シルバーバーチは交霊会の途中ないしは終了時にサークルのメンバーや招待客から感謝の言葉を述べられると必ず「私に礼を言うのは止めてください」と言う。ある日の招待客からそのわけを聞かれて───「それはいたって単純な理由から自分で自分に誓ったことでして、これまで何度もご説明してきました。私は自分がお役にたっていることを光栄に思っているのです。ですから、もしも私の努力が成功すれば、それは私がみずから課した使命を成就しているに過ぎないのです。ならば、感謝は私にそのチャンスを与えてくださった神に捧げるべきです。
私は自分の意志でこの仕事をお引受けし、これまでに学んだことを、受け入れる用意のできている方々にお分けすることにしたのです。もし成功すれば私が得をするのです。わずかな年数のうちに多くの方々に霊的実在についての知識を広めることができたことは私にとって大きな喜びの源泉なのです。
これほどのことが成就できたことを思うと心が喜びに満たされるのです。ほんとうならもっともっと大勢の方々に手を差しのべて、霊的知識がもたらしてくれる幸せを味わっていただきたいのです。
なのに地上の人間はなぜ知識よりも無知を好み、真理よりも迷信を好み、啓示よりも教理を好むのでしょうか。それがどうしても理解できないのです。私の理解力を超えた人間的煩悩の一つです。
あなた(質問者)の人生が決して平坦なものでなかったことは私もよく承知しております。スピリチュアリズムという大きな知識を手にするために数々の大きな困難を体験しなければならない───それが真理への道の宿命であるということがあなたには不可解に思えるのではありませんか。けっして不可解なことではありません。そうでないといけないのです。
ぜひともご注意申し上げておきたいのは、私はけっして叡知と真理と知識の権化ではないということです。あなた方より少しばかり多くの年数を生き、地上より次元の高い世界を幾つか体験したというだけの一個の霊にすぎません。
そうした体験のおかげで私は、素朴ではありますが大切な真理を学ぶことができました。その真理があまりに啓発性に富み有益であることを知った私は、それを受け入れる用意のできた人たちに分けてあげたいと思い、これまでたどってきた道を後戻りしてきたのです。
しかし私もいたって人間的な存在です。絶対に過ちを犯さない存在ではありません。間違いをすることがあります。まだまだ不完全です。書物や定期刊行物では私のことをあたかも完全の頂上を極めた存在であるかのように宣伝しているようですが、とんでもありません。
私はただ、こうして私がお届けしている真理がこれまで教え込まれてきた教説に幻滅を感じている人によって受け入れられてきたこと、そして今そういう方たちの数がますます増えていきつつあること、それだけで有難いと思っているのです。
私は何一つややこしいことは申し上げておりません。難解な教理を説いているわけではありません。自然の摂理がこうなっていて、こういう具合に働くのですと申し上げているだけです。そして私は常に理性に訴えております。
そうした摂理の本当の理解は、それを聞かれた方がなるほどという認識が生まれた時にはじめて得られるのです。何が何でも信じなさいという態度は私たちの取るところではありません。
霊界からのメッセージが届けられて、その霊がいかに立派そうな名をなのっていようと、もしもその言っていることにあなたの理性が反撥し知性が侮辱されているように思われた時は、遠慮なく拒否しなさいと申し上げております。理性によって協力が得られないとしたら、それは指導霊としての資格がないということです」
とくに最近になってシルバーバーチは〝指導霊崇拝〟の傾向に対して警告を発するようになった。その理由をこう述べている。
「指導霊といえども完全ではありません。誤りを犯すことがあります。絶対に誤りを犯さないのは大霊のみです。私たちも皆さんと少しも変わらない人間的存在であり、誤まりも犯します。ですから私は、霊の述べたものでも(すぐに鵜呑みにせず)かならず理性によってよく吟味しなさいと申し上げているのです。
私がこうして皆さんからの愛と好意を寄せていただけるようになったのも、私自身の理性で判断して真実であるという確信の得られないものは絶対に口にしていないからです。
私は何一つ命令的なことを述べたこともなければ、無理やりに押しつけようとしたこともありません。私は霊的にみて一ばん良い結果をもたらすと確信した案内指標(ガイドライン)(これはなかなか良い言葉です)をお教えしているのです。霊的にみてです。物的な結果と混同してはいけません。
時にはあなた方人間にとって大へんな不幸に思えることが霊的には大へんな利益をもたらすことがあるのです。
人間は問題をことごとく地上的な視点から眺めます。私たちは同じ問題を霊的な視点から眺めます。しかも両者は往々にして食い違うものなのです。例えば〝他界する〟ということは地上では〝悲しいこと〟ですが、霊の世界では〝めでたいこと〟なのです。
人間の限られた能力では一つ一つの事態の意義が判断できません。ですから、前にも申し上げたように、判断できないところは、それまでに得た知識を土台として (すべては佳きに計らわれているのだという) 信念で補うしかありません。しかし、所詮、そこから先のことは各自の自由意志の問題です。
自分の生き方は自分の責任であり、ほかの誰の責任でもありません。他人の人生は、たとえ肉親といえども代わりに生きてあげるわけにはいかないのです。その人がしたことはその人の責任であって、あなたの責任ではありません。もしそうでなかったら神の判断基準は地上の人間の公正な観念よりお粗末であることになります。
自分が努力した分だけを霊的な報酬として受け、努力を怠った分だけを霊的な代償として支払わされます。それが摂理であり、その作用は完璧です。
こうした仕事を通じて私たちが皆さんにお教えしなければならない任務の一つは、私たち自身は実に取るに足らぬ存在であることを認識していただくことです。どの霊もみな神の使者にすぎないのです。
ですから、自分以外の誰かがその神の意志(ココロ)と霊力(ミチカラ)にあやかれるようにしてあげれば、それは自分に課せられた仕事を成就していることですから、その機会を与えられたことに感謝すべきだと考えるわけです。
私がこうしてこの霊媒を使用するように、私を道具として使用する高級霊団の援助のもとに素朴な真理をお届けすることに集中していると、時として私自身の存在が無くなってしまったような、そんな感じがすることがあります。
