Life is one. The universe is one. There are no limits.
「宇宙はたった一つです。が、その中に無数の世界が存在するのです。生命はたった一つです。が、それも無数の段階があるのです。こうした霊的実在の問題を扱う際に直面するのが、言語の不便さです。大ざっぱで、ぎこちなくて、意を尽くしがたい、ただの符号(シンボル)にすぎないものを使用しなければなりませんので、わたしの本意が伝わりにくいのです。
生命は一つです。宇宙は一つです。そこには限界というものがありません。ここが宇宙の端っこですという、最先端がないのです。ですから、皆さんの視界から消え去った過去の人たちは、今もあなたと同じ宇宙の中で生き続けているのです。しかし、界層が異なります。波長の次元が異なります。次元の異なる意識の中で生活しているのです。それでいて、あなたと同じ場所にいるのです。その肉眼に見えないだけです。それはちょうど、あなた自身は気がつかなくても、あなたは今わたしの世界である霊界にいるのと同じことです。
生命のあらゆる側面が一つに融合しているのです。仕切り線というようなものはありません。その中に物的な側面と霊的な側面とが存在し、同じ場所で融合しているのです。
たとえてみれば、無線の周波のようなものです。あなたのいらっしゃる同じ位置に、周波数の異なる電波が無数に存在するのです。宇宙空間に充満しているのです。が、そのうちのどれをキャッチするかは、受信機の性能一つにかかっています。それと同じで、あなたは今の段階では物的波動に制約されています。それしかキャッチできないのです。霊視能力者というのは同じく光の波動でも物的なものとは次元の異なる、より精妙な波動をキャッチできる人のことです。霊聴能力者というのは、同じく音波でも物的なものを超えた、より繊細な波動をキャッチできる人のことです。すべてはその人の性能にかかっております。
さて、死後のことで、ぜひとも知っておいていただきたいのは、肉体を捨ててこちらの世界――生命の別の側面、いわゆる霊の世界へ来てみると、初めのうちは戸惑いを感じます。思いも寄らないことばかりだからです。そこで、しばらくは地上世界のことに心が引き戻されます。愛情も、意識も、記憶も、連想も、すべてが地上生活とつながっているからです。そこで、懐かしい場所をうろつきますが、何に触っても感触がなく、誰に話しかけても――我が家でも会社でも事務所でも――みんな知らん顔をしているので、一体どうなったのだろうと困惑します。自分が“死んだ”ことに気づかないからです。しかし、いつまでもその状態が続くわけではありません。やがて霊的感覚が芽生えるにつれて、実在への自覚が目覚めてまいります」
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