Friday, May 7, 2021

シアトルの春 シルバーバーチのスピリチュアルな法則  The UNIVERSE of SILVER BIRCH Frank Newman


  シルバーバーチのスピリチュアルな法則

宇宙と生命のメカニズム   フランク・ニューマン著

 

 私が判断している限りで言えば、シルバーバーチの教えは 「いったい自分とは何なのか、宇宙とは何なのか、そして全てを創造した大霊とは何なのかについての理解に必要な摂理と実在について」 現段階の人類に理解できるレベルのカギを与えてくれているものと思っています。

そして 「それが人類の全体像を明るく照らし出し、不可解に思えていたことを理解しやすくしてくれます」

 さらにシルバーバーチは、「学ぶ前に、それまでの知識を洗い直さないといけません」 と述べておりますが、これは 「余りに長い間進歩のブレーキとなってきた、誤った教え」 が幅を利かしてきた科学界にこそ、当てはまります。

この一節に象徴されるシルバーバーチの摂理に関する論説は、キリスト教会のドグマ主義の批判に偏っている嫌いがあるように私には思えるのです。

 大自然の摂理は、天地創造以来ずっと存在していたはずです。いったい人類は、シルバーバーチの言うように、どれほど 「間違った教え」 の重荷によって苦しめられてきたかを、じっくりと考えてみる必要があります。

科学の世界でも確かに 「時として脳だけが発達して精神と脳の発達が伴っていないことがあります。いわゆる〝知的人間〟ということになりますが、知的だから偉大であるとか立派であるということにはならない」 ことは事実です。
℘57
  従ってその狭い分野にのみ携わってきた少数の学者は、彼等なりにそれが全てだと思うわけですから、それを聞かされた者はシルバーバーチの言うように 「不可解なことを理解しやすくする」 カギだと信じがちです。 〈補注5〉


 〈訳者補注5〉
 米国の医師リチャード・ゲアバー博士は一九八八年発行の Vibrational Medicine の中で、本書の 『はじめに』で紹介した 《人体を構成す磁場》 (十八ページ) と原理的に同じイラストを公表して大きな反響を巻き起こした。

スピリチュアリズムに馴染んでいる者は 「ついに医学もここまで来たか」 といった感慨で受け止めたが、オーソドックスな医学にとっては青天の霹靂だった。

案の定、そのうち影が薄れ忘れられかけたが、一九九五年ころから息を吹き返し、意を強くしたゲアバー博士は、それをさらに進めて A Practical Guide to Vibrational Medicine と題した続編を二〇〇〇年に出している。

その中で博士は従来の宇宙観を 「ニュートン力学的機械論」 と呼び、宇宙を巨大な時計のようなものと考えることの間違いを指摘している。オーソドックスな医学によれば人体もうまくできた生物機械に過ぎず、心臓は血液を送り出すポンプ、腎臓はフィルタ―、筋肉と骨格は滑車で動く枠組みと見るので、極めて 「理解しやすい」 わけである。

著者は同じシルバーバーチの言葉でも、このように都合よく解釈することの危険を戒めている。


 シルバーバーチの言う 「いったい自分とは何なのか、宇宙とは何なのか、そして全てを創造した大霊とは何なのかについての理解に必要な摂理と実在についての知識」 を与えてくれるのは、スピリットからのインスピレーションと一体となった科学なのです。

つまり科学というのは、新たに発見される法則にインスピレーションによるお墨付きを与えねばならない立場にあるのです。

しかし、いったんそのインスピレーションを信じ込んでしまうと、それが絶対的な真理として固定観念化されてしまい、いつしか永遠の遺産として精神の一部となっていく危険性があります。

 ここでシルバーバーチの次の言葉を読み返してみる必要ががありそうです。

 「真理は閉ざされた心には入ることは出来ません。受け入れる用意のできた人の心にだけ居場所を見つけることが出来ます。真理は、大霊と同じく、無限に存在します。

このうちのどれだけを手にするかは、各自の受容能力によって決まります。受容能力が増せば、それだけ多くの真理を悟ることになります」

 真理の探究にあたっては次のシルバーバーチの言葉に改めて耳を傾けたいものです。

 「知識、真理、叡智、成長に限界がないことに気付いた時、あなたは真の意味で自由になるのです。

心の奥で間違いであることに気付いたもの、理性が反発するものを即座に捨て去ることができるようになった時、あなたは自由になるのです。新しい光に照らして間違いであることが分ったものを、恐れることなく捨て去った時に初めて自由になるのです」 