私はこれまでたどってきた道を後戻りして、その間に発見したものを受け入れる用意のある人たちに分けてあげるようにとの要請を受け、そしてお引受けしたのです。
私は絶対に誤りを犯さないなどとは申しません。まだまだ進化のゴールに到着したわけではありません。が、これまでに発見したもの、学んだことを、それが皆さんのお役に立つものであれば、なんでも惜しみなくお分けします。
その教えが悲しみと悩みと困難の中にある人たちの救いになっていることを知るのが、私にとって充足感の源泉の一つなのです。その教えは私個人の所有物ではないのです。
それは全ての者がたどるべき道があることを教え、その道をたどれば自分自身についての理解がいき、全生命を支配している無限の霊力の存在に気づき、各生命がその霊力の一部をいただいていること、それ故に絶対に切れることのない絆で結ばれていることを知ります。
そういう次第ですから、指導霊ないしは支配霊としての資格を得るにいたった霊は、自分自身が崇拝の対象とされることは間違いであるとの認識があるのです。
崇拝の念は愛と叡智と真理と知識と啓示と理解力の完全な権化であるところの宇宙の大霊、すなわち神へ向けられるべきなのです。神とその子等との間の一層の調和を目的とした感謝の祈りをいつ、どこで、どう捧げるべきかについて、間違いのないようにしないといけません。
もっとも、皆さんからの愛念は大歓迎です。私がこうして使命を継続できているのも地上に愛があるからこそです。その愛を私がいただけるということは、私が託された仕事を成就しつつあるということです。これからも、この冷ややかな地上世界に降りた時の何よりの支えとなる愛の温かさを頂戴しつづけるつもりです。
自我の開発───これが人間としてもっとも大切な目的です。それがこうして私たちが霊界から地上へ戻ってくる目的でもあるのです。すなわち人間に自己開発の方法、言いかえれば霊的革新の方法をお教えすることです。内在する神の恩寵を味わい、平和と調和と協調と友愛の中で生きるにはそれしかないからです。今の地上にはそれとは逆の〝内紛〟が多すぎます。
数からすれば私たちの霊団は比較的少数ですが、計画は発展の一途をたどっております。着実に進歩しております。確実な大道を見出す巡礼者の数がますます増えております。まことに悦ばしいことです」
招待客の夫婦がシルバーバーチの霊言集を読んで感動と勇気づけをうけていることを述べて感謝すると───
「私はマウスピースにすぎませんが、この私を通して届けられた訓えがお役に立っているということは、いつ聞かされても嬉しいものです。私たちがこの仕事を始めた当初はほんの一握りの少数にすぎませんでした。
それが地上の皆さん方の協力を得て、素朴ではありますが深遠な霊的真理が活字になって出版されるに至りました。それによって霊的真理に目覚める人が大幅に増えつつあることは何と有難いことでしょう。
地上の霊的新生のための大計画をはじめて教えられ、並大抵の苦労では済まされない大事業だが一つあなたもこれまでに手にしたもの(霊的幸福)を犠牲にして参加してみないかと誘われたとき、私のような者でもお役に立つのであればと、喜んでお引受けしました。
進化の階梯を相当高くまで昇った冷えびえとした環境が、その燦爛たる境涯をあとにして、この暗くてじめじめした、魅力の乏しい地上世界で仕事をするということは、それはそれは大変なことなのです。
しかし幸いなことに私は地上の各地に協力者を見出すことに成功し、今ではその方たちとの協調的勢力によって、そこここに心の温かみを与えてくれる場をもうけることができました。おかげでこの地表近くで働いている間にも束の間の安らぎを得ることができるようになりました。
他の大勢の方々と同じように、お二人からも私がお役に立っていることを聞かされると、こうして地上圏へ突入して来なければならない者が置かれる冷えびえとした環境にまた一つ温かみを加えることになります」シルバーバーチ
Silver Birch always says, "Please stop thanking me" when you are thanked by members of the circle or invited guests during or at the end of the séance. One day an invited guest asked me why ───
"It's something I swore to myself for a very simple reason, and I've explained it many times before. I'm honored to be helping. If my efforts succeed, it is only fulfilling the mission I have imposed, and gratitude should be given to God for giving me that opportunity.
I took on this job on my own initiative and decided to share what I had learned so far with those who were ready to accept it. If I succeed, I will benefit. It is a great source of joy for me to be able to disseminate knowledge about spiritual reality to many people in just a few years.
When I think that such a thing has been achieved, my heart is filled with joy. I really want more and more people to reach out and enjoy the happiness that spiritual knowledge brings.
But why do humans on earth prefer ignorance over knowledge, superstition over truth, and doctrine over revelation? I just can't understand it. It is one of the human anxieties beyond my understanding.
