Wednesday, September 6, 2023

シアトルの初秋 真理の啓発者

Informer of Truth

インペレーターの霊訓 霊訓 続 新装版の通販/W.S.モーゼス/近藤 千雄 - 紙の本:honto本の通販ストア

 「キリストが所有していた強大な霊力はとうてい皆さんには理解し得ません。完全な自己滅却が人間の中にあって神のごとき生活を可能ならしめました。その奇跡は天使の背後霊団によって演出されました。そしてその思想は一つの気高い目的に集中しておりました。すなわち人類の福祉への献身です。

 キリストは悠久の前生(後注)を有する高級霊の一柱が宿ったものであり、その高い界層においてもなお高い位にありました。人類更生のための大事業はすべてそのキリストを淵源としております。その聖なる影響力は地上のいかなる暗き場所をも数多く啓発しております。これ以降も人類の霊的受容能力が開発されるに従ってその影響力がますます広がって行くことでしょう。

 われわれはそのキリストの名のもとに参ります。そのキリストの霊力のお蔭をもって語ります。そしてそのキリストの祝福を皆さんにおあずけしてまいります。その上に安らぎを、安らぎを、安らぎを・・・・・・」

 (注)──ここでいう〝前生〟とは誕生前の霊界における生活であって、地上での生活ではない。これは神々の誕生に関わる大問題で、日本の神話では寓話風に語られているが、シルバーバーチは〝物資界に誕生する霊としない霊とが居るのはなぜですか〟という質問に答えて次のように述べている。《霊界の上層部つまり神庁には、一度も物質界に降りたことのない存在がいます。その種の霊にはそれなりの宇宙での役割があるのです。物質器官を通しての表現を体験しなくとも成長進化を遂げることが出来るのです。当初から高級界に所属している神霊であり、時としてその中から特殊な使命を帯びて地上へ降りてくることがあります。歴史上の偉大な霊的指導者の中には、そうした神霊の生まれ変わりである場合が幾つかあります》
これは次のインペレーターの霊言とも一致している。☆

 「キリストの場合はかつて一度も物質界へ降りたことのない高級神霊が人類の向上と物的体験の獲得のために一時的に肉体に宿ったものです。そうした神霊は高い界層に所属し、人類の啓発のために特殊な任務を帯びて派遣されます。肉体に宿らずに、霊媒を見出して働きかける場合もあります(後注①)。その霊媒に対して、いまだかつて物質界に降りたことのない〝真理の啓発者〟から深遠な真理の幾つかが注ぎ込まれ、それについて霊媒は睡眠中に教えを受けることがあります(後注②)。本人はそれと気づいていなくても吸収することは出来ております。

 この種の神霊は俗世的問題を問われる気遣いのない時を見て働きかけようとするのです。なぜかと言えば、彼らは俗世の問題については全く無知であり、霊的知識以外は伝授し得ないのです。そうした神霊が時として自らの意志によって地上へ降誕してくることもあります。慈悲に発する使命感から率先して志願するのです。そして肉体に宿っている間は自己のアイデンティティ(本来の身元)の記憶を喪失します。こうした行為に出る神霊は数多く存在します。そして、地上生活を終えた後、特殊な存在の側面についての体験と知識とをたずさえて、本来の界層へと帰還していきます」

(注)①──『ベールの彼方の生活』第四巻で、ある〝双子霊〟が各種の天体を遍歴しながら向上していく話のあと、霊媒のオーエンとアーネル霊との間で次のような問答がある。

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