 そんな次第で、これからシルバーバーチの教えを引用して私なりの解釈を施していくわけですが、それは科学者として私がこれまでにスピリットの世界から受けたインスピレーションによる解釈であり、それを出来るだけ平易な用語で述べますので、

読者のみなさんも実在について私がどう理解しているかを〝直観〟してくださることを希望します。それがシルバーバーチが説いていることの真髄であると確信しています。

 つまりそれを完全に理解してくださる方は、全体としては極めて少数であろうことは覚悟の上で、ともかくも読者のみなさんに披歴して、お一人お一人のレベルで理解していただけば良いのではないかということです。
℘60 
 スピリチュアリズムが勃発して以来、ほぼ一世紀半にわたって多くの研究がなされ、確固たる証拠は歴然と存在するのですが、物的身体に宿った人間は物的必要性の追求に明け暮れているうちに、それを置き忘れてきました。宇宙の〝霊性〟などはどうでもよいのでしょう。

しかし私は、そうしたものの重要性に目覚めた読者のために、本書で自分自身について、そして自分が存在しているこの宇宙についての認識を提供したいと思います。

 シルバーバーチは 「どこでも霊的真理を説くことです。時には拒絶されたり、小バカにされたり、物笑いのタネにされたり、嘲笑の的にされたりすることもあるでしょう」 と述べていますが、これまでの求道の旅の体験から私は、自分こそそうした逆境のなかで霊的真理を説くべき立場にあることを自覚するようになりました。

もしも自分だけの持ち物として所有しているだけでいたら、シルバーバーチの言う 「せっかく授かった霊的知識が意図している生き方を実践していない」 ことになると気づいたのです。

 ですから、こうして私を霊的摂理を説かねばならないと駆り立てるのは、シルババーチの言葉を用いれば 「地上の至るところで人生の嵐のさなかにいる大霊の子らに、その嵐に耐え抜くための基盤、単なる気休めでない真実の心の支えを築かせてあげたい」 という願いなのです。

この霊的真理こそが喜びと幸せと落ち着きをもたらしてくれるからですが、同時に忘れてならないのは、霊的真理を知ったということは、それをどうするかという義務を伴う、ということだからでもあります。

 シルバーバーチは、それを〝埋め合わせの法則〟の一環と呼んでいますが、それは同時に 「無知が生み出す愚かな恐怖を追い出してくれます」 とも述べています。

そうした言葉の意味を次章からなるべく平易に説いてみたいと思います。それは、シルバーバーチのいう 「その人の手が届かないほど高度なものとなってはいけません。理解力が及ぶ範囲の一歩先を行く程度のものであらねばなりません。

その一歩一歩が人生の目的について、その実在性について、その基盤である永遠不変の原理について、その永遠の実相についてのより深い直感的な悟りを意味する」 からです。


 「全ての邪悪の根源にはその霊的摂理への無知が存在します」 とシルバーバーチは述べておりますが、一九二〇年頃から半世紀余りにわたってシルバーバーチが説いてくれた霊的摂理がほとんど理解されていないことは、世界全体のモラルの低下がそれを物語っております。

 その摂理の意味の重大性を本当に理解するまでは、人間はせっかくシルバーバーチが地球という故郷への通信回路を開いてくれた意義を理解したことにはなりません。

シルバーバーチは言います───「そこに私が大霊の摂理の重要性を強調する理由があります。

というのは、こうした摂理を理解することによって、あらゆる知識が調和するのです。これだけは科学者も哲学者も自由思想家も、その他いかなる分野の人間も反芻することは出来ないからです。

なぜならそれが大霊の永遠にして不変不易の働きの上に成り立っているからです」 そして 「それを吸収し全体像をつかむことが出来て初めて、人生の意義が理解できるのです」 と説いています。

 私が見たところでは、死後の存続という事実そのものは別として、半世紀余りにわたって説かれたシルバーバーチの霊言にちりばめられた叡知の多次元にわたる意味は、まだまだ咀嚼されていません。

それは 「あなた方自身、あなた方が存在している宇宙、そしてその想像主である大霊についての理解」 のレベルを一段高くしてくれる駆動力となるべき性質のものなのです。

 つまりシルバーバーチは人類全体の霊性の進化を視野に置いて、宇宙における人類の位地についての理解のレベルを一段高めることを意図しているのであって、多くの人が陥りがちな幻想の世界の話をしているのではありません。

