Tuesday, December 28, 2021

シアトルの冬 動物は死後どうなるか         What happens to animals after death


動物は死後どうなるか

   動物は死後どうなるのか───これは誰しも一度は考えてみたことのあるテーマであろう。ある日の交霊会で、そのテーマを本格的に扱った本を執筆中のシルビア・バーパネル女史がシルバーバーチに集中的に質問した。


(訳者注───のちにそれが、When Your Animal Dies と題されて出版され、スピリチュアリストに限らず動物問題に関心のある人たちの間でも大反響を呼んだ。それを読んで人間の死後の存在に確信を持つに至った人も少なくないという。オースティンの原典にはその日の交霊会の記録の十分の一程度しか紹介されていないので、本章にはバーバネル女史の原典からそっくり引用させていただいた)


問 「動物は死後もずっと飼い主と一緒に暮らすのでしょうか。それともいずれは動物だけの界へ行くのでしょうか」

 「どっちとも一概には言えません。なぜなら、これには人間の愛が関っているからです。死後も生前のままの形態を維持するか否かはその動物に対する飼い主の愛一つにかかっているのです。もしも動物とその飼い主───この飼主(Owner)という言葉は好きではありません。

他の生命を我がものとして所有する(own)などということは許されないのですから───その両者が時を同じくして霊界へ来た場合、その飼い主のところで暮らします。愛のある場所が住拠となるわけです。愛が両者を強く結びつけるのです。その場合は住処がありますから動物界へ行く必要はありません。

 動物界に住むのは飼主より先に霊の世界へ来た動物に限られます。誰かに世話をしてもらわなくてはならないからです。さもないと、心を温めてくれただけでなく一時的にせよ〝不滅性〟の要素を吹き込んでくれた〝愛〟から切り離されて、動物といえども心を取り乱すことがあるのです。

地上で人間的な愛と理性と判断力と情愛を一身に受けた飼主より先に他界した場合は、その主人が来るまで、動物界へ行ってそこで面倒をみてもらいます。それはちょうどあなた方が遠出をする時にペットを専門家に預けるのと同じで、霊界の動物の専門家に世話をしてもらうわけです」


問 「人間との接触によって動物はどんなものを摂取するのでしょうか」

 「長い進化の道程のどこかの時点で、神が、というよりは、法則の働きによって動物の魂に自我意識が芽生え、やがて理性が芽生え、知性が発達してきました。その段階で人間は判断力というものを身に付けたわけです。

すなわち物事を意識的に考え、決断する能力です。しかし実はそうした能力は全部はじめから潜在していたのです。どんなに遠く遡っても、魂の奥に何らかの形で潜在していたのです。それが目覚めるには神の息吹きが必要でした。

 さて、そうして神が動物に霊性の息吹きを吹き込んだように、あなた方人間も動物に対して同じことが出来るのです。人間は神の一部です。従って進化の順序の中で人間の次に位置する動物に対して、その霊性の息吹きを吹き込む能力を具えています。

つまり動物との接触の中で、愛という霊的な力によって、動物の魂に自我意識を芽生えさせることが出来るのです。それがその後の長い進化の道程を経て、やがて人間という頂点にまで達するわけです。愛が生命のすべてのカギです。動物であろうと人間であろうと、愛は死によって何の影響も受けません。

愛こそは宇宙の原動力です。全宇宙を動かし、全てを制御し、全てを統治しています。また愛は人間を通じて他の生命へ働きかけようとします。人間同志でもそうですし、動物、植物といった人間より下等な生命でもそうです。人間が可愛がる動物───犬、猫、その他のペット類───へ向けられる愛は死と共に終わるのではありません。愛があればこそ生命は進化するのです」


問 「霊界で動物と再会したとして、その一緒の生活はいつまで続くのでしょうか。いつまでも人間と一緒ですか」

 「いえ、その点が人間と違います。人間と動物はどこかの時点でどうしても別れなければならなくなります。地上の年数にして何十年何百年かかるか分かりませんが、動物の進化と人間の進化とではその速度が違います。より大きな光明へ向けて絶え間なく向上していく人間のペースについて行けなくなる時が来ます。

人間は死の関門を通過して霊界の生活に慣れてくると、言いかえれば自分を地上と結びつけていた絆が切れたことを自覚すると、向上進化を求める欲求、内部の神性を発揮しようとする欲求が次第に加速されていきます。そして魂に潜む能力を他の生命の進化を援助する方向へと発揮しようとします。

そうやって人間が霊的に向上すればするほど、動物はそのスピードについて行けなくなり、やがて死後も燃え続けた愛の炎も次第に小さくなり、ついには動物はその所属する種の類魂の中に融合していきます。


問 「すると動物の場合は個性を失ってしまうということですか」

 「その通りです。そこに人間と動物の大きな違いがあるわけです。動物は類魂全体として未だ一個の個性を有する段階まで進化していないのです。その段階まで進化すれば、もはや動物ではなくなり、人間の段階に到達したことになります。ペットとして可愛がられた動物は、人間の愛の力によって言わば進化の段階を飛び越えて人間と一緒に暮らすわけですから、その愛の糸が切れてしまえば、もとの類魂の中に戻るほかはありません」


問 「せっかく人間との接触で得たものが消えてしまうのでは愛がムダに終わったことになりませんか」

 「そんなことはありません。魂全体に対して貢献をしたことになります。類魂全体としてその分だけ進化が促進されたことになるのです。共通の蓄えに対する貢献です。今までその類魂に無かったものが加えられたわけです。全体のために個が犠牲になったということです。

そうしたことが多ければ多いほど類魂の進化が促進され、やがて動物の段階を終えて、人間の形体での個体としての存在が可能な段階へと進化していきます」


問 「その時点で人間界へと誕生するわけですか」

 「人間界への誕生には二種類あります。古い霊が再び地上へ戻ってくる場合と〝新しい霊〟が物質界で個体としての最初の段階を迎える場合です」


問 「一人の人間としてですか」

 「そうです。双方とも霊魂(スピリット)です。双方とも自我意識を持った霊であり個性を持った霊的存在です。ただ、一方がベテランの霊で、進化の完成のためにどうしても物質界で体験しなければならないことが生じて、再び地上へやってくるのに対し、他方は、やっと人間の段階にまで達した新入生です。

直前まで動物だった類魂が人間界への仲間入りをしたのです。アメーバの状態から始まって爬虫類、魚類、鳥類、そして動物と、ありとあらゆる進化の段階をへて、今ようやく人間へと達したのです」


問 「セオソフィー(神智学)の教えと同じですね」

 「何の教えでもよろしい。私に対して、学派だの宗派だのを口にするのは止めて下さい。私はそういうものに一切関心がありません。世の評論家というのはアレコレとよく知っていることをひけらかすだけで、その実、素朴な真理を何一つ知りません。

それはさて措いて、あなた方はまさか蜘蛛を家の中に持ち込んでペットして飼ったりはしないでしょう。カブト虫に温かい人間愛を捧げるようなことはしないでしょう。それはあなたと、そういう昆虫との間の隔たりを意識するからです。進化の道程において遥かに遅れていることを本能的に直感するからです。

一方、犬とか猫、時に猿などをペットとして可愛がるのは、一種の親近感を意識するからです。もうすぐ人間として生まれ代わってくる段階まで近づいて来ているために、動物の方でも人間の愛を受け入れようとするのです」


問「では下等動物が人間に飼われるということは、その動物はもうすぐ人間に生まれ代わるということを意味するのでしょうか」

 「進化にも、突然変異的な枝分かれ、いわゆる前衛と、後戻りする後衛とがあります。つまり前に行ったり後ろに下がったりしながら全体として進化していきます。中には例外的なものも生じます。動物で知的な面でずいぶん遅れているものもいれば、小鳥でも犬より知的に進化しているものがいたりします。しかしそうした例外と、全体の原理とを混同してはいけません」


問 「動物の類魂は同じ種類の動物に何回も生まれ代わるのですか、それとも一回きりですか」

 「一回きりです。無数の類魂が次々と生まれ代わっては類魂全体のために体験を持ち帰ります。動物の場合それぞれ一度ずつです。全体として再生する必要はありません。それでは進化になりません」


問 「われわれ人間としては、犬や猫などのペットと同じように、生物のすべてに対して愛情を向けることが望ましいのでしょうか」

 「それはそうです。しかし同じ反応を期待してはいけません。愛情は愛情を呼び、憎しみは憎しみを呼ぶというのが原則ですが、進化の程度が低いほど反応も少なくなります。

あなたの心に怒りの念があるということは、それはあなたの人間的程度の一つの指標であり、進歩が足りないこと、まだまだ未熟だということを意味しているわけです。あなたの心から怒りや悪意、憎しみ、激怒、ねたみ、そねみ等の念が消えた時、あなたは霊的進化の大道を歩んでいることになります」


問 「動物がようやく人間として誕生しても、その人生がみじめな失敗に終わった場合は、再び動物界へ戻るのでしょうか」

 「そういうことはありません。一たん人間として自我意識を具えたら、二度と消えることはありません。それが絶対に切れることのない神との絆なのです」


問 「屠殺とか動物実験等の犠牲になった場合の代償───いわゆる埋め合わせの法則はどうなっていますか」

 「もちろんそれにもそれなりの埋め合わせがありますが、一匹とか一頭とかについてではなく、その動物の属する類魂全体を単位として法則が働きます。

進化の程度が異なる動物と人間とでは因果律の働きが違うのです。特に動物の場合は原則として死後は類魂の中に個性を埋没してしまうので、個的存在とは条件が異ります。類魂全体としての因果律があるのですが、残念ながら人間の言語では説明のしようがありません。譬えるものが見当たりません」


問 「シラミとかダニの寄生虫は人間の邪心の産物だという人がいますが、本当でしょうか。あれはホコリとか病気などの自然の産物ではないかと思うのですが・・・」

 「そのホコリや病気は一体何が原因で生じるのでしょうか。原因を辿れば人間の利己心に行きつくのではありませんか。その利己心はすなわち邪心と言えます。たしかに直接の原因は衛生の悪さ、不潔な育児環境、ホコリとか病気、直射日光や新鮮な空気の不足とかにありますが、さらのその原因を辿れば、そういう環境を改めようとしない、恵まれた環境にある人たちの同胞への利己心、同胞への非人間性に行きつきます。

これは一種の邪心であり、私に言わせれば人間の未熟性を示しています。そういう利己心を棄て、弱者を食いものにするようなマネをやめ、我欲や野心を生む制度を改めれば、害虫や寄生虫は発生しなくなります」

問 「それは、たとえばハエのようなものには当てはまらないでしょう」

 「いいですか。大自然全体は今なお進化の過程にあるのです。自然界のバランスは人類の行為如何によって左右されており、人類が進化すればするほど、自然界の暗黒が減っていくのです。人間の霊性の発達と自然界の現象との間には密接な関係があるのです。

人間の存在を抜きにした自然界は考えられないし、自然界を抜きにして人間の進化はあり得ません。双方の進化は大体において平行線を辿っています。人間は神によって創造されたものであると同時に、神の一部として、宇宙の進化の推進者でもあり、自分自身のみならず、自分の属する国家をも司配する自然法則に影響を及ぼします。

 私は今、人間と自然界の進化は大体において平行線を辿ると言いました。両者にはどうしても少しずつズレが出てくるのです。なぜなら、過去の世代が残した業は必ず処理していかねばならないからです」

問 「今おっしゃったことは恐ろしい野獣についてもあてはまるのでしょうか」

 「一応当てはまります。ただ忘れないでいただきたいのは、進化というのは一定の型にはまったものではないことです。いろいろと変化をしながら永遠に続くのです。原始的なものからスタートして低い段階から高い階段へと進むのですが、かつては低いところにいたものが次第に追い抜いて今では高いところにいたり、今高い所に位置しているものが、将来は低い方になることもあります」


問 「では進化にも後戻りということがあるわけですか」

 「それを後戻りと呼ぶのであればイエスという答えになりましょう。というのは、進化というのは一種の円運動(サイクル)、現代の思想家の言葉を借りれば螺旋(スパイラル)を画きながら進むものだからです。どちらの言い方でも構いません。要は進化というものが常に一直線に進むものではないことを理解していただけばよろしい。一歩進んでは後退し、二歩進んでは後退し、ということを繰り返しながら延々と続くのです」

問 「動物同士は殺し合っているのに、なぜ人間は動物実験をやってはいけないのでしょう」

 「それが人間の進化の指標だからです。人間が進化すればするほど地上から残忍性と野蛮性が消えていきます。愛と慈しみと寛容の精神が地上にみなぎった時、動物の残忍性も消えて、それこそライオンと羊が仲良く寄りそうようになります」

問 「しかし動物の残忍性も動物としての発達の表れではないでしょうか」

 「あなたもかつては動物だったのですよ。それがここまで進化してきた。だからこそ太古に較べれば動物界でも随分残忍性が減ってきているのです。トカゲ類で絶滅したのもいます。なぜ絶滅したと思いますか。人間が進化したからです」

問 「おとなしい動物の中にも絶滅したものもがいますが・・・」

 「進化の一番の指標が残忍性に出るといっているのです。太古でも進化上の枝分かれが幾つもありました。それらは進化の先進者とでも言うべきものです。進化というのはどの段階においても一定の型にはまったものではありません。優等生もおれば劣等性もおり、模範生もおれば反逆児もおります。おとなしい動物はさしずめ〝火を吐く怪獣〟を追い抜いた優等生だったわけです」