I am well aware that your (questioner) life was never flat. You have to experience a number of great difficulties to gain the great knowledge of spiritualism-it seems puzzling to you that it is the fate of the path to truth. It's not mysterious at all. You have to do that.
It should be noted that I am by no means the incarnation of wisdom, truth, and knowledge. It's just one spirit that has lived a little more years than you and experienced some worlds higher than the earth.
Thanks to such an experience, I was able to learn a simple but important truth. Knowing that the truth was too enlightening and informative, I wanted to share it with those who were ready to accept it, and I went back the path I had taken.
However, I am also a human being. We are not the ones who never make mistakes. You may make a mistake. It's still incomplete. Books and periodicals seem to advertise me as if I were at the height of perfection, but it's ridiculous.
I'm just saying that the truth I'm delivering has been accepted by those who are disillusioned with the doctrines that have been taught, and that more and more of them are now. I am grateful for what is happening and that alone.
I haven't said anything complicated. I'm not preaching a esoteric doctrine. I'm just saying that the providence of nature is like this and that it works like this. And I always appeal to reason.
The true understanding of such providence can only be gained when the perception is born that it is more likely to be heard. The attitude of believing in anything is not ours.
When a message from the spirit world arrives, no matter how good the spirit is, if it seems that your reason is repulsive and your intellect is insulted. Please do not hesitate to refuse. If reason doesn't help, it means you're not qualified as a spirit guide. "
Especially recently, Silver Birch has begun to warn against the tendency of "guidance spirit worship". He explains why.
"Even the spirit guide is not perfect. It can make mistakes. Only the spirits can make mistakes. We are human beings who are no different from you, and we make mistakes. That is why I am telling you to scrutinize what the spirit says (don't swallow it right away) by reason.
I have been able to receive your love and favor in this way because I have never said anything that I cannot be sure of being true, judging by my own reason.
I have never said anything imperative, nor have I tried to force it. I am teaching a guide index (guideline) (which is a pretty good word) that I am confident that it will give the best results spiritually. Seen spiritually. It should not be confused with physical results.