理性をそなえた人類が、今自分が置かれている宇宙についての正しい認識なしに、どうして〝より高度な教え〟という漠然とした呼ばれ方をしているメッセージが理解できましょう? それが理解できたら、さらに一段高い意識レベルでの理解へ挑戦しましょう。

 『はじめに』 で述べましたが、私は人間と人生の謎の解明を求めて、読書と瞑想に耽った時期がありました。シルバーバーチの霊言集を始めとして哲学や科学の書を読みあさり、またそれらの関連性について瞑想し、理性的理解とインスピレーションに接しました。それらをこれから披露したいと思います。

 シルバーバーチは 「私たち霊団の者は霊的生命についての実相を語る使命を託されているのです。〝霊的〟 という用語にはどこか神秘的な意味合いが漂いますが、そういうものではなく実在そのものなのです」 と述べています。さらに───

 「あなた方は永遠に続く霊的巡礼の旅人です。その道案内としてたずさえていくのは理性であり、常識的分別であり、明晰な知性です。その一部が書物であり、多くの先人たちの生きざまです」

 「それゆえ皆さんは自分にいちばん訴えるもの───誰かがいいことが書いてあると言ったとか、神聖であるからとか、尊いものであるからとかではなく───自分の旅にとっていちばん役に立つと思うものを選ぶべきです」 とも述べています。

 僭越ながら私も、シルバーバーチにならって同じことを述べさせていただきます。


  The UNIVERSE of SILVER BIRCH by Frank Newman  
As far as I can tell, Silver Birch's teachings are "necessary to understand what you are, what the universe is, and what the spirit that created everything. About providence and reality ”I think it gives humankind the key to an understandable level at this stage.

And "it illuminates the whole picture of humanity and makes it easier to understand what seemed mysterious."

In addition, Silver Birch states, "Before learning, we must re-examine our knowledge", but this is broadly "a false teaching that has been a brake on progress for too long." This is true only in the scientific community, which has made good use of.

The editorial on Silver Birch's providence, symbolized by this passage, seems to me to be biased towards the criticism of dogmaism in the Christian Church.

The providence of nature must have existed since the creation of heaven and earth. Humanity, as Silver Birch says, needs to ponder how much it has been afflicted by the burden of "wrong teaching."

Even in the world of science, it is true that "sometimes only the brain develops and the mind and brain do not develop. It is a so-called" intelligent human being ", but it is great because it is intelligent. It does not mean that there is. "

Therefore, a few scholars who have been involved only in that narrow field think that it is all in their own way, and those who hear it, as Silver Birch says, "make it easier to understand the mystery." It's easy to believe that it's the key. <Supplementary note 5>

<Translator's Supplementary Note 5>
In his Vibrational Medicine published in 1988, Dr. Richard Geerber, a US doctor, used the same illustration as "Magnetic Fields Constituting the Human Body" (page 18) introduced in "Introduction" of this book. It was announced and caused a great response.

Those who are familiar with spiritualism took it with the impression that "medicine has finally come to this point", but for orthodox medicine it was a blue sky.

Sure enough, the shadow was about to fade, but Dr. Geerber, who came back to life from around 1995 and became more motivated, went further and made two sequels entitled A Practical Guide to Vibrational Medicine. It was released in XX years.

In it, he calls the conventional view of the universe "Newtonian mechanics" and points out the mistake of thinking of the universe as a giant clock. According to orthodox medicine, the human body is nothing more than a well-made biomachine, the heart is a pump that pumps blood, the kidneys are filters, and the muscles and skeleton are pulley-driven frameworks, so it is extremely "easy to understand." ..

The author warns of the danger of such a convenient interpretation of the same Silver Birch language.

It gives us what Silver Birch says, "knowledge of providence and reality needed to understand what we are, what the universe is, and what the spirit that created everything is." Is a science that is integrated with inspiration from the spirit.

In short, science is in a position to endorse newly discovered laws with inspiration.

However, once you believe in that inspiration, it becomes stereotyped as an absolute truth, and there is a danger that it will eventually become a part of the spirit as an eternal heritage.

It seems necessary to read back the following words of Silver Birch here.

"Truth cannot enter into a closed heart. You can find a place only in the heart of a person who is ready to accept. Truth, like the spirit, exists infinitely.

How much of this you get depends on your receptiveness. The more receptive you are, the more truth you will realize. "

In the search for truth, I would like to listen to the following words of Silver Birch again.