問 「寄生虫の類も動物と同じ類魂の中に入って行くのですか」

 「違います」

問 「動物の類魂は一つだけではないということですか」

 「各種属にそれぞれの類魂がいます」

問 「それが更に細分化しているわけですか」

 「そうです。細分化したものにもそれぞれの類魂がおります。新しい霊───初めて人間の身体に宿る霊は、動物の類魂の中の最も進化した類魂です」


問 「やはりサイクルを画きながら進化していくのでしょうか」

 「そうです。すべてサイクル状に進化します」

問 「動物で一番進化しているのは何ですか」

 「犬です」

問 「寄生虫の類魂の存在は害を及ぼしますか」

 「別に害はありません。全体のバランスから見て、殆ど取るに足らぬ勢力ですから。でもこれは普段あまり触れることのない深入りした質問ですよ」

問 「動物の類魂の住処はやはり動物界にあるのですか」

 「私にはあなたより有利な点が一つあります。それは地理を学ばなくてもいいということです。場所とか位置が要らないのです。霊的なものは空間を占領しないのです。地上的な位置の感覚で考えるからそういう質問が出てくるのです。

魂には居住地はいりません。最も、形体の中に宿れば別です。類魂そのものには形体はありません。もしも形体をもつとなれば、何らかの表現形態に宿り、その形態で自己表現できる場が必要になります」


問 「動物の類魂は地球上に対して何か物質的なエネルギーを供給しているのでしょうか。地球にとってそれなりの存在価値があるのでしょうか」

 「進化の過程においての存在価値はあります。ただ気をつけていただきたいのは、どうもあなた方は物的なものと霊的なものとを余りに区別しすぎるきらいがあります。地上に存在していても立派に類魂の一部でありうるわけで、死ななければ類魂の仲間入りが出来ないわけではありません」


問 「ペットも睡眠中に霊界を訪れますか」

 「訪れません」


問 「では死んでからいく世界にまるで馴染がないわけですか」

 「ありません。人間の場合は指導霊が手を引いて案内してくれますが、動物の場合はそれが出来るのは飼主だけです。飼主が地上にいれば案内できません」


問 「飼主が先に死んだ場合はどうなりますか」

 「その場合は事情が違ってきます。いま述べたのは一般的な話です」


問 「人間より動物の方が心霊能力がすぐれている場合があるのはどうしてですか」

 「〝進化〟の観点からいえば、まだ人間となる段階には到達していませんが、人間がいま送っているような〝文化生活〟を体験していないからです。人間がもしも文化生活の〝恩恵〟に浴さなかったら、もっと早い段階で心霊能力が普段の生活の一部となっていたはずです。

つまり人間は文明と引き替えに心霊能力を犠牲にしたわけです。動物には人間のような金銭問題もなく、社会問題もないので、本来なら人間が到達すべきであった段階へ人間より先に到達したのです。人間の場合は物的生活の必要性から本来の心霊能力が押さえ込まれてしまったわけです。いわゆる霊能者というのは進化のコースの先駆者です。いずれは人間の総てが発揮するはずの能力をいま発揮しているわけです」


問 「動物にはいわゆる第六感というのがあって災害を予知したり、知らないところからでもちゃんと帰って来たりしますが、これも心霊能力ですか」

 「そうです。霊能者にも同じことが出来ます。ただ動物の場合はその種属特有の先天的能力である場合があります。これも一種の進化の先駆けで、その能力だけがとくに発達したわけです。ハトのようにどんな遠くからでも帰って来る能力もそれです。本能と呼ばれていますが、一種の〝先見の明〟です」


問 「死んだばかりの犬が別の犬と連れだって出て来ている様子を霊能者が告げてくることがありますが、犬同士でも助け合うことがあるのですか」

 「ありません。ただし地上でその二匹が一緒に暮らした経験があれば連れだって出ることはあります」


問 「その手助けをする人間の霊がかならずいるのでしょうか」

 「そうです。高い者が低い者を援助することになっているのです。それが摂理です」


問 「動物界にはどんな種類の動物がいるのでしょうか」

 「地上で可愛がられている動物、親しまれている動物、大切にされている動物、人間と殆ど同等に扱われて知性や思考力を刺戟された動物のすべてがおります。そうした動物は飼い主の手から離れたことでさびしがったり迷ったりするといけないので、動物界に連れてこられて、他の動物と一緒に暮らしながら、動物の専門家の特別の看護を受けます。

その専門家は永いあいだ動物の研究をしてきていますので、その正しい対処の仕方を心得ており、自然な情愛の発露を動物へ向けることが出来るのです。そこには動物をよろこばせるものが何でも揃っており、やりたいことが何でも出来るので、イライラすることがありません。そして時には地上にいる飼主の家の雰囲気内まで連れてこられ、しばしその懐かしい雰囲気を味わいます。

心霊知識のない人でも自分の飼っていた犬を見たとか猫が出たとか言ってさわぐのはそんな時です。なんとなくあの辺にいたような気がするといった程度に過ぎないのですが、地上の動物の目にはちゃんと見えています。霊視能力が発達しているからです」


問 「動物界で世話をしている人間が連れてくるわけですか」

 「動物界でその管理に当たっている人たちで、それ以外の人について戻ってくることはありません。ところで、その世話をしている人はどんな人たちだと思いますか。動物が大好きなのに飼うチャンスがなかった人たちです。

それはちょうど子供が出来なくて母性本能が満たされなかった女性が、両親に先立って霊界へ来た子供の世話をするのといっしょです。犬とか猫、その他、人間が可愛がっている動物が飼主に先立ってこちらへ来ると、動物が大好きでありながら存分に動物との触れ合いが持てなかった人間によって世話をされるのです。

もちろん獣医のような動物の専門家がちゃんと控えております。それもやはり地上で勉強したことがそのまま霊界で役に立っているわけです。知識は何一つ無駄にはされません」


問 「病気で死亡した動物の場合も人間と同じように看護されるのですか」

 「そうです。そうしたチャンスを喜んで引き受けてくれる人が大勢います」


問 「動物界は種類別に分けられているのですか、それとも全部が混り合っているのですか」

 「種族の別ははっきりしています」


問 「動物界は一つでも、それぞれの境界があるということですか」

 「そうです。とにかく自然に出来あがっております。一つの大きなオリの中に飼われているのではありません」


問 「猫は猫、犬は犬に分けられているわけですか」

 「その通りです」


問 「特に仲の良かったものは別でしょう。その場合は互いに境界の近くに来るわけですか」

 「そういうことです。すべてが至って自然に出来あがっていると考えて下さい」


問 「犬の次に進化している動物は何ですか。猫ですか猿ですか」

 「猫です」


問 「なぜ猿ではないのでしょう。人間と非常によく似ていると思うのですが」

 「前にも述べましたが、進化というのは一本道ではありません。かならず優等生と劣等性とがいます。人間は確かに猿から進化しましたが、その猿を犬が抜き去ったのです。その大きな理由は人間が犬を可愛がったからです」


問 「犬が人間の次に進化しているから可愛がるのだと思っていましたが・・・」


 「それもそうですが、同時に人間の側の好き嫌いもあります。それからこの問題にはもう一つの側面があるのですが、ちょっと説明できません。長い長い進化の道程において、猿はいわば足をすべらせて後退し、残忍にはならなかったのですが、ケンカっぽく、そして怠けっぽくなって歩みを止めてしまい、結局類魂全体の進化が遅れたのです。

それと同時に、というより、ほぼその時期に相前後して、犬の種族が進化してきました。猿よりも類魂全体の団結心が強く、無欲性に富んでいたからです。しかしどうも話が複雑になりすぎたようです」


問 「猿の種族が法則を犯したのでしょうか」

 「法則を犯したというのではなく、当然しなければならないことをしなかったということです」


問 「では猿と同じように、将来、犬が進化の段階を滑り落ちるということもありうるのでしょうか」

 「それはもう有り得ないでしょう。というのは、すでに何百万年もの進化の過程を辿って来て、地上の種がすっかり固定してしまったからです。種の型が殆ど定型化して、これ以上の変化の生じる可能性はなくなりつつあります。物質的進化には限度があります。形体上の細かい変化はあるかも知れませんが、本質的な機能上の変化は考えられません。細かい変化は生じても、すっかり形体が変わることはありません。

 たとえば人間の場合を考えてごらんなさい。現在の型、すなわち二本の腕と脚、二つの目と一つの鼻が大きく変化することは考えらません。これが人間の標準の型となったわけです。もちろん民族により地方によって鼻とか目の形が少しずつ違いますが、型は同じです。動物の場合はこの傾向がもっと強くて、霊界の類魂に突然変異が発生することはあっても、それが地上の動物の型を大きく変化させることはまずないでしょう」


問 「猿の転落もやはり自由意志に関連した問題ですか」

 「それは違います。自由意志は個的存在の問題ですが、動物の場合は類魂全体としての問題だからです」


問 「動物に個体としての意識がないのに、なぜ類魂全体としての判断が出来るのですか」

 「本能による行動と本能の欠如による行動の違いがあります。個々には理性的判断力のない動物でも、働くか怠けるかを選ぶ力はあります。必要性に対して然るべく対処するかしないかの選択です。そこで種としての本能が伸びたり衰えたりします。個々には判断力は無くても、長い進化の過程において、種全体として然るべき対処を怠るという時期があるわけです」


問 「それは植物の場合にも言えるわけですか」

 「言えます」


問 「それは外的要因によっても生じるのではないですか」

 「それはそうですが、あなたのおっしゃる外的というのは実は内的でもあるのです。それに加えて更に、霊界からコントロールする霊団の存在も考慮しなくてはいけません。その霊団もまた法則、進取性、進歩といった要素に支配されます」


問 「たとえば猿の好物であるナッツが豊富にあれば、それが猿を怠惰にさせるということが考えられませんか」

 「そういうことも考えられますが、ではナッツがなぜ豊富にあったのかという点を考えると、そこには宇宙の法則の働きを考慮しなくてはいけません。つまり人間の目には外的な要因のように見えても、霊界から見れば内的な要因が働いているのです。私の言わんとしているのはその点なのです。

人間はとかく宇宙の法則を何か生命の無い機械的な、融通性のないもののように想像しがちですが、実際は法則と法則との絡まり合いがあり、ある次元の法則が別の次元の法則の支配を受けることもありますし、その根源において完全にして無限なる叡知によって支配監督されているのです。

法則にもまず基本の型というものがあって、それにいろいろとバリエーション(変化)が生じます。といっても、その基本の型の外に出ることは絶対に出来ません。どんなに反抗してみたところで、その法のワクはどうしようもなく、結局は順応していくほかはありません。

しかし同じ型の中にあって、努力次第でそれを豊かで意義あるものにしていくことも出来るし、窮屈で味気ないものにしてしまうことも出来ます。別の言い方をすれば、その法則に調和した色彩を施すのも、あるいはみっともない色彩を塗りつけてしまうのもあなた次第ということです。いずれにせよ、最後は型に収まります」


 別の日の交霊会で動物実験が道徳的側面から取り上げられた。

問「動物実験がますます増えておりますが、どう思われますか。これを中止させようと運動している団体もありますが、霊界からの援助もあるのでしょうか」


 「ためになる仕事をしようと努力している人は必ず霊界から鼓舞し支援し霊力をもたらそうとしている人たちの援助を受けます。神の創造物に対して苦痛を与えることは、いかなる動機からにせよ許されません。ただ、動物実験をしている人の中には、人類のためという一途な気持ちでいっしょうけんめいなあまり、それが動物に苦痛を与えていることに全く無神経な人がいることも忘れてはなりません。しかし摂理を犯していることに変りありません」


問 「でもあなたは動機が一番大切であると何度もおっしゃっています。人類のためと思ってやっても罰を受けるのでしょうか」

 「動機はなるほど結構なことかもしれませんが、法の原理を曲げるわけにはいきません。実験で動物が何らかの苦痛を受けていることが分っていながらなお意図的に苦しみを与えるということは、それなりの責務を自覚しているものと看做(ミナ)されます。

動機は人のためということで結構ですが、しかしそれが動物に苦痛を与えているわけです。そうした点を総合的に考慮した上で判断が下されます。いずれにせよ私としては苦痛を与えるということは賛成できません」


問 「動物は人類のために地上に送られてきているのでしょうか」

 「そうです。同時に人類も動物を助けるために来ているのです」


問 「動物創造の唯一の目的が人類のためということではないと思いますが」

 「それはそうです。人類のためということも含まれているということです」


問 「動物の生体解剖は動機が正しければ許されますか」

 「許されません。残虐な行為がどうして正当化されますか。苦痛を与え、悶え苦しませて、何が正義ですか。それは私どもの教えとまったく相容れません。無抵抗の動物を実験台にすることは間違いです」
 問 「動物を実験材料とした研究からは、たとえばガンの治療法は発見できないという考えには賛成ですか」
 「神の摂理に反した方法からは正しい治療法は生まれません。人間の病気にはそれぞれにちゃんとした治療法が用意されています。しかしそれは動物実験では発見できません」


問 「そうしたむごい実験を見ていながら、なぜ霊界から阻止していただけないのでしょうか」

 「宇宙が自然法則によって支配されているからです」

 さらに別の交霊会で、キツネ狩りに参加した人が自分は間違ったことをしたのでしょうかと尋ねた。すると───

 「すべての生命のあるものは神のものです。いかなる形にせよ、生命を奪うことは許されません」

問 「でもうちのにわとりを二十羽も食い殺したんですが・・・・・・」

 「では、かりに私がそのキツネに銃を与えて、二十羽も鶏を食べたあなたを撃ち殺せと命令したらどうなります。すべての地上の生命にとって必要なものは神がちゃんと用意してくださっています。

