シルバーバーチが神の摂理を説くとき、その絶対性への確信が余りに深く、その述べ方が余りにあっさりとしているために、われわれ地上の人間には冷淡な印象すら与えることがある。
たとえば次のように述べる───
「摂理であるが故に摂理であるところのもの─── 永遠の心すなわち神の働きであるがゆえにこれまで絶え間なく機能し、これからも絶え間なく機能し続けるところの摂理の存在を指摘しているのです。
その摂理に則って生きれば内にも外にも調和と安らぎが得られます。
逆らって生きれば内にも外にも不和と混沌が生じます。あなた方人間は霊的存在です。
これは、誰もがいつの日か直面することになる厳粛な事実です。
が、いつの日かではなく今すぐに認めて、これから先の何十年ものムダな困難を省いた方がどれだけ賢明でしょうか」
そう言われれば、われわれには反論の余地がなくなる。それが冷淡さと受け取られかねないのである。
が、いつの日かではなく今すぐに認めて、これから先の何十年ものムダな困難を省いた方がどれだけ賢明でしょうか」
そう言われれば、われわれには反論の余地がなくなる。それが冷淡さと受け取られかねないのである。
霊的に未熟な者、あるいは悲しみの涙で視野を雲らされている者が苦しみと悲しみの必要性を説かれると、いっそうその感じを強く抱くことであろう。
しかし、シルバーバーチはさらにこう説くのである。
「神は無限なる愛です。
しかし、シルバーバーチはさらにこう説くのである。
「神は無限なる愛です。
そしてこの全宇宙のいかなる出来ごとも神の認知なしに生じることはありません。
全ての苦はそれが魂の琴線に触れることによって自動的に報いをもたらし、それが宇宙のより高い、より深い実相について、より大きな悟りを得させることになるのです」
別の交霊会でもこう述べている。
「地上の人類はまだ痛みと苦しみ、困難と苦難の意義を理解しておりません。が、そうしたもの全てが霊的進化の道程で大切な役割を果たしているのです。
過去を振り返ってごらんなさい。往々にして最大の危機に直面した時、最大の難問に遭遇した時、人生で最も暗かった時期がより大きな悟りへの踏み台になっていることを発見されるはずです。
いつも日向で暮らし、不幸も心配も悩みも無く、困難が生じても自動的に解決されてあなたに何の影響も及ぼさず、通る道に石ころ一つ転がっておらず、征服すべきものが何一つないようでは、あなたは少しも進歩しません。
向上進化は困難と正面から取り組み、それを一つひとつ克服していく中にこそ得られるのです」
シルバーバーチ
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