"When you realize that there is no limit to knowledge, truth, wisdom, and growth, you are truly free.

You are free when you can instantly throw away what you realize is wrong in your heart, and what your reason repels. Only when you don't be afraid to throw away what you find wrong in the light of new light will you be free. "

Depending on that, I will quote the teachings of Silver Birch and give my own interpretation, but as a scientist, it is an interpretation based on the inspiration I have received from the world of spirit, and I can do it. I will only describe it in plain language, so

I hope that readers will also "intuition" how I understand reality. I am convinced that is the essence of what Silver Birch is preaching.

In other words, the number of people who fully understand it should be very small as a whole, and anyway, if you give a presentation to the readers and understand it at the level of each person. Isn't it good?

Much research has been done over almost a century and a half since the outbreak of spiritualism, and there is clear evidence, but while humans in the physical body are devoted to pursuing physical needs, I left it behind. I don't care about the "spirituality" of the universe.

But for readers who have awakened to the importance of such things, I would like to provide this book with an awareness of myself and of this universe in which I exist.

Silver Birch says, "It's about preaching spiritual truth everywhere. Sometimes it's rejected, ridiculed, ridiculed, or ridiculed." From my experience of traveling on a quest, I have come to realize that I am in a position to preach spiritual truth in such adversity.

I realized that if I had only owned it as my own belongings, I would have said that Silver Birch was "not practicing the way of life that the spiritual knowledge I was given was intended."

So, in Silva Birch's words, what drives me to preach spiritual providence is, in Silva Birch's words, "the foundation for the spiritual children who are in the midst of a storm of life all over the earth to endure that storm. I want to build a true spiritual support that is not just a relief. "

This spiritual truth brings joy, happiness, and calm, but at the same time, it is important to remember that knowing the spiritual truth entails an obligation to do what it does. ..

Silver Birch calls it part of the "law of compensation", but at the same time it also states that it "drives out the stupid fear of ignorance."

I would like to explain the meaning of such words as simply as possible from the next chapter. It must be one step beyond the reach of comprehension, as Silver Birch says, "It must not be beyond the reach of the person.

Each step means a deeper and more intuitive enlightenment of the purpose of life, its reality, its underlying eternal principles, and its eternal reality. "

"There is ignorance of that spiritual providence at the root of all evil," says Silver Birch, but the spiritual providence that Silver Birch preached for more than half a century from around 1920. The fact that is hardly understood is evidenced by the decline in morale of the entire world. 
Until we really understand the significance of the meaning of providence, human beings do not understand the significance of Silver Birch opening the communication circuit to the hometown of the earth.

Silver Birch says ─── "There is a reason why I emphasize the importance of providence of the Spirit.

For, by understanding these providences, all knowledge is in harmony. This is because neither scientists, philosophers, free thinkers, nor humans in any other field can ruminate.

Because it is built on the eternal and immutable work of the spirit, "and" the meaning of life can only be understood by absorbing it and grasping the whole picture. " I will.

From my point of view, apart from the fact that it survives after death, the multidimensional meaning of wisdom studded with the spiritual words of Silver Birch, which has been preached for more than half a century, has not yet been chewed.

It is of a nature that should be a driving force that raises the level of "understanding of yourself, the universe in which you exist, and the spirit of its imagination."

In other words, Silver Birch is intended to raise the level of understanding of humanity's position in the universe with a view to the evolution of spirituality of humanity as a whole, and it is an illusion that many people tend to fall into. I'm not talking about the world.

Can you understand the message that rational human beings are vaguely called "higher teachings" without a correct understanding of the universe in which they are now? If you can understand it, let's try to understand it at a higher level of consciousness.

As I mentioned in the "Introduction", there was a time when I indulged in reading and meditation in search of the mystery of human beings and life. I read books on philosophy and science, including Silver Birch's spiritual collection, meditated on their relevance, and came into contact with rational understanding and inspiration. I would like to show them from now on.

Silver Birch said, "We, the members of the spirit group, are entrusted with a mission to tell the truth about spiritual life. The term" spiritual "has some mysterious meaning, but in that case It's not real, it's real. " Furthermore ───

"You are eternal spiritual pilgrims. It is reason, common sense, and clear intelligence that guides you. Some of them are books and many of our predecessors. Is the way of life. "

"Therefore, what you appeal to yourself most-not because someone says something good, because it is sacred, or because it is precious-is that it is most useful for your journey. You should choose what you think. "

Although I was afraid, I would like to say the same thing following Silver Birch.

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