人間が飢えに苦しむのはキツネが悪いのではなく、人間自身が勝手な考えを持つからです。地上の人間が向上進化すれば、そうしたあくどい欲望はなくなります。キツネやにわとりをあなたがこしらえたのなら、これをあなたが食べても誰も文句は言いません。

人間がにわとりやキツネを殺していいというのが道理であるとしたら、あなたの同胞を殺してもいいという理屈になります。生命は人間のものではありません。神のものです。生命を奪うものは何時かはその責任を取らなくていけません」

問 「オーストラリアではウサギの異常繁殖が驚異となっておりますが、これについてどうでしょうか」

 「人間は本来そこにあるべきでないところに勝手に持ってきて、それがもたらす不都合について文句を言います。

私の地上の故郷である北米インデアンについても同じです。インデアンはもともと戦争とか、俗に言う火酒(ウイスキー、ジン等の強い酒)、そのほか不幸をもたらすようなものは知らなかったのです。

白人が教えてくれるまでは人を殺すための兵器は何も知らなかったのです。そのうち人間も宇宙のあらゆる生命───動物も小鳥も魚も花も、その一つ一つが神の計画の一部を担っていることを知る日が来るでしょう。神の創造物としてそこに存在していることを知るようになるでしょう」

 更に別の日の交霊会で───

問 「イエスの教えの中には動物に関するものが非常に少ないようですが何故でしょうか」

 「その当時はまだ動物の幸不幸を考えるほど人類が進化していなかったからです」


問 「ほかの国の霊覚者の訓えにはよく説かれているようですが・・・・・・」

 「それは全部とは言いませんが大部分はイエスよりずっと後の時代のことです。それはともかくとして、あなた方はイエスを人類全体の模範のように考えたがりますが、それは間違いです。イエスはあくまで西欧世界のための使命を担って地上へ降りてきたのであって、人類全体のためではありません。

イエスにはイエスの特殊な使命があり、イエス個人としては動物を始めとする全ての生命に愛情をもっていても、使命達成の為に、その教えを出来るだけ制限したのです。その使命というのは、当時の西欧世界を蝕んでいた時代遅れの腐敗した宗教界にくさびを打ち込んで、人生の照明灯(サーチライト)として難解なドグマに代わる単純明快な人間の道を説くことでした」


問 「下等動物への愛を説かない教えは完全とは言えないではないでしょうか」

 「もちろんそうです。ただイエスの場合はその教えをよく読めば動物への愛も含まれています。イエスは例の黄金律を説きました。すなわち〝汝の欲するところを人に施せ〟ということですが、この真意を理解した人なら、他のいかなる生命にもむごい仕打ちは出来ないはずです」

 シルバーバーチ 



What happens to animals after death

What happens to animals after death ─── This is a theme that everyone has thought about once. One day at a séance, Ms. Sylvia Barpanel, who is writing a book on the subject in earnest, asked Silver Birch intensively.

(Translator's note ─── It was later published under the title When Your Animal Dies, and it was a big hit not only for spiritualists but also for people who are interested in animal problems. It is said that many people have come to be convinced of their existence after death. Since the original text of Austin introduces only about one tenth of the record of the spiritual society of the day, this chapter is quoted from the original text of Ms. Barbanel. I had you)

Q "Do animals live with their owners after death, or will they eventually go to the world of animals only?"

"Neither can be said unconditionally, because it involves human love. Whether or not to maintain its prenatal form after death depends on the owner's love for the animal. If animals and their owners ─── I don't like the word Owner.

It is not permissible to own another life as our own ─── If both of them come to the spirit world at the same time, they will live with their owners. A place with love is the place of residence. Love connects the two strongly. In that case, there is no need to go to the animal kingdom because there is a place to live.

Only animals that came to the spiritual world before their owners live in the animal kingdom. Because you have to get someone to take care of you. Otherwise, even animals can be upset by being separated from the "love" that not only warmed the heart but also temporarily infused the element of "immortality".

If you pass away before the owner who has received human love, reason, judgment, and affection on earth, go to the animal kingdom and have them take care of you until the owner comes. It's just like leaving your pet to an expert when you go out, and have an animal expert in the spirit world take care of you. "

Q "What do animals ingest through contact with humans?"

"At some point in the long evolutionary path, God, rather than the work of the law, sprouted self-consciousness in the soul of the animal, and eventually reason and intellect developed. At that stage, humans judge. I have acquired power.

That is, the ability to consciously think and make decisions. However, in reality, all such abilities were latent from the beginning. No matter how far back it was, it was somehow latent in the depths of the soul. It took the breath of God to wake up.

Now, just as God breathes spirituality into animals, you humans can do the same with animals. Humans are part of God. Therefore, it has the ability to breathe spirituality into animals that are next to humans in the evolutionary sequence.

In other words, in contact with animals, the spiritual power of love can germinate self-consciousness in the souls of animals. After a long evolutionary process, it eventually reaches the peak of human beings. Love is all the key to life. Love, whether animals or humans, is unaffected by death.

Love is the driving force of the universe. It moves the entire universe, controls everything, and governs everything. Love also seeks to reach out to other life through humans. The same is true for human comrades, and also for life lower than humans such as animals and plants. The love that humans love for animals-dogs, cats, and other pets-does not end with death. Life evolves only with love. "

Q "If you reunited with animals in the spirit world, how long will your life be with them? Will you be with humans forever?"

"No, that's different from humans. At some point, humans and animals will have to separate. I don't know how many decades or hundreds of years it will take on earth, but animal evolution and humans. The speed is different from the evolution of human beings. The time will come when we will not be able to keep up with the pace of human beings who are constantly improving toward greater light.

When humans pass through the barrier of death and become accustomed to life in the spirit world, in other words, when they realize that the bond that connected them to the earth has broken, let's demonstrate the desire for improvement and evolution, the inner divinity. The desire to do so will gradually accelerate. And it tries to exert the ability hidden in the soul in the direction of supporting the evolution of other life.

The more spiritually humans improve, the less animals can keep up with their speed, and the lesser the flames of love that continue to burn after death, and finally the animals become in the souls of their species. It will be fused.

Q "Does that mean that animals lose their individuality?"

"That's right. There is a big difference between humans and animals. Animals have not yet evolved to the stage of having one individuality as a whole soul. If they evolve to that stage, they are no longer animals. The animal loved as a pet jumps over the evolutionary stage and lives with humans by the power of human love, so the thread of love is broken. For example, there is no choice but to return to the original soul. "

Q "Isn't it a waste of love if what you get from contact with humans disappears?"

"That's not the case. It means that you have contributed to the whole soul. It means that the evolution of the whole soul has been promoted by that amount. It is a contribution to the common reserve. What wasn't there was added, which means that the individual was sacrificed for the whole.

The more such things are, the more the evolution of the soul will be promoted, and eventually it will end the animal stage and evolve to the stage where it can exist as an individual in the human form. "

Q "Is it born in the human world at that point?"

"There are two types of births in the human world. When the old spirit returns to the earth again and when the" new spirit "enters the first stage as an individual in the material world."

Q "Are you as a human being?"

"Yes. Both are spirits. Both are self-conscious spirits and spiritual beings with individuality. However, one is a veteran spirit, and inevitably in the material world to complete evolution. The other is a freshman who has finally reached the human stage, while something he has to experience comes back to the ground.

The souls that were animals until just before joined the human world. Starting from the state of amoeba, reptiles, fish, birds, and animals, through all stages of evolution, we have finally reached humans. "

Q "It's the same as the teaching of Theosophy."
"Any teaching is fine. Please stop telling me that you are a denomination or a denomination. I have no interest in such things. I know that the critics of the world are Arekore. I don't know any simple truth, just to show that I am.

By the way, you wouldn't bring a spider into your house and keep it as a pet. You wouldn't give warm human love to beetles. It is because you are aware of the gap between you and those insects. This is because they instinctively instinctively lag behind in the evolutionary process. 
On the other hand, dogs, cats, and sometimes monkeys are loved as pets because they are conscious of a kind of familiarity. As we are approaching the stage of being reborn as human beings, animals are also trying to accept human love. "

Q. "So, does the fact that a lower animal is kept by a human mean that the animal will soon be reborn as a human?"

"Evolution also has a mutational branch, the so-called avant-garde, and the rearguard that goes back. In other words, it evolves as a whole while going forward and backward. Some exceptions occur. Some animals are far behind intellectually, while some birds are more intelligently evolved than dogs, but don't confuse these exceptions with the whole principle. not"

Q "Is the soul of an animal reborn many times by the same kind of animal, or is it only once?"

"It's only once. Countless souls are reborn one after another and bring back experiences for the whole soul. For animals, once for each. There is no need to regenerate as a whole. That is not evolution. "

Q "Is it desirable for us humans to have the same affection for all living things as pets such as dogs and cats?"

"That's right. But don't expect the same reaction. In principle, affection calls affection and hatred calls hatred, but the lower the degree of evolution, the less reaction.

Being angry in your mind is an indicator of your human level, which means that you are lacking in progress and that you are still immature. When your anger, wickedness, hatred, rage, jealousy, envy, etc. disappear from your heart, you are on the path of spiritual evolution. "

Q "Even if an animal is finally born as a human being, if its life ends in a miserable failure, will it return to the animal kingdom again?"

"There is no such thing. Once you have a self-consciousness as a human being, it will never disappear. It is a bond with God that never breaks."

Q "The price for sacrifices such as slaughter and animal experiments ─── What is the so-called compensation law?"

"Of course, there is some compensation for that, but the law works not for one animal or one animal, but for the entire soul to which the animal belongs.

The function of causality is different between animals and humans with different degrees of evolution. Especially in the case of animals, as a general rule, after death, the individuality is buried in the soul, so the conditions are different from the individual existence. There is a causality of the soul as a whole, but unfortunately it cannot be explained in human language. I can't find anything that can be compared. "

Q "Some people say that lice and mite parasites are the product of human wickedness, but is that true? I think that is a natural product of dust and illness ..."

"What is the cause of the dust and illness? If you trace the cause, you will end up with human selfishness. That selfishness can be said to be evil. It is true that the direct cause is poor hygiene. There are unclean child-rearing environments, dust and illness, lack of direct sunlight and fresh air, but if you trace the causes, you will not try to change those environments, and the selfishness of those in a privileged environment to their compatriots. You end up with an inhumanity to your heart and your compatriots.

This is a kind of wickedness, which, to me, indicates human immaturity. If we abandon such selfishness, stop the manipulators that prey on the weak, and change the system that creates selfishness and ambition, pests and parasites will not occur. "

Q "That wouldn't be the case for things like flies, for example."

"Is it okay? The whole of nature is still in the process of evolution. The balance of the natural world depends on the actions of human beings, and as human beings evolve, the darkness of the natural world diminishes. There is a close relationship between the development of human spirituality and the phenomena of nature.

The natural world without the existence of human beings is unthinkable, and human evolution is impossible without the natural world. Both evolutions are largely parallel. Human beings were created by God, but at the same time, as part of God, they are also promoters of the evolution of the universe, influencing the laws of nature that govern not only themselves but also the nation to which they belong. ..

I have now said that the evolution of humans and the natural world generally follows parallel lines. Why for both

"Is it okay? The whole of nature is still in the process of evolution. The balance of the natural world depends on the actions of human beings, and as human beings evolve, the darkness of the natural world diminishes. There is a close relationship between the development of human spirituality and the phenomena of nature.

The natural world without the existence of human beings is unthinkable, and human evolution is impossible without the natural world. Both evolutions are largely parallel. Human beings were created by God, but at the same time, as part of God, they are also promoters of the evolution of the universe, influencing the laws of nature that govern not only themselves but also the nation to which they belong. ..

I have now said that the evolution of humans and the natural world generally follows parallel lines. There will be a slight difference between the two. Because the work left by past generations must be dealt with. "

Q "Does what you just said also apply to the dreaded beasts?"

"That's true. Just keep in mind that evolution isn't a stereotyped thing. It's going to change forever. Start from the primitive. We go from low to high stairs, but what used to be low gradually overtakes and is now high, and what is now high may become lower in the future. "
Q "Then, is there a turning back in evolution?"

"If you call it backtracking, the answer is yes. Evolution is a kind of circular motion, or in the words of modern thinkers, a spiral. That's why. It doesn't matter which way you say it. The point is, it's good to understand that evolution doesn't always go in a straight line. But it goes on and on. "

Q "Why shouldn't humans conduct animal experiments when animals are killing each other?"

"Because it is an indicator of human evolution. The more humans evolve, the less brutal and barbaric they are from the earth. When the spirit of love, compassion and forgiveness fills the earth, so does the brutality of animals. It disappears, and that's where the lion and the sheep are about to get along. "

Q "But isn't the brutality of animals a sign of animal development?"

"You used to be an animal. It has evolved so far. That's why it's much less brutal in the animal kingdom than it was in ancient times. It's also extinct with lizards. Why extinction? Do you think it was because humans have evolved? "

Q "Some of the quiet animals are extinct ..."

"It is said that the best indicator of evolution is brutality. There were many evolutionary branches in ancient times. They can be said to be evolutionary leaders. At any stage of evolution. There are honor students and inferiorities, and there are model students and rebels. The gentle animals were the honor students who overtook the "fire-breathing monster". "

Q "Do parasites enter the same soul as animals?" 
"wrong"

Q "Is there more than one animal soul?"

"Each genus has its own soul"

Q "Is it further subdivided?"

"That's right. Each subdivided thing has its own soul. A new spirit ─── The spirit that dwells in the human body for the first time is the most evolved soul among animal souls."

