Monday, June 20, 2022

シアトルの初夏 人間の本質・宇宙の本質  物質を超えた新しい考え方のヒント The essence of human beings and the essence of the universe.




人間の本質・宇宙の本質  物質を超えた新しい考え方のヒント


「物質そのものには存在はありません。物質は霊による働きかけによって存在を得ているのです」

 「霊は物質に勝ります。霊が王様であり物質は従僕です。霊が全てを支配しています。全生命が創造される、そのエッセンスです。霊こそ生命であり、生命とは霊だからです」

 「本来、人間は肉体をたずさえた霊であり、霊を宿した肉体ではありません。肉体は霊の指示によってはたらく従僕です」

 「物質は霊のおかげで存在を得ているのです。霊こそ永遠の実在です。霊が破壊されることはありません。滅びることもありません。不死であり、無限です」

 「物質界のどこを見ても実在であることを示すしるしを見出すことは出来ません。なぜなら物質はその存在を霊に依存しているからです。物質は霊的実在がたった一つのバイブレーションの形態で顕現したものに過ぎません。

あなた方は物的身体をたずさえた霊的存在です。永遠の実在は霊であって、物的身体ではありません」

 「地上界の問題の大半は唯物思想が人間の行為と考えを牛耳っていることに起因しています。

その中でも貪欲と強欲が、地上界を毒している悪性のガンです。人生は全て霊を基盤として営まれており、物質を基盤としているのではないという基本的真理の知識、その理解によって駆逐しなければなりません」

 「この知識と調和した生活を送れば、霊的に、精神的に、そして物質的にも、幸せにとって不可欠のものを自動的に手にすることになります。物質中心主義の考えが生活を支配しすぎるところに間違いがあるのです」

 シルバーバーチの霊言をお読みになっている人の中で、はたして何人の方が、ここに引用した霊と物質の関係についての説明の本当の意味を理解なさっているでしょうか。

ひとくちで言えば、物質も生命も霊力を根源として存在しているということです。これは宇宙そのものも、極微の分子から星雲を構成する天体に至るまで、霊力の産物であることを意味します。

 唯物的科学者にとって、いや、現在の地上人口の大部分の人間にとっても、この物質の世界が五感を超越したエネルギーの一形態に過ぎないという説は 「ナンセンス」 としか思えないでしょう。

しかし、実は科学者の中にも、少数ではありますが、いつしか自分で勝手に作り上げたそうした先入観の殻を打ち破り、〝霊〟という概念にまでは至っていませんが、シルバーバーチの言う 「物質は霊の産物」 と同じ概念 〈補注1〉 を証明する段階に至っている者がいるのです。


 〈訳者補注1〉  
 著者ニューマン氏は具体的なことを述べていないが、アインシュタインのE=mc の方程式は物質とエネルギーが互いに転換可能であることを示したものである。また、紫綬褒章を受賞された関英男博士 (工学博士・電気工学) から聞いた話によると、ニュートンは 「ニュートン力学」 を完成させたあと霊的なことや神秘的なことに興味を抱き、

その分野のことを何冊かの書物に著しいて、霊的なことを百パーセント認めており、それは米国の大学の図書館に保管されていて、関博士は講師として在任中にそれを読んだとおっしゃっていた。
  

 この教えこそ人生全体を明るく照らし、理解しがたいことを理解しやすくしてくれる、とシルバーバーチは言うのですが、確かにこの事実さえ飲み込む事ができれば、宇宙の本質についてさらに一段と深く踏み込むことが出来るようになります。

何といっても人類そのものがどういう存在かがわかるようになり、宇宙がどのように機能しているかが分かるようになり、病気治療も肉体ばかりいじくることがなくなり、霊力を活用して治療するようになるでしょう。

