Sunday, December 4, 2022

シアトルの冬 童子のような心になりきって      Become like a child


真理というものは、童子のような心になりきって古い概念から生じた誤った信仰を捨て去ってしまえば、実に簡単に理解できるものです。

言い換えれば、新しい教義や信条をこしらえるというのではなく、正しいことは正しいこととし、それを否定することでいかなる犠牲を強いられることになろうと、それを幼子のような素直な心で受け入れる態度で臨めば、容易に理解できるものです。

いかなる宗教であろうと、何らかの教義に忠誠を誓った人たちが必ずしも真理を理解する上で有利な立場にあるとは言えません。

なぜなら魂というものは、信仰を誓った時の忠誠心と、そこに満足を得たいと希(ねが)う心との間の葛藤に悩み苦しむことがあるものだからです。

私は皆さんに、二千年前にイエスが説いた真理と、今地上界のリーダーと目されている人たちが説いている教説とを比較して、イエスの教えがいかに単純であるかに着目していただきたいのです。

私たちも単純なメッセージをお届けしています。理性にもとらず、知性を侮辱することもないメッセージです。

それは自然の結果として、私たちが当初から主張しているもの、即ち簡単な霊的真理であることの証拠にほかなりません。

その中でも第一に申し上げているのは、地上界の人たちがいちばん願っていること、即ち他界した縁ある人々が今も生き続けていること、言い換えれば生命に「死」というものは存在しないという事実です。

次に申し上げているのは、霊力は(二千年前だけでなく)今もなお人類の高揚のために献身している人々を鼓舞しているという事実です。

霊力の働きが人生を生き甲斐あるものに、そして調和の取れたものにする上で「豊かさ」をもたらしてくれているのです。

さらに私たちは霊的治療エネルギーによって、病魔と闘っている人々の苦しみと痛みを和らげてあげています。

こうして私たちは地上の人々に互いに助け合う生活の送り方をお教えする意図のもとに結集した、神の使徒なのです。

要するに私たちは、これまでの人類の歴史において大霊のインスピレーションに接した人々が説いたものを繰り返して説いているまでです。

宇宙には神の絶対的法則というものがあることをお教えし、それがどういう形で働いているかを証明して見せているのです。

同じ法則を使用して、過去に起きた現象が現在でも起こせることを実際にお見せしているのです。

しかし現実には、本来その人たちこそ霊力の恩恵を受けるべきであるはずの聖職者たちがそれを拒絶しております。

神学という名の隔離された世界に閉じこもっております。教条主義という名の修道院に身を隠しております。

彼らは、内心、怖いのです。スピリチュアリズムという名の真理が広まれば僧侶も牧師も主教も大主教も要らなくなることを知っているのです。

そんなものがいなくても、スピリチュアリズムの知識さえあれば各自が大霊の道具となることが出来るからです。

しかし、本日国教会の「報告書」を一部だけでも聞かせていただいて、教条主義が徐々に勢力を失い、代わって私たちの教えが広がりつつあることを改めて確信いたしました。

シルバーバーチ

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