Sunday, July 17, 2022

シアトルの夏 霊界からの指導の実際  The practice of guidance from the spirit world



霊界からの指導の実際


〔シルバーバーチは自分のことはあまり言いたがらないが、自分と同じスピリチュアリズムに携わる指導霊一般については、いろいろと語ってくれている。その中から幾つか拾ってみた〕


――指導霊は世界中で働いているのでしょうか。


もちろんです。ですが、試行錯誤の末にどうにか継続しているというのが実状です。その原因は、せっかく目星をつけた霊能者がどこまでこちらの期待に応えてくれるかは、前もって判断できるとは限らないからです。最後の段階で堕落して使いものにならず、何十年にもわたる努力が水の泡となることがあります。ですが、物質界の至るところで、こちらからの反応に応えてくれる人間を見出して働きかけている霊が大勢います。


――人類の進歩のために働いているのでしょうか。


物質界の進歩のために役だつ仕事の背後には、それに拍車をかけて発展させようとする霊団がつきます。善を志向する努力が何の反応も得られないということは決してありません。人類を向上させたい、人類の役に立ちたい、大霊の子の不幸を軽減してあげたいと思う霊が待機しております。


――政治体制の異なる国々、例えば民主主義の国と独裁主義の国で働いている指導霊の関係はどうなっているのでしょうか。


あなた方は、本来は言葉を道具として使用すべきところを、逆に言葉の奴隷になっていることがよくあります。私たちは大霊の真理を、それが人間を通して顕現することを目的として説いているだけでして、どの国の誰といった区別は致しません。うまく行くこともあれば手こずることもありますが、手にした道具で最善を尽くすしかなく、その能力は千差万別です。その際、民主主義とか独裁主義といったラベルは眼中にありません。どれだけ役に立つかということだけです。


――その際、積極的な働きかけを受けている人物がそれに気づかないということがあるでしょうか。


大いにあります。その事実を知ってくれる方が、知らないままでいるよりも効果が上がります。


――霊力が出しやすくなるのでしょうか。


その人物とのコンタクトが親密になるのです。知らずにいるよりは知っている方が良いに決まっています。光が得られるというのに暗闇にいたがる人がいるでしょうか。泉があるのに、何ゆえに渇きを我慢するのでしょう?

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