 シルバーバーチの言う〝霊〟の本質を科学的に解明すれば、人類全体の精神構造に新鮮な変革がもたらされることでしょう。

人類はみな同じ始源に発して同じ始源に帰ること、宇宙のものすべてが自然法則 (摂理) によって存在を得ており、従って〝超自然的〟なものは存在しないことが理解できれば、我々人類は民族、肌の色、宗教的教義の違いに関係なく兄弟姉妹であるから、全体の調和に向かって強調すべきであるとの結論に到達するはずなのです。

 さらに〝生〟と〝死〟の本質が科学的に解明されれば、その間の短い人生において、人類全体と宇宙全体のために個々人は何をなすべきかについて、理解がいくことでしょう。

人類は霊的に永遠不滅であることに得心がいけば、個人どうし、国家どうし、そして環境と調和のとれた共存へ向けて弾みがつくことでしょう。

 科学的な位置付けができれば、シルバーバーチが言う通り、科学者はもとより哲学者も自由思想家も、それに反発を覚えるはずはありません。知識にはそれぞれ〝持ち分〟というものがあります。

ジグソーパズルと同じで、それぞれの知識が持ち分の〝場〟に落ち着けば全体が調和します。それを確認するのが科学者の役目です。ところが、唯物科学者はそれを目の前に見せられても、唯物的本能が五感で確認できないものの受け入れを拒否させるのです。

 彼らが人体を包み込むように存在する複数の霊的身体 (十八ページの図) の証拠を前にして、それらの物的身体の健康状態が反映することを明確に認めるかどうか、極めて疑問です。

実際にはその霊的磁場に肉体の調子が反映しているといっても良いのです。物的身体とそれを取り巻くエネルギー場とがそこでつながって〝オーラ〟を発しているからです。

 シルバーバーチは〝霊〟について次のように定義しています───

 「霊の働きは視覚には映じません。人間界のいかなる尺度にも引っかかりません。長さもなく、幅もなく、色もなく、味もなく、香りもありません」

 しかし、一つだけ人間に確認できる尺度があります。これまでEMRスキャナーで電気的に計測してきた方法を応用して、E・K・マラー博士が霊的磁場について次のような調査結果を発表しています。

① その性質は一般に言う〝電気的〟なものでなく〝電磁気的〟な力学で計測できる。

② その〝場〟は絶縁体を導体に変換することができる。

③ ガラス、雲母、銅、アルミホイルを貫通する。

④ 身体を循環する血液の速度と質によって、その強さが異なる。質は食べ物と飲み物、運動量によって影響される。意思の力もその場の強さに影響を及ぼす。

こうしたデータは大半の読者には信じられないことかも知れません。ここに紹介した目的は、どこか思い当たる人のために、ついに機器によってもそれが確認できるようになったことを知っていただくためです。

 ところで、シルバーバーチは 「オーラは肉体から出るバイブレーションによって構成されている」 と述べていますが、これは明らかに 「物質は霊の産物」 という表現と矛盾しています。が、

④によって、シルバーバーチが言っているのはその電磁場の中においてのことであることに得心がいきます。

 しかし同時に私は、シルバーバーチが 「オーラにも色々と種類があるのです」 と述べていることにも注意を喚起したい。 「その中でも人間が気付いているのは物的身体と霊的身体を取り巻いているオーラだけです。すべての物、意識を持たない物体にも、オーラがあります」

 このオーラに関してはホワイトイーグル 〈補注2〉 の方が細かく叙述していて、基礎的な科学的知識があれば得心がいきます。オーラの中に複数の独立した身体があるという表現をしていますが、さきほどの 「物的身体と霊的身体を取り巻いているオーラ」 と言う表現から、シルバーバーチも同じことを述べていることが分ります。

 
 〈訳者補注2〉
 ホワイトイーグルとは、シルバーバーチがバーバネルを霊媒として出現したのとほぼ同じ時期に、グレース・クックを霊媒として出現した指導霊。グレース亡きあと、娘のアイヴァンが霊媒となって、今でも 「ホワイト・イーグルの会」 を組織して活動している。

No comments:

Post a Comment