Q "Is it going to evolve while drawing a cycle?"

"That's right. Everything evolves in a cycle."

Q "What is the most evolved animal?"

"It's a dog"

Q "Does the existence of parasite souls do any harm?"

"There is no harm. It is a force that is almost insignificant in terms of the overall balance. But this is an in-depth question that I usually do not touch much."

Q "Is the home of animal souls still in the animal kingdom?"

"I have one advantage over you. You don't have to learn geography. You don't need a place or location. Spiritual things don't occupy space. Earthly. That kind of question comes up because I think in terms of position.

The soul does not need a place of residence. Most of all, it is different if you stay in the form. The soul itself has no form. If we have a form, we need a place where we can dwell in some form of expression and express ourselves in that form. "

Q "Are the souls of animals supplying some material energy to the earth? Is it worth the existence to the earth?"

"There is value in the process of evolution. Just keep in mind that you have a tendency to distinguish too much between physical and spiritual things. They exist on earth. Can be a good part of the soul, and it doesn't mean that you can't join the soul without dying. "

Q "Do pets also visit the spirit world while sleeping?"

"Do not visit"

Q "Then, isn't it totally unfamiliar with the world that is dying?"

"No. In the case of humans, the guiding spirit will guide you, but in the case of animals, only the owner can do it. If the owner is on the ground, we can not guide you."

Q "What if the owner dies first?"

"In that case, the situation will be different. This is a general story."

Q "Why can animals have better psychic abilities than humans?"

"From the perspective of" evolution ", we have not yet reached the stage of becoming human, but we have not experienced the" cultural life "that humans are living now. If humans are in cultural life If we hadn't taken advantage of it, our psychic abilities would have become a part of our daily lives at an earlier stage.

In other words, humans sacrificed their psychic abilities in exchange for civilization. Animals have no financial or social problems like humans, so they have reached the stage where humans should have reached before humans. In the case of human beings, the original psychic ability was suppressed by the necessity of physical life. So-called psychics are the pioneers of the evolutionary course. Eventually, we are now demonstrating the abilities that all human beings should be able to exert. "

Q "Animals have a so-called sixth sense, which predicts disasters and returns properly even from unknown places. Is this also a psychic ability?"

"Yes. The same can be done for psychics. However, in the case of animals, it may be a congenital ability peculiar to the species. This is also a kind of evolutionary pioneer, and only that ability has been particularly developed. That's why, like pigeons, the ability to come back from any distance. It's called instinct, but it's a kind of "foresight."

Q "Psychics sometimes tell you that a new dead dog is coming out with another dog, but can dogs help each other?"

"No, but if the two have lived together on the ground, they may be taken out."

Q "Is there always a human spirit to help that?"

"That's right. The high one is supposed to help the low one. That is providence." 
Q "What kind of animals are there in the animal kingdom?"

"There are animals that are loved on earth, animals that are loved, animals that are cherished, and animals that are treated almost like humans and stimulated intellect and thinking. Such animals are their owners. In case you get lonely or lost because you are out of your hands, you will be brought to the animal world to live with other animals and receive special care from an animal specialist.

The expert has been studying animals for a long time, so he knows how to deal with them properly and can direct the natural manifestation of affection to animals. There's everything that makes animals happy, and you can do whatever you want, so you won't get frustrated. And sometimes they are brought into the atmosphere of the owner's house on the ground, and they often enjoy the nostalgic atmosphere.

It is at that time that even people who do not have psychic knowledge can feel that they have seen their dog or that a cat has appeared. It just feels like I was there, but I can see it properly in the eyes of animals on the ground. Because the psychic ability is well developed. "

Q "Does the person who takes care of the animal world bring you?"

"The people who manage it in the animal kingdom and never come back about anyone else. By the way, what kind of people do you think are taking care of it? You have a chance to keep it even though you love animals. Those who didn't.

It's just like a woman who couldn't have a child and wasn't satisfied with her maternal instinct, taking care of the child who came to the spirit world prior to her parents. When dogs, cats, and other animals that humans love come to us before their owners, they are taken care of by humans who love them but have not been able to fully interact with them.

Of course, animal specialists such as veterinarians are on hand. After all, studying on the ground is useful in the spirit world as it is. No knowledge is wasted. "

Q "Are animals that die of illness cared for in the same way as humans?"

"That's right. There are many people who are willing to take on such an opportunity."

Q "Is the animal kingdom divided by type, or is it all mixed?"

"The distinction between races is clear"

Q "Does it mean that even one animal kingdom has its own boundaries?"

"That's right. Anyway, it's made naturally. It's not kept in one big cage."

Q "Is cats divided into cats and dogs divided into dogs?"

"That's right"

Q "Except for the ones that I was particularly close to. In that case, do they come close to each other's boundaries?"

"That's right. Please think that everything is completed naturally."

Q "What is the next evolving animal after a dog? Is it a cat or a monkey?"

"It's a cat"

Q "Why isn't it a monkey? I think it's very similar to a human."

"As I said before, evolution is not a straight line. There is always an honor student and an inferiority complex. Humans have certainly evolved from monkeys, but dogs have pulled them out. The big reason is that humans love dogs. "

Q "I thought that dogs are evolving next to humans, so I think they are cute ..."

"That's the case, but at the same time there are likes and dislikes on the part of humans. And there is another side to this problem, but I can't explain it for a moment. In the long and long evolutionary path, monkeys slip their feet, so to speak. He retreated and wasn't brutal, but he became quarreling and lazy and stopped walking, eventually delaying the evolution of the whole soul.

At the same time, rather, around that time, the dog race has evolved. This is because the whole soul was more united and more selfless than the monkey. But it seems that the story has become too complicated. "

Q "Did the monkey race violate the law?"

"He didn't violate the law, he didn't do what he had to do."

Q "So, like monkeys, is it possible that dogs will slip through evolutionary stages in the future?"

"It's unlikely anymore, because we've already gone through millions of years of evolution and the seeds on earth have become completely fixed. The seed types are almost stylized and no more. The potential for changes is disappearing. There is a limit to material evolution. There may be minor changes in form.

Friday, December 24, 2021

シアトルの冬 霊界でも祝うクリスマスとイースター  ─その本来の意味  Christmas and Easter Celebrated in the Spirit World-its Original Meaning


  
クリスマスもイースターも本来は宗教的祭礼であるが、今では物質的観念に汚染されてその基本的な光彩をすっかり失っている。

 本書で紹介する講演でシルバーバーチはその本来の意義を説明し、それが霊界においてどのように祝われているかを語っている。シルバーバーチらしく最後は、狼と小羊とが一緒に寝そべるような平和、つまり地上天国という理想を説き、そのためには人類が愛と哀れみと慈悲と責任意識を持たねばならないことを力説している

 私たち地上の霊的啓蒙活動に従事している霊団の指導的立場にある者は、キリスト教でいうクリスマスとイースターに相当する時期に霊界の奥深く帰還する習わしになっております。

 ご承知の通りその二つの祝祭はキリスト教よりさかのぼる太古において、一年を通じての太陽の勢いの変化を神の働きかけの象徴と受け止めたことがその起源です。

 太古において太陽がその輝きを最高度に発揮する時期(夏至、6月下旬、旧暦5月中旬)が〝復活〟(ヨミガエリ)の時、つまり大自然が讃歌を奏で、見事な美しさを披露する時とみなされました。言いかえれば、蒔かれたタネがその頃に華麗なる成長を遂げると考えたのです。

 それに呼応して冬至(12月下旬、旧暦1月中旬)があります。最高の輝きを見せた太陽が衰え始めると、大自然はエネルギーを蓄え、根を肥やしながら季節の一巡の終わりを迎えると考えたのです。来るべき夏至にその成長ぶりを披露するのに備えるというわけです。

 そういうわけでクリスマスは永い一年の巡りの終わりであると同時に、太陽の誕生、新たなる生命が地上へ誕生する、その最初の兆しを見せる時期だと、太古の人は考えました。

 この二つの時期は太古において大切な意味をもっておりました。と申しますのは、〝神のお告げ〟はその二つの時期に授けられると信じられたからです。あなた方現代人は太陽の持つ神秘的な影響力をご存知ありません。

太古の人はその時期に今でいう交霊会を何日にもわたって大々的に催したものでした。その時期にたっぷりと啓示を頂いたのです。

 そこで私たち霊団の指導的役割を担う者は、誕生に相当する人生で最も大切なこの時期(クリスマス)に一堂に会して祝い合うのです。 
その始まりは太陽の影響力への讃美ということでしたが、それは一種の象徴(シンボル)であり、実質的には生命が他の生命へ及ぼす影響力、物質が他の物質へ及ぼす影響力、惑星が他の惑星へ及ぼす影響力、などが含まれております。

 とくに一年のこの時期が選ばれたのは、私たちに協力してくれている霊たちの地上時代に属していた民族が大自然の摂理を基盤とした宗教をもっていたからです。古い時代の私たちにとっては太陽の誕生の祝いが最大の祝いでした。

それは新しい年の始まりに他ならないからです。四季のめぐりの終わりであると同時に新しいめぐりの始まりでもあるわけです。

 そうした祝いがかつて地上で催されていたことから、これを霊界でも祝うことになりました。もとより、今では霊的な意味をもつようになっております。つまり新しい生命の誕生を祝うのではなく、地上からいったん引き上げて、新しい光を地上へもたらすために霊力の回復を図ることを目的としております。

今この仕事に従事している霊団の者は、地上時代は西洋文明を知らない古い民族に属していましたから、(キリスト教的な祝い方と違ってこの時期を地上から引きげて私たちの本来の所属界へ帰還する機会としております。

 帰還すると評議会のようなものを開き、互いに自分たちの霊団の経過報告をし、どこまで計画通りに行き、どこが計画通りに行っていないかを検討し合います。それとともに新たな計画を討議し合います。私達を地上へ派遣した神庁の方々とお会いするのもその時です。

 その中にかのナザレのイエスの雄姿があるのです。 
イエスは今なお人類に古来の大真理すなわち〝愛は摂理の成就なり〟を教える大事業に携わっておられます。 
そのイエスが私たちの業績に逐一通じておられるお言葉を述べられ、新たな力、新たな希望、新たなビジョン、新たな目的をもって邁進するようにと励まして下さる時のそのお姿、そのお声、その偉大なる愛を、願わくば皆さんにも拝し聞きそして感じ取らせてあげられればと思うのですが・・・・・

 もとよりそれはキリスト教によって神の座に祭り上げられているイエスではありません。数知れない道具を通して人類に働きかけておられる、一個の偉大なる霊なのです。

 その本来の界に留まっているのは短い期間ですが、私はその間に改めて生命力溢れる霊力、力強さと美しさに溢れるエネルギーに浸ります。

それに浸ると、生命とは何かがしみじみと感じ取れるのです。私はそのことをあくまで謙虚な気持ちであるがままに申し上げているつもりです。見栄を張る気持ちなどひとかけらもございません。

 仮に世界最高の絵画のすべて、物質界最高のインスピレーションと芸術的手腕、それに大自然の深くかつ壮大な美を全部集めて一つにまとめてみても、私の本来の所属界の荘厳美麗な実在に比べれば、至ってお粗末な反映程度のものでしかありません。

 芸術家がインスピレーションに浸ると、手持ちの絵具ではとても表現できそうにないことを痛感して、魂で感じ取ったその豊かな美しさを表現するための色彩を求めます。が、それは地上のどこにも存在しません。霊的な真理と美しさは物的なものでは表現できないのです。

 そうした界層での私の霊的な高揚状態がどうして言語などで表現できましょう。大霊の光輝を全身から放っている存在となっているのです。(章末注参照)

 叡智と理解力と慈悲と優しさに満ち、人間の側から訴えられる前にすべてを察知し、心の中を読み取り、心の動きに通じ、成功も失敗も知り尽くしております。

 全ての宗教の根幹でありイエスの教えの集約でもある、かの愛の名言(愛とは摂理の成就なり)は、全生命の主、無限の創造者たる大霊の名において私たちもその真実性を宣言するものです。

 かくして私たちは本来の霊的状態へ戻り、本来の環境である光彩と喜びと光輝と笑いと豊かさと崇高さと荘厳さを味わいます。その中に浸り、その喜びを味わい、私たちにとってはごく当たり前の状態である壮観を取り戻します。それが私たちのお祝いです。

 助言を頂き、感激を味わい、気分を一新し、元気百倍し、心身ともにすっかり生き返った私たちは、やおらこの冷ややかで陰うつでじめじめとして味気ない、暗い地上世界へと赴き、厚く包み込むそのモヤと霧を払い、真理の光を輝かせるための仕事を再開します。

 地上のクリスマスシーズンにも愛の精神の発露が見られないわけではありません。それが親切と寛容の形をとり、また施しの精神となって表現されております。旧交を温め、縁を確認し合い、離ればなれになった者が一堂に会するということの中にもそれが見られ、又、かつての恨みはもう忘れようという決意をさせることにもなります。

 しかし残念でならないのは、それに先立って大量の動物が殺害されることです。物言わぬ神の子が無益な犠牲とされていることです。〝平和の君〟キリストの誕生がそうした恐ろしい虐殺によって祝われるということは何と悲しいことでしょう。

なぜ平和を祝うために罪もない動物の血が流されねばならないのでしょう。これはまさに地上世界の磔刑(ハリツケ)です。罪なき動物に流血の犠牲を強いて平和を祝うとは・・・・・・

 いつの日か愛と哀れみと慈悲と責任感とが人間を動かし、助けを求める動物たちへの態度を改めることになるでしょう。そうした資質が発揮されるようになってはじめて、罪もない動物への容赦ない流血と残酷と無益な実験も行われなくなることでしょう。地上に真実の平和が訪れ、狼が小羊と並んで寝そべることになりましょう。 

          シルバーバーチ

訳者注──シルバーバーチはよく〝光り輝く存在〟shining ones という言い方をする。日本でいう〝八百万の神々〟西洋でいう〝天使〟で、『ベールの彼方の生活』第三巻<天界の政庁>篇ではその存在の様子がアニメ風に語られている。

 ただ注意しなければならないのは、その通信霊のアーネルやシルバーバーチが述べているのはあくまでも地球神界つまり地球の創造界のことで、その上には太陽神界があり、さらにその上には太陽系が属する銀河系神界があり、さらには星雲が幾つか集まった規模の神界があり、最後は(少なくとも理屈の上では)宇宙全体の神界があることになる。

 シルバーバーチはその内奥界を含めた宇宙を Cosmos (コズモス)と呼び、物的宇宙を Universe (ユニバース)と呼んで使い分けている。が、そのコズモスは無限・無辺であるとも言っている。

こうなると人間の粗末な脳味噌などではもはや付いて行けない。アーネル霊でさえ〝茫然自失してしまいそうだから、これ以上想像力を広げるのは止めましょう〟と言っているほどである。

 先ほどシルバーバーチが〝私はあくまで謙虚な気持ちであるがままを申し上げているつもりです。見栄を張る気持などひとかけらもございません〟と述べたことにはそうした背景がある。もはや〝謙虚〟などということを超越した次元の話である。



Christmas and Easter Celebrated in the Spirit World-its Original Meaning

Christmas and Easter were originally religious festivals, but now they are contaminated with material ideas and have completely lost their basic brilliance.


