Saturday, March 24, 2012

マガモの訪れ

 それにしてもよく雨の降るシアトルです。

時雨、春雨、五月雨、どんな雨でもここにはあります。

 太陽が一日中出ている日は、最近では一ヶ月の内に4日くらいあるでしょうか、ないでしょうか。
 寒椿、寒桜、水仙、アプリコットの花の咲いていた期間も絶え間ない雨で、花たちもかなり嫌気がさしたみたいでしょぼくれていましたよ。

水仙なぞは花期を過ぎて、萎れかえった姿だけが目に付きました。
人為的な公害による気候変動でしたら、いやですね。

そのようなこの日、朝から太陽が輝いてくれているので、庭の手入れをし、ベンチでお昼を食べようとしていたら太い声で、クワーッ クワーッ と誰かが何かいっています。

小さな鳥でも、なりに似合わず太い大きな声を出す野鳥がいるので、「誰?」 と木立を見渡してもそれらしい姿はありません。

さてベンチに座ろうかと、”ワー!” 目の前のプールに綺麗なマガモのオスが水に浮かんでおりました。

「アラー! 今年は早い訪れね。よくきてくれましたね。」

私だけが食べているのは気がひけるので、台所からパンを持ち出して近ずくと用心してソロリソロリと退却し、水の中に戻ってしまいました。

人見知りしないマガモはパンを手にしていると寄ってくるのですけれど、このマガモは人見知りが激しいですね。

水に逃げても相変わらず、クワーッ クワーッ と相棒を呼んでいるのでしょうか。

私の昼時間が終わっても、まだ泳いだり、陸に上がったり昼寝をしたり、トイレも済ませかえって行きました。

何と夕方再びやってきて、水辺のパンを嘴に加えて水に浸して食べているではないですか。

「へー こうした食べ方をするなんて知らなかったわー 」

「昨日は女の子と一緒だったよ。」
娘が言いました。

「今日は 待ち人来たらずね」

程なく春もたけなわとなることでしょう。

2 comments:

  1. 例年雨が多いのでしょうか。
    こちらは少しずつ春らしくなり、雨もたまにしとしとと
    春を知らせるように降ります。
    マガモは綺麗な鳥ですね。
    今の季節は出産の時期でしょうか。
    こちらのカチ鳥は大きな樹の真ん中に、安定した巣を
    作って、卵を育てています。今はひなが孵りました。
    季節ごとに展開する自然の営みが壊れませんように…。

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  2. 雨で名高いシアトルですけれど、ちょっと度が過ぎている感があります。

    ところでマガモの家族かお友達かが、住宅街の車道のコーナーで立ち話をしていました。
    さらに一羽は車道の真ん中に座り込んでいました。

    この鳥たち、カラスのようにスマートで機敏な行動が取れるのでしょうか?
    危険なことをしておりました。

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