Thursday, August 25, 2022

シアトルの夏 いえ、私への礼は無用です。     No, you don't need to thank me.



 そう述べてもなお古くからのメンバーが繰り返し感謝の言葉をシルバーバーチに向けると───

 「いえ、私への礼は無用です。

このことは極力みなさまに判っていただきたいと願っていることです。

私がそう申し上げるとき、決して口先だけの挨拶として言っているのではありません。

皆さんは私を実際に見たことがありません。

この霊媒の身体を通して語る声としてしかご存知ないわけです。

ですが私も実在の人間です。

感じる能力、知る能力、愛する能力をもった実在の人間です。

 この仕事に携わる者の特権として私には幾つもの段階をへて送られてくる莫大な霊力を使用する手段が授けられております。

必要とする人々へ分け与えるために使用することが私に許されているのです。

私たちの世界こそ実在であり、あなた方の世界は実在ではありません。

そのことは地上という惑星を離れるまでは理解できないことでしょう。

 あなた方は幻影の中で生きておられます。全て〝影〟なのです。

光源はこちらの世界にあります。

実質の世界です。

こちらへ来て始めて生命とは何かということがお分かりになります。

その真実味があまりに強烈であるために、かえってお伝えすることができないのです。

どうか、私のことをあなた方の兄貴だと思ってください。

あなたを愛し、いつも側にいて、精一杯あなたを守り導きたいという願望をもって腐心している兄貴と思ってください。

 私はあなた方が気づいておられる以上にしばしばそれぞれのお家を訪れております。

私に敬愛を覚えてくださっている家庭を私の地上での家庭であると思っているのです。

状態がどうも良くないとき───地上での仕事にはよくそういう時があるのです───そんな時に敬愛に満ちたあなた方の光輝で温めてもらいに来ることができるということは大いなる慰安の源泉です。

 私たちは、やっていただいたことに対しては必ずそれなりの支払いを致します。

いつもこう申し上げているのです───施しをする人は必ずそれ以上の施しをしてもらっており、差引勘定をすればいつも戴いたものの方が多くなっていると。

施す者が施しを受けるというのが摂理なのです。

なぜなら、施しをしようとすることは魂の窓を開き、精神を広げ、心を大きくすることであり、その広くなったチャンネルを通して愛と導きと保護の力が流れ込むことになるからです。

ですから、私に礼をおっしゃることはないのです。

私がしていることは実に些細なことに過ぎないのですから」

シルバーバーチ

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