In the lecture introduced in this book, Silver Birch explains its original meaning and how it is celebrated in the spirit world. At the end, like Silver Birch, he preaches the ideal of peace, where the wolf and the lamb lie down together, that is, heaven on earth, and emphasizes that human beings must have love, compassion, mercy, and responsibility for that purpose. ───




Those who are in the leadership position of the spirit group engaged in spiritual enlightenment activities on earth are in the practice of returning deeply into the spirit world at the time corresponding to Christmas and Easter in Christianity.


As you know, the origin of these two festivals is that in ancient times, which dates back to Christianity, the change in the momentum of the sun throughout the year was regarded as a symbol of God's work.


In ancient times, the time when the sun maximizes its brilliance (summer solstice, late June, mid-May lunar calendar) is the time of "revival", that is, nature plays a hymn and shows off its splendid beauty. It was considered time. In other words, I thought that the seeds sown would grow brilliantly around that time.


Correspondingly, there is the winter solstice (late December, mid-January of the lunar calendar). As the brilliant sun began to fade, nature thought it would end the season, storing energy and fertilizing its roots. We are preparing to show off our growth in the coming summer solstice.


That's why Christmas was the end of a long year, and at the same time, the ancient people thought that it was the time to show the first signs of the birth of the sun and the birth of new life on the earth.


These two periods had important meanings in ancient times. I say, because it was believed that the "God's message" would be bestowed at those two times. You modern people do not know the mysterious influence of the sun.


The ancients used to hold what is now called a séance for many days at that time. I received a lot of revelation at that time.


Therefore, those who play a leading role in our spiritual corps gather together to celebrate at this most important time (Christmas) in life, which is equivalent to birth. The beginning was a praise for the influence of the sun, but it is a kind of symbol (symbol), in effect the influence that life has on other life, the influence that matter has on other matter. , The influence that one planet has on other planets, etc. are included.


Especially this time of the year was chosen because the people who belonged to the earthly era of the spirits who cooperated with us had a religion based on the providence of nature. The celebration of the birth of the sun was the greatest celebration for us in the old days.


It's just the beginning of a new year. It is the end of the four seasons and the beginning of a new one.


Since such a celebration was once held on the ground, it was decided to celebrate it in the spirit world as well. Of course, it now has a spiritual meaning. In other words, instead of celebrating the birth of a new life, the purpose is to pull it up from the earth and restore its spiritual power to bring new light to the earth.


The members of the spirit group who are now engaged in this work belonged to an old people who did not know Western civilization during the earthly era. This is an opportunity to return to the original world of affiliation.


When returning, we will open something like a council, report on the progress of our spirit group, and discuss how far we went as planned and where we did not. At the same time, we will discuss new plans. It is also at that time that we meet the people of the shrine who sent us to the ground.


There is a male figure of Jesus of Nazareth in it. Jesus is still involved in a great business that teaches mankind the ancient truth, that is, "love is the fulfillment of providence." The appearance of Jesus as he encourages us to push forward with new powers, new hopes, new visions, and new purposes by saying the words that are in line with our achievements. Hopefully you can worship, hear and feel your voice and its great love ...


Of course, it is not Jesus who is being celebrated to the throne of God by Christianity. It is a great spirit that works on humankind through countless tools.


It is a short period of time to stay in the original world, but during that time I will be immersed in the energy full of vitality, power and beauty.


When you immerse yourself in it, you can feel what life is. I will say that with a humble feeling. There is no feeling of looking good.


Even if all of the best paintings in the world, the best inspiration and artistic skills of the material world, and the deep and magnificent beauty of nature are all put together into one, the majestic beauty of my original world Compared to the actual situation, it is only a poor reflection.


When an artist is immersed in inspiration, he realizes that it is very unlikely that he can express it with his own paints, and seeks colors to express the rich beauty that he felt in his soul. But it doesn't exist anywhere on earth. Spiritual truth and beauty cannot be expressed in physical terms.


How can I express my spiritual uplifting state in such a plane in language etc. It is the existence that gives off the brilliance of the spirit from the whole body. (See note at the end of the chapter)


Full of wisdom, comprehension, mercy and kindness, we know everything before being sued by humans, read in our hearts, understand the movements of our hearts, and know all about successes and failures.


The quote of love (love is the fulfillment of providence), which is the basis of all religions and the sum of the teachings of Jesus, is in the name of the Spirit, the Lord of All Life and the Infinite Creator. It declares the truth.


Thus, we return to our original spiritual state and enjoy the original environment of brilliance, joy, brilliance, laughter, abundance, sublime and majesty. Immerse yourself in it, enjoy its joy, and regain the spectacular state that is quite commonplace for us. That is our celebration.


After receiving advice, we were deeply moved, refreshed, rejuvenated, and revived completely both physically and mentally. And dispel the fog and resume work to shine the light of truth.


It is not that the spirit of love is not unveiled even during the Christmas season on earth. It takes the form of kindness and forgiveness, and is expressed as the spirit of alms. It can be seen in the fact that old relationships are warmed up, the ties are confirmed, and those who are separated meet together, and it also makes us decide to forget the old grudges.


However, it is unfortunate that a large number of animals are killed prior to that. The silent child of God is a futile sacrifice. How sad it is that the birth of Christ, the "prince of peace," is celebrated by such a horrific slaughter.


Why must the blood of innocent animals be shed to celebrate peace? This is exactly the crucifixion of the earthly world. To celebrate peace by forcing innocent animals to sacrifice blood ...


One day love, compassion, mercy and responsibility will move humans and change their attitude towards animals seeking help. Only when those qualities are demonstrated will the relentless bloodshed, cruel and futile experiments on innocent animals cease. True peace will come to the earth, and the wolf will lie alongside the lamb.


Translator's Note ──Silver birch is often referred to as "shining ones". It is an "eight million gods" in Japan and an "angel" in the West, and its existence is described in an anime style in the third volume of "Life Beyond the Veil" <Heavenly Government Office>.


However, it should be noted that the communication spirits Arnell and Silver Birch are talking about the earth god world, that is, the creation world of the earth, above which is the sun god world, and above that. There is a galactic divine world to which the solar system belongs, there is also a divine world on the scale of several nebula, and finally (at least in theory) there is a divine world of the entire universe.


Silver Birch uses the universe including its inner world as Cosmos and the physical universe as Universe. However, it also says that the cosmos is infinite and edgeless.


When this happens, human poor brain miso can no longer keep up. Even the Arnell spirit is about to lose himself, so let's stop expanding our imagination anymore.


There is such a background in the fact that Silver Birch said earlier that "I am humble and I have no feeling of looking good". It is a story that transcends "modesty" and so on.

Wednesday, December 22, 2021

シアトルの冬 〝後なる者、先になること多し〟    "Late, often ahead" Life beyond the veil



〝後なる者、先になること多し〟      

 ベールの彼方の生活  「靴職人」 G.V.オーエン著

  靴直しを生業としていた男が地上を去ってこちらへ来た。なんとか暮らしていくだけの収入があるのみで、葬儀の費用を支払ったときは一銭も残っていなかった。こちらで出迎えたのもほんの僅かな知人だけだったが彼にしてみれば自分ごとき身分の者を迎えにわざわざ地上近くまで来て道案内してくれたことだけで十分うれしく思った。


案内されたところも地上近くの界層の一つで、決して高い界層ではなかった。が今も言った通り彼はそれで満足であった。というのも、苦労と退屈と貧困との闘いの後だけに、そこに安らぎを見出し、その界の興味深い景色や場所を見物する余裕もできたからである。彼にとってはそこがまさに天国であり、みんなが親切にしてくれて幸福そのものだった。

 ある日のこと──地上的に言えばのことであるが──彼の住まいのある通りへ一人の天使が訪れた。中をのぞくと彼は横になって一冊の本をどこということなく読んでいる。その本は彼がその家に案内されてここがあなたの家ですと言われて中に入った時からそこに置いてあったものである。天使が地上時代の彼の名前──何と言ったか忘れたが──を呼ぶと彼はむっくと起き上がった。

 「何を読んでおられるのかな?」と天使が聞いた。

 「別にたいしたものじゃありません。どうにかこうにか私にも理解できますが、明らかにこの界の者のための本ではなく、ずっと高い界のもののようです」と男は答えた。

 「何のことが書いてあるのであろう?」

 「高い地位、高度な仕事、唯一の父なる神のために整然として働く上層階の男女の大霊団のことなどについて述べてあります。その霊団の人々もかつては地上で異なった国家で異なった信仰のもとに暮らしていたようです。話しぶりがそれを物語っております。

しかしこの著者はもうこの違いを意識していないようです。長い年月の修養と進化によって今では同胞として一体となり、互いの愛情においても合理的理解力においても何一つ差別がなくなっております。目的と仕事と願望において一団となっております。こうした事実からこの本はこの界のものではなく、遥か上層界のものと判断するわけです。そのうえこの本には各霊団のリーダーのための教訓も述べられているようです。

というのは、政治家的性格や統率者的手腕、リーダーとしての叡知、等々についての記述もあるからです。それで今の私には興味はないと思ったわけです。遠い遠い将来には必要となるかもしれませんけど…。一体なぜこんな本が私の家に置いてあったのか、よく判りません」

 そこで天使は開いていたその本を男の手から取って閉じ、黙って再び手渡した。それを男が受け取った時である。彼は急に頬を赤く染めて、ひどく狼狽した。その表紙に宝石を並べて綴じられた自分の名前があるのに気付いたからである。戸惑いながら彼はこう言った。

 「でも私にはそれが見えなかったのです。今の今まで私の名前が書いてあるとは知りませんでした」

 「しかし、ご覧の通り、あなたのものです。ということは、あなたの勉強のためということです。いいですか。ここはあなたにとってホンの一時の休憩所に過ぎないのです。もう十分休まれたのですから、そろそろ次の仕事にとりかからなくてはいけません。ここではありません。この本に出ている高い界での仕事です」

 彼は何か言おうとしたが口に出ない。不安の念に襲われ、しり込みして天使の前で頭を垂れてしまった。そしてやっと口に出たのは次の言葉だった。「私はただの靴職人です。人を指導する人間ではありません。私はこの明るい土地で平凡な人間であることで満足です。私ごとき者にはここが天国です」

 そこで天使がこう語って聞かせた。

 「そういう言葉が述べられるということだけで、あなたには十分向上の資格があります。真の謙虚さは上に立つ者の絶対的な盾であり防衛手段の一つなのです。それにあなたは、それ以外にも強力な武器をお持ちです。謙虚の盾は消極的手段です。あなたはあの地上生活の中で攻撃のための武器も強化し鋭利にしておられた。例えば靴を作る時あなたはそれをなるべく長持ちさせて貧しい人の財布の負担を軽くしてあげようと考えた。

儲ける金のことよりもそのことの方を先に考えた。それをモットーにしておられたほどです。そのモットーが魂に沁み込み、あなたの霊性の一部となった。こちらではその徳は決してぞんざいには扱われません。

その上あなたは日々の生活費が逼迫しているにも拘らず、時には知人宅の収穫や植えつけ、屋根ふきなどを手伝い、時には病気の友を見舞った。そのために割いた時間はローソクの灯りで取り戻した。そうしなければならないほど生活費に困っておられた。そうしたことはあなたの魂の輝きによってベールのこちら側からことごとく判っておりました。というのも、こちらの世界には、私たちの肩越しに天界の光が地上生活を照らし出し、徳を反射し、悪徳は反射しないという、そういう見晴らしが利く利点があるのです。ですから、正しい生活を営む者は明るく照らし出され、邪悪な生活を送っているものは暗く陰気に映ります。

 このほかにも、あなたの地上での行為とその経緯について述べようと思えばいろいろありますが、ここではそれを措いておきます。それよりもこの度私が携えてきたあなたへのメッセージをお伝えしましょう。実はこの本に出ている界に、あなたの到着を待ちわびている一団が要るのです。霊団として組織され、すでに訓練も積んでおります。その使命は地上近くの界を訪れ、他界してくる霊を引き取ることです。