Sometimes what seems so unfortunate to you humans can bring great spiritual benefits.Humans view all problems from a ground perspective. We look at the same problem from a spiritual perspective. Moreover, the two are often in conflict. For example, "passing away" is a "sad thing" on earth, but it is a "happy thing" in the spiritual world.
The significance of each situation cannot be judged with the limited ability of human beings. Therefore, as I said before, if you can't make a decision, you have to make up for it with your belief, based on the knowledge you have gained so far (that everything is well-measured). But after all, the rest is a matter of free will.
Your way of life is your responsibility, not anyone else's. The lives of others, even relatives, cannot live in their place. What he did is his responsibility, not yours. If not, God's criteria would be poorer than the just ideas of humans on earth.
Only the amount of effort you made will be paid as a spiritual reward, and only the amount you neglected will be paid as a spiritual reward. That is providence, and its action is perfect.
One of the tasks we must teach you through these tasks is to recognize that we are truly insignificant. Every spirit is just a messenger of God.
Therefore, if someone other than myself is allowed to be struck by the will (Kokoro) and spiritual power (Michikara) of that god, it means that he is fulfilling the task assigned to him, so he was given the opportunity. I think we should be grateful to.
When I concentrate on delivering naive truths with the help of high-ranking spirit groups who use me as a tool, as I use this medium in this way, sometimes my own existence disappears. Sometimes it feels like it's gone.I was asked to go back the path I had taken so far and share what I discovered in the meantime with those who are ready to accept it, and I accepted it.
I do not say that I will never make a mistake. We haven't reached the goal of evolution yet. However, I will generously share what I have discovered and learned, if it is useful to you.
It is one of the sources of satisfaction for me to know that the teaching is helping those who are in sadness, worries and difficulties. The teaching is not my personal property.
It teaches that there is a path for all to follow, and if you follow that path, you will gain an understanding of yourself, realize the existence of infinite spiritual power that governs all life, and each life is part of that spiritual power. I know that I have received this, and therefore I am bound by a bond that never breaks.
Because of that, there is a recognition that it is a mistake for the spirit that has come to qualify as a guiding spirit or a controlling spirit to be the object of worship.
The spirit of worship should be directed to the spirit of the universe, God, who is the complete incarnation of love, wisdom, truth, knowledge, revelation, and comprehension. We must make sure when, where, and how we should offer a prayer of gratitude for greater harmony between God and his sons.
However, your love is welcome. I am able to continue my mission in this way because of love on earth. To receive that love means that I am completing the work I have been entrusted with. From now on, I will continue to receive the warmth of love that will support me most when I descend into this frosty earthly world.
Development of ego ─── This is the most important purpose as a human being. That is also the purpose for us to return from the spirit world to the earth. That is, to teach humans how to develop themselves, in other words, how to innovate spiritually. It is the only way to enjoy the grace of God and live in peace, harmony, cooperation and fraternity. On the ground today, there are too many "internal conflicts" that are the opposite.
Although our spirit group is relatively small in number, the plan is steadily developing. We are making steady progress. An increasing number of pilgrims are finding a solid path. I'm really happy. "
Thank you for saying that the couple of invited guests were impressed and encouraged by reading the spiritual collection of Silver Birch ───
"I'm just a mouthpiece, but I'm always happy to hear that the lessons delivered through me have helped me. When we first started this job, only a handful of them It wasn't too much.
With the cooperation of everyone on earth, it has come to be published in print with a simple but profound spiritual truth. How grateful it is that the number of people who awaken to spiritual truth is increasing significantly.
It is a big project that was taught for the first time a big plan for spiritual rebirth on earth, and it is a big business that can not be done with ordinary hardship, but one you do not try to participate at the expense of what you have obtained (spiritual happiness) When I was invited, I was happy to accept it, hoping that someone like me would be useful.
It means that those who live in a brilliant being that has risen to a considerable height on the evolutionary ladder will work in this dark, damp, unattractive earthly world, leaving behind their dignified life. That's what it's all about.
Fortunately, however, I succeeded in finding collaborators in various parts of the earth, and now I have been able to create a place that gives warmth to my heart here and there through the cooperative forces with them. .. Thanks to this, I was able to get a moment of peace while working near the surface of the earth.
Like many others, when they tell me that I'm useful, I'm once again in a chilly environment where those who have to rush into the terrestrial sphere are placed. It will add warmth. "Silver Birch
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