シアトルの晩夏 折節の移り変わるこそ 2
夏の終わりに、身を潜めていた草や木や鳥たちが、ひそかに動き出しましたよ。
創造主の波動を受けて。
ふと見た木立が密やかに、秋の色に着替えようとしています。
3cm程の小さな鳥の群れが、この木立からあの木立へと飛び渡っています。
グレーの地味な色をして、とてもすばやくそして静かに動くので、この鳥たちが何者であるかまだ見極めが付きません。
我が家では、お爺さんの野良上がりの ”オーちゃん” が行方不明になっているとみんなが騒ぎ始めました。
「オイオイ、猫1とオーちゃんが一緒に屯っていたのを見たかい?」
お父さんがみんなに聞いています。
別々に見たら、誰にも見分けが付かないからです。
「まさか、プールに落ちたのではないでしょうね。」
プールの水位がさがっているので、彼らはすごい格好をしてプールの水を飲んでいるのです。
前かがみにお尻を高く上げているので、ポンと押してあげたい衝動に駆られます。
数日前の朝、猫1かオーちゃんがプールサイドにいて、プールの水が大きく波打っていました。
猫が水を飲んだくらいで、こんなに波が立つかしら? と私は思い、心持そこにいた猫が負債ありげに振舞っているようにも見えました。 更に悪いことに、今年のプールはお父さんが魚を飼うといって、水がいつものように透明ではありません。
「そうよねー 娘がフランスから帰ってきたときも、バスター君ははしゃいでいたけれど、オーちゃんのお迎えはなかったよね。」
「オーちゃんがいたいた」 昨夜娘が知らせに走りました。
娘がトイレにいたら、トイレのドアーを外から引っ掻いたそうです。
ドアーを開けてあげても、這入ってこようとはせず、娘の顔も忘れてしまったようだといっていました。
野良に生まれ、野良に育ち、寒い冬お爺さんの情けで家の中に入れてもらえて、冬の間は娘に良くなついていましたけれど、暖かくなって外で暮らすようになり、再び元の野良に戻ってしまったようです。
そろそろ秋の訪れが…
ReplyDeleteこちらは台風、大木の葉たちが乱舞しています。
窓はビンビンとうなり声をあげて…
もうすぐ秋なのでしょう。
オーちゃんは野良暮らしに戻ってしまったのでしょうか。
飼われていれば良いこと、外で自由にいれで良いこと、
それぞれですが、これからオーちゃんどんな暮らしを
するのでしょう。
そのようなダイナミックな台風に、シアトルでは見舞われることもない穏やかな州です。今のところは。
ReplyDeleteオーちゃんは夜な夜なトイレに行くと、外からドアーを引っかいています。
招きいれようとしても、逃げてしまいます。
外の暖かい日ざしに、憩っているのが猫1かオーちゃんか私には分かりません。
聞いても「何ですか?」なんて顔しています。
食べ物が沢山あるよー。