新参の一人一人についてよく観察して適切な場を選び、そこへ案内する役の人に引き渡すのです。もう何時でも出発の用意が出来ており、そのリーダーとなるべき人の到来を待つばかりとなっています。さ、参りましょう。私がご案内します」

 それを聞いて彼は跪き、額を天使の足元につけて涙を流した。そしてこう言った。「私にそれだけの資格があれば参ります。でも私にはとてもその資格はありません。それに私はその一段の方々を知りませんし、私に従ってくれないでしょう」

 すると天使がこう説明した。「私が携えてきたメッセージは人物の選択において決して間違いを犯すことのない大天使からのものです。さ、参りましょう。その一団は決してあなたの知らない方たちではありません。と言うのは、あなたの疲れた肉体が眠りに落ちた時あなたはその肉体から抜け出て、いつもその界を訪れていたのです。

そうです。地上に居る時からそうしていたのです。その界においてあなたも彼らといっしょに訓練をなさっていたのです。まず服従することを学び、それから命令することを学ばれました。お会いになれば皆あなたのご存知の方ばかりのはずです。彼らもあなたをよく知っております。大天使も力になってくれるでしょうから、あなたも頑張らなくてはいけません」

 そう言い終わると天使は彼を従えて、その家を後にし、山へ向かって歩を進め、やがて峠を超えて次の界へ行った。行くほどに彼の衣服が明るさを増し、生地が明るく映え、身体がどことなく大きく且つ光暉を増し、山頂へ登る頃にはその姿はもはやかつての靴直しのそれではなく、貴公子のそれであり、まさしくリーダーらしくなっていた。





"Late, often ahead"    Life beyond the veil III "Shoemaker"   George Vale Owen


A man who had a job of repairing shoes left the ground and came here. He had only enough income to live on, and he had no money left when he paid for the funeral. Only a few acquaintances were greeted here, but for him he was happy enough to come close to the ground to pick up someone of his own status and guide him.


He was guided to one of the planes near the ground, not a high plane. But as he said, he was happy with it. Only after the struggle of hardship, boredom and poverty, he found peace there and could afford to see the interesting scenery and places of the world. For him, that was heaven, and everyone was kind and happy.


One day-speaking on earth-an angel visited the street where he lived. Looking inside, he lays down and reads a book without any notice. The book has been there since he was guided to the house and was told that this was your house. When the angel called his name in the earthly era-I forgot what he said-he got up.


The angel asked, "What are you reading?"


"It's not a big deal. Somehow I can understand it, but obviously it's not a book for people in this world, it's a much higher world," the man replied.


"What is written?"


"It talks about high status, high work, and a large spirit group of men and women on the upper floors who work orderly for God the Father. The people of that spirit group were once different in different nations on earth. It seems that he lived on the basis of his faith.


But this author doesn't seem to be aware of this difference anymore. After many years of training and evolution, we are now united as brothers and sisters, and there is no discrimination in mutual affection or rational understanding. We are united in purpose, work and aspirations. From these facts, it is judged that this book is not from this world, but from the far upper world. Moreover, the book seems to contain lessons for the leaders of each spirit group.


Because there is also a description of politician character, commander skill, wisdom as a leader, and so on. That's why I thought I wasn't interested in it now. It may be needed in the distant and distant future ... I'm not sure why such a book was in my house. "


There, the angel took the open book from the man's hand, closed it, and silently handed it over again. It was when the man received it. He suddenly dyed his cheeks red and was terribly upset. He noticed that he had his name on the cover, which was bound with jewels side by side. Confused, he said:


"But I couldn't see it. I didn't know that my name was written until now."


"But as you can see, it's yours. That's for your study. Okay. This is just a temporary resting place for you. I've had enough rest. So it's time to get to the next job. It's not here. It's a job in the high world in this book. "


He tried to say something, but he didn't say anything. He was anxious and sneaked in and hung his head in front of the angel. And finally I said the following words. "I'm just a shoemaker. I'm not a guide. I'm happy to be a mediocre person in this bright land. For someone like me, this is heaven."


There, the angel told me this.


"Just saying those words qualifies you for improvement. True humility is the absolute shield and defense of those who stand above you. And you are it. Besides, you have powerful weapons. The shield of humility is a reluctant means. You have also strengthened and sharpened the weapons for attacks in that earthly life. For example, when you make shoes, you I wanted to make it last as long as possible and reduce the burden on the poor people's wallets.


I thought about it before making money. That was the motto. That motto sank into your soul and became part of your spirituality. The virtue is never treated carelessly here.


What's more, you sometimes helped with harvesting, planting, roofing, etc. at acquaintances' homes, and sometimes visited sick friends, despite the tight daily living costs. The time I spent for that was regained with candlelight. I was so troubled with living expenses that I had to do so. All that was known from this side of the veil by the brilliance of your soul. For, this world has the advantage that the light of the heavens illuminates the earthly life over our shoulders, reflects the virtue, and does not reflect the vices. Therefore, those who live the right life are illuminated brightly, and those who lead an evil life appear dark and gloomy.


In addition to this, there are various things that you would like to describe your actions on the ground and their circumstances, but here we will take measures. Instead, let me give you a message that I have brought to you. In fact, the world in this book needs a group waiting for your arrival. It is organized as a ghost group and has already been trained. Its mission is to visit the world near the earth and take over the ghosts that are passing away.


Observe each newcomer closely, choose an appropriate place, and hand it over to the person who guides you there. We are always ready to leave and are just waiting for someone to be the leader. Let's visit. I will guide you. "


When he heard it, he knelt and put his forehead at the angel's feet and wept. And he said: "If I have that qualification, I'll come, but I don't have that qualification. And I don't know the people at that level, and they won't follow me."


Then the angel explained: "The message I have brought is from an archangel who never makes mistakes in choosing a person. Let's come. The group is by no means strangers." When your tired body fell asleep, you got out of it and always visited the world.


that's right. I've been doing that since I was on the ground. You were training with them in the world. I learned to submit first and then to order. If you meet, everyone should know you. They also know you very well. The Archangel will help you too, so you have to do your best too. "


After saying so, the angel followed him, left the house, walked toward the mountain, and eventually crossed the pass and went to the next world. The more he went, the brighter his clothes, the brighter the fabric, the bigger and brighter his body, and by the time he climbed the summit, his appearance was no longer that of his former shoemaker, but that of Takako. It was just like a leader.

Tuesday, December 21, 2021

シアトルの冬 神とは何か What is God?





〔スピリチュアリストの中にもシルバーバーチの説く神の概念が理解できない人がいるようである。次の質疑応答が参考になるであろう〕

質疑応答

―大霊というのは「誰」なのでしょうか「何」なのでしょうか。あらゆるものに内在する愛、愛の精神ないしは情でしょうか。


大霊とは宇宙の自然法則です。全生命―物質界のものと霊界のもの全て―の背後の創造的エネルギーです。完全なる愛であり、完全なる叡智です。それが全宇宙のすみずみまで行きわたっているのです。人間の知り得た限りの小さなものであろうと、まだ物質界には明かされていないものであろうと、同じです。

あらゆる生命体に大霊が充満しています。あらゆる存在に大霊が内在しています。あらゆる法則の中にも大霊が内在しています。大霊は大霊です、生命です、愛です、全てです。従僕に過ぎないわれわれが一体どうして主人を表現できましょう? ちっぽけな概念しか抱けないわれわれが、どうして広大無辺の存在を表現できましょう?

 

―スズメ一羽が落ちて死ぬのも大霊はご存じということですが、この地球上の全人口の一人一人の身の上に起きることを神はどうやって知り得るのでしょうか。ましてや、すでに他界した数え切れない人たちの身の上のことまで果たして知り得るのでしょうか。


人間が「神」と呼んでいるのは実は宇宙の自然法則のことです。私の言う「大霊」です。大霊は万物の生命の中に内在しております。生命の全てが大霊であると言ってもよろしい。生命そのものはその事を自覚していますから、大霊は全生命のことを知っていることになります。スズメの生命も大霊ですから、大霊はスズメが落ちるのを知っていることになります。大霊は風にそよぐ木の葉でもありますから木の葉も大霊であることになります。

地上界の全て、霊界の全て、宇宙間のもの全て、そしてまだあなた方に知らされていない世界を通じて、大霊の法則が絶対的に支配しております。その法則から離れて何一つ生じません。全てが法則の範囲で生じていますから、大霊は全てを知っていることになるわけです。


―あなたは、大霊はあらゆるものの中に存在する、全存在の根源である、愛にも憎しみにも、叡智の中にも愚かさの中にも存在する、とおっしゃっています。その論法でいくと、間違ったことをする人間も正しいことをする人間も大霊の摂理の中で行動していることになります。同じことが戦争と憎しみを煽動する者と平和と愛を唱道する者とについても言えるように思います。となると誰一人として神の摂理を犯す者はいないことになりますが、この矛盾をどう説明されますか。


一方に「完全なるもの」があり、他方に「不完全なるもの」があります。しかし、不完全なるものもその内部に完全性の種子を宿しております。なぜなら完全性は不完全性から生じるものだからです。完全性は完全性から生まれるのではなくて不完全性から生まれるのです。

生命の旅路は進化です。進歩です。向上を求めての葛藤です。発達・発展・拡大・拡張です。あなた方が善だとか悪だとか言っているのは、その旅路における途中の段階の高い低いの善に過ぎません。終着点ではありません。 
あなた方の判断はその中途の不完全な理解力によって行われているのであって、善だと言ってもその段階での善であり、悪だと言ってもその段階での悪に過ぎません。その段階での判断に過ぎません。 
その時の事情との関連で判断した結果であって、その事情から離れればまた別の判断をするかも知れません。しかし、いかなる事情にも大霊が宿っているということです。

―すると地震にも大霊が関わっているのでしょうか。

大霊とは法則です、摂理です。それが全てを支配しています。摂理に関わりなく生じるものは何一つありません。

地震、雷、嵐―こうしたものが地上の人間の理解力を惑わしていることは私もよく承知しております。しかし、それらも大霊の支配する宇宙で発生しているものの一部です。 
宇宙は、そこに生を営む者が進化するように、やはり進化しています。中でもこの物質界は完全からほど遠い存在です。まだまだ完全性には届きません。これからも高く高く進化して行くのです。

―大霊も進化しているということでしょうか。

それは違います。大霊は摂理であり、その摂理は完ぺきです。ただ、物質界で顕現している部分が「顕現の仕方」において進化しつつあるということです。その点をよく理解してください。 
地球も進化していて、地震や雷などの天変地異はその進化のしるしであるということです。地球は火焔と嵐の中で誕生して、今もなお完成へ向けてゆっくりと進化しているのです。

日の出と日の入りの美しさ、夜空に輝く天の川の美しさ、小鳥のさえずりの愉しさに大霊の存在を偲びながら、雷雨や嵐や稲妻は大霊とは関係ないというのでは理不尽です。全ては大霊の法則の働きによって生じているのです。

その意味では、堕落した人間や同胞に害を及ぼすような人間も大霊の責である、と言ってもあながち間違いではありません。しかし忘れないでいただきたいのは、人間の一人一人に、霊性の進化の程度に応じてそれ相応の自由意志が与えられているということです。 
霊的段階を高く上れば上るほど、自由意志を行使できる範囲が広くなります。つまり現在のあなたは、霊的に言えばそこまでが限界ということです。が、その段階で生じる困難や障害は、大霊の一部を宿しているが故に全てを克服できるのです。

霊は物質に優ります。霊が王様で物質は従僕です。霊は全てに優ります。全生命が生み出されるエッセンスです。霊は生命であり、生命は霊です。

シルバーバーチ


[It seems that some spiritualists do not understand the concept of God that Silver Birch preaches. The following questions and answers will be helpful]

Question-and-answer session

-Who is the spirit and what is it? Is it the love, the spirit of love, or the affection that is inherent in everything?

The spirit is the natural law of the universe. The creative energy behind all life-everything in the physical and spiritual world. It is perfect love and perfect wisdom. It is pervading every corner of the universe. It's the same whether it's as small as humans know or it hasn't been revealed to the physical world yet.

All life forms are filled with spirits. The spirit is inherent in every being. The spirit is inherent in every law. The ghost is the ghost, life, love, everything. How can we, who are just servants, express our master? How can we, who can only hold a tiny concept, express the existence of vastness?

-The spirit knows that a sparrow will fall and die, but how can God know what happens to each and every one of the entire population on this planet? What's more, can we really know the personalities of countless people who have already passed away?

What humans call "God" is actually the natural law of the universe. This is what I call the "great spirit." The spirit is inherent in the life of all things. It can be said that all of life is a spirit. Since life itself is aware of that, the spirit knows all life. Since the life of a sparrow is also a ghost, the ghost knows that the sparrow will fall. Since the spirit is also a leaf that sways in the wind, the leaf is also a spirit.

Through all the earthly worlds, all the spirit worlds, all the things between the universes, and the world that you have not yet known, the Law of the Spirit is absolutely in control. Nothing happens apart from that law. Everything happens within the bounds of the law, so the ghost knows everything.

-You say that the ghost is in everything, the source of all beings, in love and hate, in wisdom and in stupidity. According to that reasoning, both the person who does the wrong thing and the person who does the right thing are acting in the providence of the spirit. I think the same can be said for those who incite war and hatred and those who advocate peace and love. Then no one violates God's providence, but how do you explain this contradiction?

