを潤し知性を納得せしめる真理がふんだんに地上に注がれている。 
むろん中には古き訓えのみにて足れりとし、新たなる真理を受け入れようとしない者もあろう。われらはそうした人種を構うつもりはない。それはそれでよい。 
が古き啓示を十分に学び尽し、さらに深き真理を渇望しているものが大勢いる。そうした者に神はそれなりの手段をもって啓示を授けられる。

それが彼らを通じて縁ある人々へと波及し、やがて山上の垂訓の如く、われらが公然と全人類へ向けての啓示を垂れる日も到来しよう。見よ! 神の隠密は地上の低き階層にて研鑽を重ね、その知識と体験をもって真理を唱道する。

その隠れたる小さき泉がやがて多くの流れを集めて大河を成す。測り知れぬエネルギーを宿すその真理の大河は激流となって地上に溢れ、その時は、いま汝を悩ませる無知も不信も、愚かなる思想も罪も一気に押し流してしまうことであろう。


───その〝新しき啓示〟ですがそれは〝古き啓示〟と矛盾していませんか。その点で二の足を踏む者が多いのですが。

 啓示は神より与えられる。神の真理であるという意味において、ある時代の啓示が別の時代の啓示と矛盾するということは有り得ない。ただしその真理は常に時代の要請と、その時代の人間の受け入れ能力に応じたものが授けられる。

一見矛盾するかに映ずるのは真理そのものではなく、人間の心に原因がある。人間は単純素朴では満足せず、何やら複雑なるものを混入しては折角の品質を落とし、勝手な推論と思惑とで上塗りをする。時の経過と共にいつしか当初の神の啓示とは似ても似つかぬものとなってしまう。

矛盾すると同時に不純であり、この世的なものとなり果てる。やがてまた新しき啓示が与えられる。がその時はもはやそれをそのまま当てはめる環境ではなくなっている。古き啓示の上に築き上げられた迷信の数々をまず取り崩さねばならぬ。

新しきものを加える前に異物を取り除かねばならぬ。啓示そのものには矛盾はない。が矛盾する如く思わせる古き夾雑物がある。まずそれを取り除き、その下に埋もれる真実の姿を顕わさねばならぬ。人間は己に宿る理性の光にて物事を判断せねばならぬ。

理性こそ最後の判断基準であり、理性の発達した人間は無知なる者や、偏見に固められた人間が拒絶するものを喜んで受け入れる。神は決して真理の押し売りはせぬ。

この度のわれらによる啓示も、地ならしとして限られた人間への特殊なる啓示と思えばよい。これまでも常にそうであった。モーセは自国民の全てから受け入れられたであろうか。イエスはどうか。パウロはどうか。

歴史上の改革者をみるがよい。自国民に受け入れられた者が一人でもいたであろうか。神は常に変わらぬ。神は啓示はするが決して押しつけはせぬ。用意のある者のみがそれを受け入れる。無知なる者、備えなき者は拒絶する。それでよいのである。

汝の嘆く意見の衝突も相違も単なる正邪の選り分けの現れにすぎぬ。しかも取る足らぬ原因から起こり、邪霊によって煽られている。結束せる悪の勢力の働きかけも予期せねばならぬ。が、足もとのみに捉われてはならぬ。常に未来に目を向け、勇気を失わぬことである。

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