Tuesday, September 20, 2011
名月
秋になると月が美しいですね。
月を鑑賞する習慣とか生活とかというのは、アメリカにもロシアにもありません。
それどころか満月の夜には狼男が出現するとか、物騒な話しさえある始末です。
大昔欧州に住む人たちは、形を変える月を気味悪く思ったということです。
それゆえに月という単語の意味が狂気とかそのあたりに由来するということで、月を愛でるという発想はなかったようですね。未だにそのイメージが美しい満月観賞より先行するようで、先祖の血というのは色濃く相続されるようです。
イスラムでは多くの国が三日月を国旗の紋章にしているのですから、彼らの異なった見方があるのでしょうね。灼熱の太陽の下に住むアラブの人たちは暑さが失せる夜、月をより有難がったというような話しも聞きました。
我が家の息子も西欧の血を引く子でありながらも、幼い頃満月に見惚れて、「月よ早く自分の視界から消えておくれ、ベットに戻れなくて明日の学校に遅れるよ。」 なぞと李白のようにしていました。
今月12日の満月も綺麗でした。
ワシントン湖を囲む山の彼方から、オレンジ色の大きな月が昇ってきました。
「ジョン、月が出てきたよ。」と叫ぶと今は大きくなった息子も出てきてしばらく眺めていました。
お団子も用意してありました。
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そうなんですか。
ReplyDelete月を観賞するという光景は万国共通だと思っていました。
日本では、年中、変化する月を愛でて過しますね。
良い習慣です。団子を食べるというのは日本らしいです。
日本の祝日は必ずと言って良いほど、食べ物が付き物です。
食文化に表現される四季折々の催しもステキです。
息子さんはなかなか趣がありますね。
日本の食文化というのが懐かしいです。四季折々、土地ごとに奥ゆかしい名物がありますね。アメリカのようにマスプロダクションとは大分ちがいます。それでもシアトルのサーモンとかボストンのレッド ロブスターなぞはあるのですけれど、広いアメリカですから大まかな感じがします。
ReplyDelete思えばお互いに日本の和文化を懐かしくむ同士なのですね(^.^)
ReplyDeleteOne Lifeさんはずっとアメリカ暮らしなので、すっかり
現地人に成りきっていらっしゃるかと思いましたけど…
やはり、きめ細やかな日本文化は懐かしいものがありますし、
欧米人の心を惹きつけもする魅力があることが益々分かります。
シアトルには、伝統的な工芸品などありますか。
土曜日の本日は「京漆」の番組を観ていますが、
匠の「実は、漆というものが最も簡単な材料なのです」と
いう言葉に驚愕と謎を感じています。
漆=難解というイメージを持ち続けて来た私には、
とても希望を感じました。取り組んでみたい技法のひとつ
なのです。(^^)b
インディアンの伝統工芸があります。
ReplyDelete自然と密着していて、とても霊的です。
日本から工芸品の紹介がありますけれど、伝統工芸は生まれた土地と切り離すことが出来ませんね。背景が失われていると借り物のような気がします。夫や息子娘にどれほど説明しても、その場で終わってしまいます。