Monday, August 19, 2013

シアトルの晩夏 お姉さんはフランスに



夏の日の過ぎる事の早い事!早い事!

昼の太陽の没する時間は早くなり、日が短くなればより一層、過ぎ行く一日の短さを感じます。

8月15日お姉さんはフランスに嫁いでいきました。

その寂しさより何より、送り出すための準備万端の為に奔走した毎日であった上、彼女のチケットはデルタ エアライン家族パスのスタンドバイであるにもかかわらず、若い二人は自分たちが立ち寄るホテル、交通機関の全ての予約を手際よく済ませお金も払い、万一フランス行きの空席が無ければどうするの?と言うほどのスケジュールを立てていたのでした。

「今回は神様によくお祈りして、席をいただいたとしても、この次は自分たちで責任を持ちなさいよ。」 親としては苦情を一言、言うこととなりました。

幸いにしてビジネス クラスに席を得、我々はどれほど安堵の胸を摩ったことか。

彼女を送り出しても、25年間ともに過ごした彼女の余韻はまだ色濃くあるので、未だ遠くに行ってしまった実感がないのです。

それでも夕方になると、この時間に帰ってくるはずの彼女の姿が無いのがこの上なく寂しいのです。

気の毒なのは迷犬バスター君で、彼女が戻る時間になると彼女の部屋に様子を見に来ます。

「お姉さんまだ?」

「だから言ったでしょう。お姉さんはフランスにお嫁に行ったの。」

「フーン?」 ですって。

1 comment:

  1. 秋が近付く頃に、家族が遠くに行ってしまうのは
    とりわけ心淋しいものがありますね。
    25年もの思い出の詰まった年月を慈しみながら過ごす事に
    なりますね。
    でも便利なこの時代、すぐに飛んで帰る事も出来ますから
    有り難い時代でもあります。
    バスター君、娘さんに愛されたのですね?
    わけが分からないだけに、ちょっと切ない気もします。
    若きふたりの前途に神様の祝福と希望がありますように…

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