One is "perfect" and the other is "incomplete". However, even the imperfect ones have the seeds of perfection inside. Because perfection comes from imperfections. Completeness does not come from perfection, but from imperfections.

The journey of life is evolution. It's progress. It is a conflict for improvement. Development / development / expansion / expansion. What you say good or bad is only the high and low good of the middle of the journey. It's not the end point. Your judgment is made by the incomplete understanding in the middle, and even if it is good, it is good at that stage, and if it is bad, it is only evil at that stage. .. It's just a decision at that stage. It is the result of making a judgment in relation to the circumstances at that time, and if you move away from that circumstances, you may make another judgment. However, it means that the spirit dwells in any circumstances.

-Then, is the spirit involved in the earthquake?

The spirit is a law, providence. It controls everything. Nothing happens regardless of providence.

Earthquakes, lightning, storms-I am well aware that these things are misleading the understanding of humans on earth. But they are also part of what is happening in the spirit-dominated universe. The universe is evolving, just as the people who live there evolve. Above all, this material world is far from perfect. It still doesn't reach completeness. It will continue to evolve high and high.

-Is it that the spirit is also evolving?

that's wrong. The spirit is providence, and that providence is perfect. However, the part that is manifested in the material world is evolving in the "method of manifestation." Please understand that point well. The earth is also evolving, and natural disasters such as earthquakes and lightning are signs of its evolution. The Earth was born in flames and storms and is still slowly evolving towards completion.

It is unreasonable to say that thunderstorms, storms and lightning have nothing to do with the spirit, while remembering the existence of the spirit in the beauty of sunrise and sunset, the beauty of the Milky Way shining in the night sky, and the joy of chirping birds. Everything is caused by the work of the laws of the spirit.

In that sense, it is not a mistake to say that the ghost is responsible for the fallen humans and those who do harm to their compatriots. But keep in mind that each human being is given the appropriate free will, depending on the degree of spiritual evolution. The higher the spiritual stage, the wider the range in which you can exercise your free will. In other words, you are now the limit, spiritually speaking. However, the difficulties and obstacles that arise at that stage can be overcome because they contain a part of the spirit.

Spirits are superior to matter. The spirit is the king and the substance is the servant. The spirit is superior to everything. It is the essence that creates all life. The spirit is life, and life is the spirit.

Silver Birch

Sunday, December 19, 2021

シアトルの冬 霊的進化の大道 you are on the path of spiritual growth . "




愛情は愛情を呼び、

憎しみは憎しみを呼ぶというのが原則ですが、

進化の程度が低いほど反応も少なくなります。

あなたの心に怒りの念があるということは、

それはあなたの人間的程度の一つの指標であり、

進歩が足りないこと、

まだまだ未熟だということを意味しているわけです。

あなたの心から怒りや悪意、

憎しみ、激怒、ねたみ、そねみ等の念が消えた時、

あなたは霊的進化の大道を歩んでいることになります


シルバーバーチ


The principle is that love calls love and hatred calls hatred,
but the less evolved, the less reaction.

Being angry in your mind is an indicator of your human level,
which means that you are lacking in progress
and that you are still immature.

When anger, wickedness, hatred, rage, jealousy, envy, etc.
disappear from your heart, you are on the path of spiritual growth"

Silver Birch

Monday, December 13, 2021

シアトルの冬 地上へ誕生してくる時、魂そのものは地上でどのような人生を辿るかをあらかじめ承知しております。 When born on the earth, the soul itself knows in advance what kind of life it will follow on the earth.






 施しを受けるよりも施しを授ける方が幸せです。証拠を目に見ず耳に聞くこともなく、それでもなおこの道にいそしむことができる人は幸せです。あなた方のまわりには、あなた方より幸せの少ない人々に愛の手を差し伸べることを唯一の目的とする高級霊の温かみと輝きと行為と愛があります。 
 地上へ誕生してくる時、魂そのものは地上でどのような人生を辿るかをあらかじめ承知しております。潜在的大我の発達にとって必要な資質を身につけるうえでそのコースがいちばん効果的であることを得心して、その大我の自由意志によって選択するのです。

 その意味であなた方は自分がどんな人生を生きるかを承知のうえで生まれて来ているのです。その人生を生き抜き困難を克服することが内在する資質を開発し、真の自我──より大きな自分に、新たな神性を付加していくのです。

その意味では〝お気の毒に・・・〟などと同情する必要もなく、地上の不公平や不正に対して憤慨することもないわけです。

こちらの世界は、この不公平や不正がきちんと償われる世界です。あなた方の世界は準備をする世界です。私が〝魂は知っている〟と言う時、それは細かい出来事の一つひとつまで知り尽くしているという意味ではありません。どういうコースを辿るかを理解しているということです。

その道程における体験を通して自我が目覚め悟りを開くということは、時間的要素と各種のエネルギーの相互作用の絡まった問題です。例えば予期していた悟りの段階まで到達しないことがあります。するとその埋め合わせに再び地上へ戻って来ることになります。

それを何度も繰り返すことがあります。そうしているうちにようやく必要な資質を身につけて大我の一部として融合していきます。

 自分が果たしてどの程度の人間か、どの程度進化しているかを自分で判断することは、今のあなた方には無理なことです。判断を下す手段を持ち合わせないからです。人間は霊的視野で物を見ることが出来ません。四六時中物的視角で物事を考えているために、判断がことごとく歪んでおります。

魂への影響を推し量ることができない。そこが実はいちばん大切な点です。肉体が体験することは魂に及ぼす影響次第でその価値が決まります。魂に何の影響も及ぼさない体験は価値がありません。霊の力を無理強いすることは許されません。神を人間の都合の良い方向へ向けさせようとしても無駄です。
 
神の摂理は計画通りに絶え間なく作用しています。賢明なる人間──叡知を身につけたという意味で賢明な人間は、摂理に文句を言う前に自分から神の無限の愛と叡知に合わせていくようになります。

 そうした叡知を身につけることは容易なことではありません。身体的、精神的、霊的苦難が伴います。この三つの要素のうちの二つが絡むこともあれば三つが全部絡むこともあります。

霊性の開発は茨の道です。苦難の道を歩みつつ、後に自分だけの懐かしい想い出の標識を残していきます。魂の巡礼の旅は孤独です。行けば行くほど孤独さを増していきます。

 しかし、利己的生活や無慈悲な生活にそれ相当の償いがあるように、その霊性開発の孤独な道にもそれなりの埋め合わせがあります。悟りが深まるにつれて内的生命、内的輝き、内的喜び、内的確信がいっそうその強さを増していくのです。

生命現象の全てが拠り所とする内的実在界の実相を味わい、神の愛の温もりをひしひしと実感するようになります。それが容易に成就されるとは私は一度も言っておりません。最高の宝、最も豊かな宝は、最も手に入れ難いものです。しかもそれは自らの努力によって自分一人で獲得していかねばならないのです。
シルバーバーチ
 

It is happier to give alms than to receive alms. Those who can still get on this path without seeing or hearing the evidence are happy. Around you are the warmth, brilliance, deeds, and love of the high spirits, whose sole purpose is to reach out to those who are less happy than you.


When born on the earth, the soul itself knows in advance what kind of life it will follow on the earth. Choose according to the free will of the self, knowing that the course is the most effective in acquiring the qualities necessary for the development of the potential self.


In that sense, you are born knowing what kind of life you will live. Surviving that life and overcoming the difficulties develops the inherent qualities and adds a new divinity to the true ego-the larger self.


In that sense, there is no need to sympathize with "I'm sorry ..." and I don't have to resent the indignation and injustice on the ground.


This world is a world where this injustice and injustice is properly compensated. Your world is a world of preparation. When I say "the soul knows", it does not mean that I know every single detail. It means that you understand what kind of course you will follow.


Awakening and enlightenment of the ego through the experience of the journey is a problem involving the interaction of time elements and various energies. For example, you may not reach the stage of enlightenment you expected. Then, to make up for it, he will return to the ground again.


It may be repeated many times. In the meantime, we will finally acquire the necessary qualities and integrate them as a part of ourselves.


It is impossible for you now to judge for yourself how much you are human and how much you have evolved. I don't have the means to make a decision. Humans cannot see things from a spiritual perspective. Because I think about things from a physical perspective all the time, all my judgments are distorted.


The effect on the soul cannot be estimated. That is actually the most important point. The value of what the body experiences depends on its effect on the soul. An experience that has no effect on the soul is worthless. It is not permissible to force the power of the spirit. It is no use trying to direct God in the direction that is convenient for humans.
Twice
God's providence is working constantly as planned. A wise man ── A wise man in the sense of having acquired wisdom will adapt himself to God's infinite love and wisdom before complaining about providence.


It is not easy to acquire such wisdom. It involves physical, mental and spiritual hardship. Two of these three elements may be involved, or all three may be involved.


Spiritual development is a thorny path. While walking down the path of hardship, I will leave a sign of my own nostalgic memories later. The pilgrimage journey of the soul is lonely. The more you go, the more lonely you become.


However, just as there is a considerable amount of compensation for selfish and ruthless lives, there is some compensation for the lonely path of spiritual development. As enlightenment deepens, inner life, inner brilliance, inner joy, and inner conviction become even stronger.


You will experience the reality of the inner real world on which all life phenomena are based, and you will feel the warmth of God's love. I have never said that it will be easily achieved. The best treasure, the richest treasure, is the hardest to get. Moreover, it must be acquired by oneself through one's own efforts.

   Silver Birch 

Friday, December 10, 2021

シアトルの晩秋 私はかつて地上で何年も生活し、       I used to live on earth for years and have spent thousands of years   




 私はかつて地上で何年も生活し、こちらへ来てからも(三次元の世界の数え方で言えば)何千年もの歳月を過ごしてきましたが、向上すればするほど宇宙の全機構を包括し大小あらゆる出来ごとを支配する大自然の摂理の見事さに驚嘆するばかりです。
その結果しみじみと思い知らされていることは、知識を獲得し魂が目覚め霊的実相を悟るということは最後はみな一人でやらねばならない──自らの力で〝ゲッセマネの園〟に踏み入り、そして〝変容の丘〟に登らねばならないのだということです。(第二章参照)

 悟りの道に近道はありません。代わりの手段もありません。安易な道を見つけるための祈りも儀式も教義も聖典もありません。いくら神聖視されているものであっても、そんな出来合いの手段では駄目なのです。師であろうと弟子であろうと新米であろうと、それも関係ありません。

悟りは悪戦苦闘の中で得られるものです。それ以外に魂が目覚める手段はないのです。私がこんなことを説くのは説教者ヅラをしたいからではありません。これまでに自分が学んだことを少しでもお教えしたいと望むからにほかなりません。

 さらに私は、一見矛盾するかに思えるかもしれませんが、人のために役立ちたいと望む人々、自分より恵まれない人々──病める人、肉親を失える人、絶望の淵にいる人、人生の重荷に耐えかねている人、疲れ果て、さ迷い、生きる目的を見失える人、等々に手を差しのべたいという願望に燃える人──要するに何らかの形で人類の福祉に貢献したいと思っている人が挫折しかけた時は、必ずやその背後に霊界からの援助の手が差し伸べられるということも知っております。

 時には万策尽き、これにて万事休すと諦めかけた、その最後の一瞬に救いの手が差し伸べられることがあります。霊的知識を授かった者は、いかなる苦境にあっても、その全生命活動の根源である霊的実相についての知識が生み出す内なる冷静、不動の静寂、千万人といえども我れ行かんの気概を失うようなことがあってはなりません。

 その奇特な意気に感じて訪れてくるのは血のつながった親類縁者──その人の死があなた方に死後の存続に目を開かせた霊たち── ばかりではありません。あなた方が地上という物質界へ再生してくるに際して神からその守護の役を命ぜられ、誕生の瞬間よりこの方ずっと見守り指導してきた霊もおります。

そのおかげでどれほどの成果が得られたか、それはあなた方自身には測り知ることはできません。しかし分からないながらも、その体験は確実にあなた方自身の魂と同時に、あなた方を救ってあげた人々の魂にも消えることのない影響を及ぼしております。

そのことを大いに誇りに思うがよろしい。他人への貢献の機会を与えて下さったことに関し、神に感謝すべきです。人間としてこれほど実り多い仕事は他にありません。

 愚にもつかぬ嫉妬心や他愛ない意地悪から出る言葉を気にしてはなりません。そのようなものはあなた方の方から心のスキを与えない限り絶対に入り込めないように守られております。霊の力は避難所であり、霊の愛は聖域であり、霊の叡知は安息所です。イザという時はそれを求めるがよろしい。

人間の心には裏切られることがありますが、霊は決して裏切りません。たとえ目には見えなくても常に導きを怠ることなく、愛の手があなた方のまわりにあることを忘れないでください。

 私としては、たった一言であっても、私の述べたことの中にあなた方の励みになり元気づけ感動させるものを見出していただければ、もうそれだけで嬉しいのです。私たちに必要なのは霊の道具となるべきあなた方です。豪華なビルや教会や寺院や会館ではありません。

それはそれなりの機能があることは認めますが、霊の力はそんな〝建物〟に宿るのではありません。〝人間〟を通して授けられるのであり、顕幽の巨大な連絡網のつなぎ手として掛けがえのない大切なものです。その道具たらんとして謙虚に一身を擲(ナゲウ)ってくれる人間一人の方が、そうした建造物全部よりも遥かに大切です。頑張ってください。

そしてこれからも機会を逃さず人のため、人のため、という心掛けを忘れないで下さい。世間の拍手喝さいを求めてはなりません。この世に生れてきたそもそもの目的を果たしているのだという自覚を持ち、地上に別れを告げる時が来た時に何一つ思い残すことのないよう、精一杯努力して下さい。

シルバーバーチ



I used to live on earth for years and have spent thousands of years (in terms of counting the three-dimensional world) since I came here, but the better I get, the more the whole mechanism of the universe I am just amazed at the magnificence of nature's providence, which governs all events, large and small.


