巻頭言
あなたがもし古い神話や伝来の信仰をもって、これで十分と思い、あるいは、すでに真理の頂上を極めたと自負されるならば、本書は用はありません。
しかし、もし人生とは一つの冒険である事、魂は常に新しい視野、新しい道を求めてやまないものである事をご承知ならば、是非本書をお読み頂いて、世界の全ての宗教の背後に埋もれてしまった必須の真理を見出して頂きたい。
そこには、全ての宗教の創始者によって説かれた教えと矛盾するものは何一つありません。地上生活と、死後にもなお続く魂の旅路に必須不可欠の霊的知識が語られています。
もしもあなたに受け入れる用意があれば、それはきっとあなたの心に明かりを灯し、魂を豊かにしてくれることでしょう。
シルバーバーチ
〇 シルバーバーチのアイデンティテ
では、シルバーバーチの霊言の魅力と特色はどこにあるのか───これは、シルバーバーチの〝正体〟はいったい何なのかを説明することによって、おのずと明らかになるであろう。
本人の語るところによれば、今からほぼ三千年前、すなわちイエスの時代より更に一千年前も前に、地上生活を送ったことがあるという。それがどこの民族の、どの国家の、どういう地位の人物としてであったかは、六十年間、ついに明かされることなく、終わっている。
サークルのレギラーメンバーをはじめ、招待客によって、何回も、何十回も、もしかしたら何百回も問い質されたはずなのであるが、シルバーバーチはそのつど
「それを明かす事が、一体、私の教えにどれだけプラスになるというのでしょうか。大切なのは、語っている私が何者であるかではなくて、私が語っている教えが何であるかです」
といった主旨のことを繰り返すだけで、人間がとかく地位や肩書(ラベル)や名声にこだわることの間違いを指摘するのが常だった。
彼はインディアンでなかったとおっしゃる方がいるであろうが、実は巻頭に掲げたマルセルポンサンによる肖像画に描かれているインディアンは通信衛星のようなもので、いうなれば〝霊界の霊媒〟なのである。地上の霊媒であるバーバネルは各家庭の受信アンテナのようなものと思えばよい。
当初はそのシルバーバーチもインディアンであることに徹し、祈りの最後も必ず 「神の僕インディアンの祈りを捧げます」 という言葉で締めくくっていたが、サークルのメンバーの理解が深まった段階で 「実は・・・・・・」 と言って、本当は自分はインディアンではなく、地球を取り巻く霊界の中でも指導的地位にある霊団に所属していることを打ち明けた。
その界層にまで進化していくと、波動の原理から、地上界と直接のコンタクトが取れなくなり、それで中継役を必要とすることになる。その役がインディアンなのだという。もしそれが事実だとすると、シルバーバーチと名のるその霊はよほどの高級霊であると推察してよいであろう。
そして、ほぼ三千年前の地上時代の地位も名声も、余ほど高いものであったはずである。なぜなら、もしも無名で平凡な地位の人間だったならば、その名前と地位を明かしてもよかったはずだからである。
それを明かさなかったということは、人間の好奇心におもねることによって、純粋な霊的真理に世俗的な雑念がこびりつくことを案じたからではなかろうか。
〇 Silver birch identity
Then, where is the charm and characteristic of the spiritual words of Silver Birch ─── This will be clarified by explaining what the "identity" of Silver Birch is.
He said he had lived on earth almost 3,000 years ago, or even a thousand years before the time of Jesus. For sixty years, he has not finally revealed what kind of person it was, what kind of nation, what kind of position it was.
Invited guests, including the regular members of the circle, should have asked many times, dozens of times, and maybe even hundreds of times, but Silver Birch is each time.
"How positive is it to reveal it to my teachings? The important thing is not who I am speaking, but what the teachings I am speaking are. "
It was usual to point out the mistake of human beings sticking to their position, title (label) and fame just by repeating the purpose.
Some may say that he was not an Indian, but in fact, the Indian depicted in the portrait by Marcel Ponsan at the beginning is like a communication satellite, so to speak, a "spirit medium of the spirit world". Barbanell, the medium on earth, can be thought of as a receiving antenna in each home.
At the beginning, the Silver Birch was also an Indian, and the end of the prayer always ended with the words "I offer the prayer of the servant of God Indian", but when the members of the circle deepened their understanding, "Actually ... He confessed that he was not an Indian, but belonged to a spirit group that was in a leading position in the spirit world surrounding the earth.
When it evolved to that plane, it would not be possible to make direct contact with the terrestrial world due to the principle of wave motion, which would require a relay role. He says the role is Indian. If that is the case, it can be inferred that the spirit named Silver Birch is a very high-class spirit.
And the status and fame of the earthly era almost 3,000 years ago must have been very high. Because if he was an unnamed and mediocre person, he could have revealed his name and position.
The fact that he did not reveal it may be because he thought that the pure spiritual truth would be clinging to worldly confusion by being enthusiastic about human curiosity.
Silver Birch Companion
Edited by Tony Ortzen
Psychic Press Ltd
London England