2月の始めにマガモたちが、我が家のプールにやってきてしまったのですよ。
年明けの一週間ほど霜が降り氷が張ったりした後,何故か春のような日が続き、麗らかな気分になっていたら、思いがけないマガモさんの訪来。
「ちょっと、気が早過ぎない?未だ冬なのよ。雪が降るかもしれないし。どうするの?」
そんなことにはお構いなく、お母さんと二人の息子でしょうか。
二人の夫でしょうか?
女一人に男が二人ですよ。
この3人ずれは人懐こく、あるいは世間知らずのヤングであるのか「お腹すいたよー」なんていって娘の部屋の戸口に現れるのです。
たらふく食べて、一日を過ごし夕飯をねだって満足して夕暮れには帰って行きます。
「この白く点々と、プールからあんたの部屋まで落ちているのは、彼らの感謝の印よ。」
「ヤダー」
そんなわけで、このまま春が来てほしいと願うこの頃です。
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クロード・モネ 《霧のウォータールー橋》 |
どうした事か年が明けて数日間の晴天の後は今日に至るまで、レイク ワシントンの南の果ての我が家界隈は連日スッポリト霧に覆われております。
「毎日がこんなのって始めてよね。ロンドンフォッグみたいね」
「無風状態になってしまっているよね」 家人たちと話しています。
丘の天辺はもっと霧が深いのを忘れて、踏み込んでしまうと、時として一寸先も見えず、歩くほどにゆっくりと車を動かしていかなければならない羽目となります。
その昔、漱石先生が憧れのロンドンに来て見れば、”霧と馬糞の匂いにうんざりして日本に帰りたくなった。" と書いておりましたけれど、よくわかりますよ。
霧って。時には情緒もあるけれど、毎日続くとうんざりするものですね。
馬糞の匂いが無いのが何よりですけれど、