As a result, what is known to be informed is that the acquisition of knowledge, the awakening of the soul, and the realization of the spiritual reality must all be done by one person at the end-stepping into the "Gethsemane Garden" by oneself, and It means that you have to climb the "Hill of Transformation". (See Chapter 2)


There is no shortcut to the path of enlightenment. There is no alternative. There are no prayers, rituals, doctrines, or scriptures to find an easy path. No matter how sacred it may be, such a ready-made method is useless. It doesn't matter if you're a teacher, a disciple, or a newcomer.


Enlightenment is gained in a struggle. There is no other way for the soul to awaken. I preach this not because I want to be a preacher. It's just because I want to teach you what I've learned so far.


Moreover, I may seem contradictory, but those who want to help others, those who are less fortunate than me-the ones who are sick, the ones who lose relatives, the ones who are in despair, the ones who live. Those who cannot bear the burden of human beings, those who are exhausted, lost, those who lose sight of the purpose of life, etc. We also know that whenever a person is about to be frustrated, a hand of help from the spiritual world will be reached behind it.


Sometimes all the measures were exhausted, and I was about to give up when I took a rest, and in the last moment I could reach out to help. Those who have been given spiritual knowledge, no matter what the predicament, are the inner calm, immovable silence, and even 10 million people who are created by the knowledge of the spiritual reality that is the source of all life activities. You must not lose your spirit.


It is not only the blood-related relatives who come with that strange spirit-the spirits whose death has opened your eyes to their survival after death-. There are spirits who have been commanded by God to protect you when you regenerate into the physical world of the earth, and have been watching over and guiding you since the moment of birth.


You cannot measure how much you have achieved because of it. But, unknowingly, the experience certainly has an indelible effect on your own soul as well as on the souls of those who have saved you.


I'm very proud of that. We should thank God for giving us the opportunity to contribute to others. No other job is as fruitful as a human being.


Don't worry about the words that come from unscrupulous jealousy and lonely meanness. Such things are protected from entering unless you give them a heartfelt feeling. Spiritual power is a shelter, spiritual love is a sanctuary, and spiritual wisdom is a haven. When you say Isa, you should ask for it.


The human mind can betray, but the spirit never betrays. Remember that the hands of love are around you, always guiding you, even if you are invisible.


For me, I would be happy if you could find something that encourages, encourages, and impresses you in what I have said, even if it is just one word. What we need is you who should be spiritual tools. It is not a luxurious building, church, temple or hall.


I admit that it has some function, but the power of the spirit does not reside in such a "building". It is bestowed through "human beings" and is an irreplaceable and important linker of the huge communication network of the ghost. One person who humbly squeezes himself as a tool is far more important than all such structures. Please do your best.


And don't miss the opportunity to keep in mind that it is for people and for people. Don't ask for the applause of the world. Be aware that you are fulfilling the original purpose of being born in this world, and do your best not to forget anything when it is time to say goodbye to the earth.


Silver Birch

Wednesday, December 8, 2021

シアトルの晩秋 ”摂理への従順〟"obedience to providence."



シルバーバーチの霊訓4章 

まえがき

 霊的交信と言う不安定な関係を永年にわたって維持し続けている数多くの優れた支配霊の中でも、ハンネン・スワッハー・ホームサークルの霊言霊媒モーリス・バーバネルの支配霊シルバーバーチほど広く愛され、しかるべき敬意を受けている霊はまずいない。

 本書の目的はそのシルバーバーチの膨大な霊言の記録の中から、今なお霊的実在の理解へ向けて刻苦している人類にとって不滅の意義をもつシルバーバーチならではの叡智の幾つかを選んでお届けすることである。

 私は当初、すでに出版されている霊言集の中から幾つかの主題に分けて抜粋しようと思った。つまり〝枕辺(ベッドサイド)のシルバーバーチ〟とでも呼ぶべきものが最初の構想だったのである。

 ところが、いざ手がけてみると、シルバーバーチの霊言はそう簡単に扱えるものではないことが分った。大画家、大劇作家、大作曲家と同じく、シルバーバーチというのは常に人間的体験の重大なテーマを扱うか、永遠の普遍的真理を説き明かそうとしているかの、いずれかであることが分かった。

一見些細に思える問題について質問すると、シルバーバーチはすぐにそれを宇宙の大哲理の本流に繋がった支流として扱うのである。

 そこで私は、いっそのことその本流に足を踏み入れて、真理、死、恐怖心、愛、不滅性、人生の摂理、大霊すなわち神、その他いくつかの関連した問題についてのシルバーバーチの言葉を集めることにした。

 さてシルバーバーチの霊言の流暢(リュウチョウ)さについては今さら申し上げるまでもない。経験豊かなさるジャーナリスト(モーリス・バーバネル)の言葉を借りれば───

 「シルバーバーチの教えは言わば霊の錬金術、つまりアルファベットの二十六文字を操って輝かんばかりの美しい言葉を生み出す能力の典型である。年がら年じゅう物を書く仕事をしている人間から見れば、

毎週毎週ぶっつけ本番でこれほど叡智に富んだ教えを素朴な雄弁さでもって説き続けることそれ自体がすでに超人的であることを示している。

 ペンに生きる他のジャーナリストと同様、私も平易な文章ほど難しいものはないことを熟知している。誰しも単語を置き換えたり削ったり、文体を書き改めたり、字引や同義語辞典と首っぴきでやっと満足のいく記事ができあがる。

ところがこの〝死者〟は一度も言葉に窮することなく、スラスラと完璧な文章を述べていく。その一文一文に良識が溢れ、人の心を鼓舞し精神を昂揚し、気高さを感じさせる。

 シルバーバーチは宗教とは互いに扶助し合うことに尽きると言う。神とは自然法則であり、腹を立てたり復讐心をむき出しにする人間的な神ではないと説く。その言葉一つひとつにダイヤモンドの輝きに似たものがある。その人物像はまさしく〝進化せる存在〟であり、全人類への愛に満ち、世故に長けた人間の目には見えなくても、童子の如き心の持ち主には得心のいく真理を説き明かそうとする。迷える人類のために携えてきたメッセージは〝人のために自分を役立てなさい〟ということしかないと言いつつも、そのたった一つの福音の表現法はキリがないかに思えるほど多彩である。

 永年にわたってその霊言に親しんできた者として、ますます敬意を覚えるようになったこの名文家、文章の達人に私は最敬礼する」

 第一集の Teachings of Silver Birch(後注①)を読んだ英国新聞界の大人物の一人で政治家でもあるビーバーブルック卿 W.M.A. Beaverbrook は当時の交霊会の司会者であるハンネン・スワッハー(第一巻21頁参照)へ宛てた手紙の中で〝文章が実に美しい。そして私はその内容の純真・素朴さに心を打たれました〟と激賞している。

 第二集の More Teachings of Silver Birch (後注②)について Natal Daily News 紙は〝イギリスの言語をこれほど優しく、これほど簡潔に、これほど美しく操った書は滅多にない〟と論評し〝英語による表現の最高傑作の一つ〟として The Book of the Week (その週の推選図書)に推している。

また、その中の一節が〝これだけのものはチャーチルほどの名文家にも書けない〟と激賞されている。

 そしてこの度は Wisdom of Silver Birch (邦訳シリーズ第三巻)が Aberdeen Press and Journal 紙によって激賞され、同じくその文章表現の自在な躍動ぶりがチャーチルの名文にも匹敵すると述べられている。

 確かにシルバーバーチの訓えほど高尚にしてしかも難解さを感じさせない思想は、世界の大宗教家の訓えは別として、他に類を見ない。しかし同時にその大宗教家たちの思想も比肩し得ないものも兼ね具えている。それはシルバーバーチがわれわれの地上とは異なる次元の世界から語りかけていることにある。

 愛他精神と素朴さと叡智に満ち、汎神論に裏打ちされたその明晰な教訓は、常に人生における霊的要素と同胞との関係における慈悲心の大切さを強調する。そして〝無色の大霊〟と呼んでいる神に対する絶対的な奉仕の生活を唱道する。

 シルバーバーチには現代の聖人と呼ばれるアルバート・シュバイツァーに見られるのと同じ、苦しむ人類への献身的精神と全生命に対する畏敬が見られる。同時に(英国の詩人)シェリーの詩を一貫している洞察力の純粋さと、万物に同じ霊の存在を認める思想を見ることもできる。

しかしその二人の稀代の天才とも異なるものがある。二人は、作品と業績はさておくとして、その哲理に普通一般の人間の理解の及ばないものが時として見られるが、シルバーバーチは〝知〟に偏ることがない。繰り返し一貫して説くテーマは〝摂理への従順〟である。

 ではその摂理とは何か。それをシルバーバーチ自身に語っていただくことにしよう。

  一九五五年 ウィリアム・ネイラー




Silver Birch Spiritual Lessons Chapter 4

Preface

Among the many excellent ghosts that have maintained the unstable relationship of spiritual communication for many years, it is as widely loved and loved as the ghost of Maurice Barbanell, the ghost medium of the Hannen Swaffer Home Circle. Few spirits have received the respect they deserve.


The purpose of this book is to select some of the wisdom unique to Silver Birch, which has immortal significance for humankind, who is still struggling to understand the spiritual reality from the vast record of spiritual words of Silver Birch. It is to deliver.


Initially, I decided to extract some of the themes from the already published spiritual collection. In other words, what should be called "Bedside Silver Birch" was the first concept.


However, when I started working on it, I found that the spiritual words of Silver Birch were not so easy to handle. Like the great painters, playwrights, and composers, Silver Birch turns out to be either always dealing with the crucial themes of human experience or trying to explain the eternal universal truth. rice field.


When asked about a seemingly trivial problem, Silver Birch immediately treats it as a tributary to the mainstream of the cosmic philosophies.


So I went even further into the mainstream and gave Silver Birch's words about truth, death, fear, love, immortality, providence of life, the ghost or god, and some other related issues. I decided to collect it.


Now, it goes without saying that the fluency of the spiritual language of Silver Birch. In the words of an experienced journalist (Maurice Barbanell) ───


"Silver Birch's teachings are, so to speak, typical of spiritual alchemy, the ability to manipulate the twenty-six letters of the alphabet to produce beautiful, brilliant words. Seen by humans who write things year after year. palce,


It shows that it is already superhuman in itself to continue to preach such wisdom-rich teachings with simple eloquence in the production every week.


Like other journalists living in the pen, I know that nothing is as difficult as plain text. Everyone can replace or remove words, rewrite the writing style, and finally create a satisfying article with a dictionary or a synonym dictionary.


However, this "dead person" never gets sick of words and writes perfect sentences. Each sentence is full of decency, inspiring people's hearts, uplifting their spirits, and making them feel noble.


Silver birch says that religion is all about helping each other. He preaches that God is a natural law, not a human god who is angry and exposes revenge. Each word has something similar to the brilliance of a diamond. The image of the person is truly an "evolving being", full of love for all humankind.


Even if it is invisible to the eyes of a human being who is good at the world, he tries to explain the truth that he is good at to the owner of the heart like a child. Although the only message I have brought for the lost human beings is to "use me for the sake of others," the only way to express the gospel is so diverse that it seems to me that there is no end to it.


As a person who has been familiar with the spiritual words for many years, I would like to salute this master of writing, who has become more and more respectful. "


Sir Beaverbrook, one of the adults and politicians in the British newspaper world who read the first collection of Teachings of Silver Birch (Note 1), was the moderator of the séance at the time, Hannen Swacher (Volume 1). In the letter addressed to (see page 21), "the text is really beautiful, and I was impressed by the innocence and simplicity of the content".


Regarding the second collection, More Teachings of Silver Birch (Note 2), the Natal Daily News newspaper commented that "the English language is so gentle, so concise, and so beautifully manipulated" is rarely written in English. It is recommended in The Book of the Week as one of the best masterpieces of the expression by.


In addition, one of the passages is praised as "I can't write this much even for a famous writer like Churchill".


And this time, his Wisdom of Silver Birch (Volume 3 of the Japanese translation series) was praised by his Aberdeen Press and Journal newspaper, and it is also stated that the free movement of the sentence expression is comparable to Churchill's famous sentence. ..


Certainly, the idea that is as noble as the lesson of Silver Birch and does not make you feel difficult is unique, apart from the lesson of the world's major religions. However, at the same time, the ideas of the great religions are also incomparable. It is that Silver Birch speaks from a world of a different dimension than our earth.


Full of love and other spirits, simplicity and wisdom, its clear lessons, backed by pantheism, always emphasize the importance of compassion in the relationship between spiritual elements in life and compatriots. And he advocates a life of absolute service to God, which he calls the "colorless spirit".


Silver Birch has the same devotion to suffering humanity and awe for all life as seen in the modern saint Albert Schweizer. At the same time, we can see the innocence of insight that is consistent with (British poet) Sherry's poetry, and the idea of ​​recognizing the existence of the same spirit in all things.


However, there is something different from those two rare geniuses. Aside from their works and achievements, the two sometimes see things that are usually beyond the understanding of ordinary human beings, but Silver Birch is not biased toward "knowledge." The theme that I repeatedly and consistently preach is "obedience to providence."


Then what is that providence? Let's talk about it to Silver Birch himself.


1955 William Naylor