Tuesday, October 4, 2011

シアトルの秋 昆虫がいない

我が家族が住むワシントン湖の南の果ての丘の上は、私の実家のある湘南地方の日常の友達である昆虫類が、とても少ないのが少し寂しいです。



特に群れを成す赤とんぼ、鬼やんま、モンシロチョウに揚げ羽の蝶、ミンミンゼミ、つつく帽子、カブトムシ。


時たまー匹だけ飛来する赤トンボ。
家中が大騒ぎになります。


小さな白い蝶が、ヒラヒラ通り過ぎます。
モンシロチョとは比べようもありません。


蛙もいないし。
蛇と蚊がいないのは有難いことです。


どうしてなのでしょうか?


もしかして何か害虫と言われるものを退治したため、他の虫も生息できなくなってしまったのでしょうか?


アメリカ人は気軽く移動するので、自分が子供の頃は、こうだったと話してくれるような長老が隣人に居ないので昔々の事はわかりません。


ある日市役所の人がやってきて、この昆虫を見たことあるか? 
と見せてくれた虫の写真をみると、


"JAPANESE  BEETLE" と書いてあるではないですか。




私は知らなかったのですけれど、日本では”マメコガネムシ”と呼ばれていて、果物や野菜の根から葉から全部食べてしまうけれど、天敵である細菌がいて農作物はそれほどの被害をこうむらないと言います。


実家の界隈にもいて、余り人から好まれていないようでした。


この虫がアメリカに無断で渡ってきた時、アメリカにはその天敵が居なかったので、大変な被害を農家に与えたと言うことです。


折りしも第2次世界大戦のころであったので、アメリカ人のこの虫に対する敵愾心はとてもつよかったようでした。


本来はその土地だけに居るべき物が、交通の発達と人々の移動によって他の地に無断侵入し、思わぬ被害が思わぬところに現れるのですね。


 ”見つけたら知らせてあげるよ” 日本からのお尋ね者の為に、市役所のおじさんに言ってあげました。                       

6 comments:

  1. そうですね。
    交通の発達で、外来種が多くなり、生態系が乱れるという
    現実がありますよね。
    このコガネムシは俗名、カナブンと呼ばれるものに
    似ていますね。

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  2. 今思い出しましたが、去年まであんなに悩ませていた蚊が
    一匹も出なかったのです。
    有難いけれど、それはそれとして何だか心配です。
    どうしてしまったのでしょう…

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  3. そうですね。湘南地方では かなぶんぶん と呼んでいます。ヌルヌルした液体を出しているようで、気持ちのよい虫ではありませんでした。

    普通にいた蚊が居なくなるのは変ですね。
    自然現象なのでしょうか、あるいは何か蒔いたのでしょうか?

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  4. このキャンパスでは有難いことに、
    広大な庭の雑草は全て除草剤ではなく、
    手作業で処理されていますから、
    小さな生き物たちも自然のままではないかと思うのです。
    蚊の天敵が増えたとか…何か別の原因があるのではないかと。
    それよりも最近、私の天敵が発生しています。
    とても恐ろしいもので、人間なのですよ。
    禁煙区域の館内で喫煙する人がいて、その臭いが配管を
    伝わって私の部屋までやってくるのです。
    禁煙の貼り紙がしてあっても効果がないようです。(-_-メ)

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  5. 除草剤無しの草刈をする一方で、煙草の匂い。
    まだまだ世の中はチグハグですね。

    ところでEMを手に入れることが出来ますか?
    今では飲むことも、料理をすることも出来ます。

    煙草の悪い匂いや害といったものを、何とかEMがしてくれそうですけれど。

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  6. そうですか。
    サイトで調べてみますね。
    入手できるとしても日本だと思うので、
    通販で注文して、夫の帰国時に持ち帰ってもらうと
    ことになります。ありがとうございました。

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